めんどくせぇことばかり 引揚げ【羅南~博多】時系列を確認 『竹林はるか遠く―日本人少女ヨーコの戦争体験記』 ヨーコ・カワシマ・ワトキンズ
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引揚げ【羅南~博多】時系列を確認 『竹林はるか遠く―日本人少女ヨーコの戦争体験記』 ヨーコ・カワシマ・ワトキンズ

羅南市街羅南 日本の敗戦に伴い、満洲国境に程近い朝鮮北部の町、羅南から、母と二人の娘が逃げる。このような人々が、いったいどれだけいたんだろうか。戦争に負け、“海外”に置き去りにされる形になった日本人が、一斉に祖国をめざす。その一つ一つの家族に、一人ひとりに、それぞれ異なる物語があったはずだ。

今回は、この本の記述に従って、羅南を脱出した母子三人が日本にたどり着くまでを、時間とともに整理してみた。  
アレっ?
一九四五年七月二十九日
深夜、ソ連侵攻の危険を訴える松村伍長からの勧めに従い、羅南の家を捨てて脱出。駅へ向けての道すがら、反日朝鮮軍(朝鮮匪賊)を目撃。
七月三十日午前四時
傷病兵輸送列車に乗り込むことに成功し、京城をめざす。深夜、元山に停車し、共産兵が乗り込む。羅南の朝鮮人駅長からの通報で、川島家族を探索している様子。
七月三十一日
京城に向かう列車の機関車が爆撃を受ける。代わりの機関車を要請。
八月一日
川嶋家族であることが知られることを恐れて、徒歩で七十キロ先の京城を目指すことになり、列車から降りる。昼間は茂みに隠れ、夜歩く毎日が続く。
八月八日
鉄橋を越える。川に降りて行水。
八月九日
朝、頭上を飛行機が通過。遠くで爆撃。茂みに隠れる。丸一日休養。
八月十日
朝食後、三人の共産兵に発見される。姉に向かい、「今夜楽しむにはちょうどいいとし頃だな」との言い草。直後飛行機による爆撃を受け、共産兵三人は即死した模様。擁子も耳と胸部に怪我を負う。共産兵の軍服を着用し、髪をそって偽装して、京城をめざす。
八月十六日
京城到着。広島、長崎への原爆投下、日本の敗戦を知る。日本の施政機関下に入る。擁子は医師の診察を受け、入院する。
京城到着五週間後
姉が、朝鮮人が日本人女性を藪の中に引きずり込んだり、若い女性に乱暴をしているのを目撃。「女の人達は金切り声を上げて日本語で助けを求めていたの」・・・釜山に向かうことを決める。
二日後
釜山行きの列車に乗車
三日目
釜山駅到着。駅では朝鮮人の独立祝賀会が開かれる。ドアも、男女の別もないトイレで順番待ちしていたところ、前の女性がしゃがんで用を足すと、それで女であることを確認した朝鮮人がその女性を無理やり連れ去る。女性は悲鳴を上げるものの、誰も助けられなかった。姉は、サラシを巻いて胸の膨らみを隠す。祝賀会で酔った朝鮮人が姉に目をつける。胸を触らせて諦めさせる。何人もの日本女性が朝鮮人の慰みにされる。度々女性たちの悲鳴が聞こえる。翌朝、ゴミ漁りに出た擁子は小川の草むらで日本人女性が朝鮮人に乱暴される様子を目撃。玄界灘を渡ることを決意。
三日後
博多港入港。初めて日本本土の土を踏む。

『竹林はるか遠く―日本人少女ヨーコの戦争体験記』 ヨーコ・カワシマ・ワトキンズ『竹林はるか遠く―日本人少女ヨーコの戦争体験記』 ヨーコ・カワシマ・ワトキンズ
(2013/07/11)
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一九四五年七月二十九日、真夜中、母と姉と私は、竹林の中にある家や友人に永遠の別れを告げて、朝鮮北部の羅南から脱出した。
羅南は★の位置。

清津市南部の区域。羅北川支流の渓谷に形成された小平野。三方を丘陵に囲まれきただけが開けた天然の要害で、日本時代には軍事都市として発達した。市域の半分を兵営,兵器廠など軍機関が占め,市街地は碁盤状に区画されていた。日本人の居住者も多かった。

本書には、七月二十九日に危険を知らされて、翌朝出発の、赤十字列車で逃げたとされているが、実際にはどうだったろうか。ソ連が侵攻してくるのは八月九日で、それ以前に朝鮮匪賊が暗躍している状況があっただろうか。

八月一日に京城まで七〇キロの位置から歩き始め、京城到達が八月十六日。いくらなんでも時間が掛かり過ぎる。このへんに、記憶の混乱があったんじゃないだろうか。
地図


    
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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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