反日のプロパガンダ 『嘘だらけの日中近現代史』 倉持満
張学良が蒋介石に服従して国民党政府に鞍替えして以降、満洲における日本への挑発行為は急激にエスカレートしていった。支那では国内で、常に熾烈な権力闘争が行われている。彼らが外に向けて攻撃的な姿勢をとるのは、権力闘争の結果、内政が混乱していることに対する人々の不満を外に逸らすためである。それが日本に向けられた。 ところが、「日中友好」を金科玉条とする幣原喜重郎外相下の外務省には、挑発行為で追い詰められた日本人の利益を優先するような考えはさらさらなかった。事実、満足に抗議すら行われていない。 仮に、形式的に抗議を行なっても、帰ってくるのは日本への責任転嫁だけである。支那人は常に、「自分たちは日本に侵略された被害者だ」と開き直った。そして平素から、国際社会への宣伝だけは怠らなかった。そのため、日本がいかに誠実な姿勢で外国との交際を続けても、国際世論において、常に悪者にされた。 (第四章『満州事変で騙される日本』より、一部要約) |
![]() | 『嘘だらけの日中近現代史』 倉持満 (2013/06/01) 倉山 満 商品詳細を見る 『嘘だらけの日中近現代史』っていう題名が、すでに“嘘だらけ”…これ、著者が言ってんのよ。 |
冒頭の文章、なんだか現在の韓国と日本の関係を解説しているように聞こえませんか。
7月28日日曜日に、行われたサッカー東アジア杯日韓戦。会場には『歴史を忘れた民族に未来はない』と記した大きな横断幕が登場しました。ロンドンオリンピックで日本に勝った韓国選手が、竹島問題を取り上げたプラカードをかざして観衆にアピールしたことが、スポーツを政治利用したという観点から非難されたことを、もう忘れてしまったのでしょうか。
【日韓戦・日本非難の横断幕】日本協会が東アジア連盟に抗議文提出
http://sankei.jp.msn.com/sports/news/130729/scr13072912570011-n1.htm

しかし、韓国での論調はまるで逆。
日本が韓国のホームで『迷惑セレモニー』
http://www.hoshusokuhou.com/archives/30058073.html
「“戦犯旗”旭日旗の応援はFIFA規定違反の疑い」韓国が指摘
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130729-00000023-scn-spo
アシアナ機事故に見る韓国人の国民性 真実の究明より“工作”とは…
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20130725/frn1307250733000-n1.htm
自分たちこそが“被害者”であるという視点は、あらゆることに優先するようです。加害者である日本人は、被害者である韓国人に何をされても文句を言える立場にはない、ということですね。呆れ返りますが、これが現状です。韓国人には、自分が人にどれくらいひどいことをしているかという視点が完全に欠落しています。
冒頭に紹介した、第四章『満州事変で騙される日本』では、次のように続きます。
幣原喜重郎に代表される典型的日本人は、相手と直接話し合って解決しようとする。一方、中国人は、国際社会に日本の非道を徹底的に訴えるから、日本は常に出遅れる。かくして、「日本悪魔化」が完了し、国際世論は日本の敵となる。 「古い封建的軍国主義の日本が、若い成長期の民主主義国である中国を侵略している」といった類の宣伝がばらまかれ、「こんなデタラメを信じる馬鹿はいない筈だ」と思っているうちに、当時のアメリカ世論は信じてしまった。 |
これって、まったく、現在の韓国のことを言ってませんか。日本と話しあおうともせず、一方的にデマを垂れ流す。「こんなデタラメを信じる馬鹿はいない筈だ」と思っていたら、アメリカが信じてしまった。
【米グレンデール市】建立に反対した日系市民は歴史教育を受けていない少数の極右民族主義者
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130728-00000003-yonh-kr
“いない筈の馬鹿”がアメリカにはいました。アメリカにいる“いない筈の馬鹿”が昔のように多くないといいんですけど・・・。


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