めんどくせぇことばかり 英語公用語化論 三木谷社長の社内公用語 『TPP 黒い条約』 中野剛志・編
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英語公用語化論 三木谷社長の社内公用語 『TPP 黒い条約』 中野剛志・編

ヒッタイトが独占した鉄の製法は、その滅亡とともに一気に拡散し、徐々に世界を変えた。特に農具としての利用が広がると、生産量が高まり、それまでの社会構造に大きな変化をもたらすとともに、貧富の格差が拡大した。6世紀を前後して、世界に新たな宗教、思想が登場する。従来の宗教、思想では変化した社会構造や社会不安を吸収しきれなくなったからだ。それが、ゾロアスター、ガウタマ・シッダールタ、ヴァルダマーナ、老子、孔子といった宗教家、思想家が一気に登場した背景である。
どうでしょう、世界史の先生。こんな解答では・・・。


産経ニュース 2013.7.26  
「公平な社会求める」ローマ法王、リオのスラム街訪問
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130726/amr13072610300007-n1.htm

すでにグローバル化の矛盾は明らかとなり、世界は社会不安を吸収しきれないところまで、その症状を悪化させている。今、私たちが進むべき道は、新自由主義市場経済に身を任せ、あらゆる地域の文化に根ざした特殊性を取っ払ってアメリカ方式に統一することなのか。それとも人と人をつなぐ絆のシステムを再構築することなのか。

『TPP 黒い条約』 中野剛志・編『TPP 黒い条約』 中野剛志・編
(2013/06/14)
中野 剛志、関岡 英之 他

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衰退するアメリカ。そのアメリカ依存から抜けられない日本。

INTERNET Watch 2012/6/29
楽天が7月から社内公用語を英語に、三木谷社長「日本企業は目を覚まして」
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20120629_543732.html

産経ニュース 2013.5.29
言語習得に敏感な低年齢期から英語学習を始め、「オール英語」の授業も中学校から
http://sankei.jp.msn.com/life/news/130529/edc13052903400000-n1.htm

明治初期、怒涛のように流入する西洋文明。近代国家建設を目指すためには圧倒的に不足する語彙。日本では英語を公用語とすることまで議論された。推進論者には薩摩閥の有力政治家、森有礼らがいた。土佐出身の思想家、馬場辰猪は次のような反対意見を表明している。
すでにわれわれの掌中にあり、それゆえわれわれすべてが知っているものを豊かで完全なものにすべく務めるほうが、それを捨て去り大きな危険を冒してまったく異質の見知らぬものを採用するよりも望ましい。

英語の公用語化を選択肢なかった日本は、翻訳によって日本語の語彙を増やし、西洋の観念や制度を自分たちの手で選別し変容させながら、うまく既存の社会的、文化的基盤に組み入れていく。外来の新しい文物、制度を巧みに日本化し、庶民でも馴染みやすいものとして、日本の社会や文化をより豊かで多様なものにしていく。結果的に、それが格差社会化を防ぎ、庶民まで広く社会、政治に参加できる社会を作り上げた。それが日本の国力の充実につながり、欧米に伍していくだけの国家となった。

楽天の三木谷社長はともかく、教育再生実行会議までがとち狂ったか。日本の高校進学率は96%を超えているが、実質的にその半分近くの高校生は、中等教育を満足に習熟していない。にもかかわらず、通り一辺倒の高等教育が行われていることこそが問題で、またぞろ通り一辺倒に英語教育が行われても、英語もろとも他教科の習熟度も今以上に落ちる。今以上に中等教育に習熟していない連中が、中途半端に高校生活を送り、さらには単に日本経済を潤すためだけに大学、専門学校生活をおくることになる。あとに残されるのは“奨学金”という名前の借金だけという悲惨さだ。そうすることでグローバル企業を支えるエリート社員が育てられる。

三木谷社長や教育再生実行会議は、一部のエリートのために多数の国民の将来を見捨てている。三木谷社長は「日本企業は目を覚ませ」と、他の企業にも社内公用語としての英語の採用を呼びかけている。確実に国民は上層と下層に分裂する。多数の国民の将来を見捨てれば、日本という国の存立に関わるわけだが、三木谷社長は日本に対して感じる責任は持ち合わせていないようだ。グローバル企業として“Rakuten”の名が残ればそれでいいということだろう。そういう奴がいても不思議ではない。このご時世だ。でも、教育再生実行会議の方はそうはいかない。教育再生実行会議はグローバル化に晒されて己を失っている。集団で心療内科の診察を受けたほうがいい。


    

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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本






















































































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