ソ連兵の悪逆非道・他(覚え書き) 『鎮魂の旅 - 大東亜戦争秘録』
覚え書き
《天皇陛下の御為に》 当時書かれたものを読めば、いくらでも出てくる言葉である。「万世一系」、「天壌無窮」と天皇が神格化された時代であったが、本来、天皇は神格を持っている存在だ。一九四六年の年頭の詔書(人間宣言)でも「…その関係は、お互いの信頼と敬意とで結ばれているもので、単なる神話や伝説に基づくものではない。…」と言われているが、神話と伝説にまで裏打されたお互いの信頼と敬意で結ばれているのだ。
『天皇陛下』という言葉を使っていますが、これは『国家』のことです。そして『国家』とは『最愛の家族が住む場所』のこと。ずいぶんと昔の話ですし、今の人にはまったく理解が及ばないかもしれませんが、そういう時代だったんですよ。 |
この本の、第六章『知られざる特攻兵器「震洋」が描いた軌跡』に登場する、元震洋乗組員だった村上孝道さんの言葉。そう言えば、映画『拝啓天皇陛下様』の中に、日本兵は「天皇陛下バンザイと言って死ぬんじゃ」と言いはる渥美清に、古参兵が「ば~か、最後はみんな“おかあちゃーん”って言って死ぬんじゃ」と言って喧嘩になったシーンがあったよな。違うようで、あんまり違わないということか。
『国家』を『最愛の家族が住む場所』と同義に考えた当時の人達をどうとらえるか。私は単純にうらやましいし、そう思える社会を造らなければならないと思う。
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《ソ連兵の悪逆非道》
この本の、第八章『埋もれた史実「モンゴル抑留」の実態』に次のような記述がある。
列車がハルビン駅に停車した時のことである。一人のソ連兵が貨車に近づいて来て、日本の女性を強姦した際の様子を得意気に語り始めた。大げさな手振りと共にニヤニヤと笑うこの愚昧な男は、 「ユルシテ、ユルシテ」 と女性の口真似を繰り返しながら、その時の光景を卑劣にも描写するのであった。それを見ていた者たちの心は、抑えがたき憤怒に引き裂かれたのである。 |
誰が体験した話とも、誰かから聞いた話とも、なんという本に書かれていた体験談とも書かれていない。筆者が過去に行った聞き取り、あるいは本から得た知識ではあるが、出どころが不確かであるからこのように書かれたのかもしれないし、さまざまな状況から推して書かれた著者の創作かもしれない。だけどこのくらいのことはいくらでもあったはずだ。
ソ連軍兵士の強姦、殺戮、暴行、強奪
http://www7a.biglobe.ne.jp/~mhvpip/Stalin.html
ここに書いてあることは、嘘でもハッタリでもない。日本人がどんな目にあってきたか、しっかり知ろう。三十年も前だけど、学生の頃、赤尾敏の演説を聞いて、私は笑ってた。“あんたたちの奥さんや娘が、みんな露助にやられちまってもいいのか❢”という演説を聞いて、平然と笑ってた。少し前に“日本人の奥さんや娘が、みんな露助にやられた”っていうのに。赤尾敏風の表現が性に合わない人もいるでしょう。だから、“日本人の奥さんや娘さんが、ロシアの兵隊さんに無理やり組み敷かれて、それも時には人前でも平然と・・・”だめだ、もっと頭にきちゃう。とにかく、やられたんだよ。


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