めんどくせぇことばかり 『誰も戦争を教えてくれなかった』 古市憲寿
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『誰も戦争を教えてくれなかった』 古市憲寿

1945年8月15日。日本は戦争に敗れ、何もかも失った。しかし、その焼け野原から戦後日本の復興は始まった。なんていう、おじさんが好きそうな物語は半分以上嘘だということがわかっている。
そう言っている著者本人は、もちろん“おじさん”の仲間ではない。彼は『教えてくれなかった』と言っているグループに属して、「そんな嘘、教えてもらっても困るけどね」という立場で、この本を書いている。

支那、韓国との間でたびたび悶着の原因となり、最近はロシア、アメリカとの間でも歴史問題が取り上げられる事がある。それなのに、「誰も教えてくれなかった」戦争のこと。よく調べて書かれているとは思うんだけど、誰に何が言いたいのかさっぱりわからない。著者の方、あなたどこにいるの。あなたの存在があまりに希薄で・・・。
 
『誰も戦争を教えてくれなかった』 古市憲寿『誰も戦争を教えてくれなかった』 古市憲寿
(2013/08/07)
古市 憲寿

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「だから僕は、旅を始めた」…徹底的に歩いて考えた、28歳社会学者の本格“戦争”論❢
序章    誰も戦争を教えてくれなかった
第一章   戦争を知らない若者たち
第二章   アウシュビッツの青空の下で
第三章   中国の旅2011-2012
第四章   戦争の国から届くK-POP
第五章   たとえ国家が戦争を忘れても
第六章   僕たちは戦争を知らない
終章    SEKAI no OwarⅠ
補章    ももいろクローバーとの対話

頭のいい人っていうのは、“誰も教えてくれなかったのに”こんだけの本が書けるんだから大したもんだ。本心からそう思う。私も頭良ければなぁって。でも、残念。もう少しな気がするんだけど。もう一歩踏み込んで考えれば分かりそうなもんだって思うんだけどな。“ネトウヨ”とか、“おじさん”とかと一緒にされるのが嫌なのかな。
「あの戦争」は、いくつかの偶然によって急速にひとつの物語に収束していく。キーマンはアメリカだ。冷戦の勃発と朝鮮戦争の開戦により、アメリカは日本を自分たちの都合のいい仲間に迎え入れようとしていた。・・・

こうして、「あの戦争」には国際的に一応の決着がついた。しかし、講和条約の調印と同時に、占領期に抑圧されていたナショナリズムが、日本国内でふたたび開花する。街では「軍艦マーチ」が復活し、「戦記物」が流行した。
日本はそれまで、共産主義との対峙を引き受けてきたよね。その共産勢まで引き入れて日本を叩いておいて、“キーマンはアメリカだ”って言われたってなぁ。そんなことはわかってるよ。それから、占領を終えた途端に“軍国化”みたいな言い方するけど、それは違うだろ。軍艦マーチが流れようと、軍記物が復活しようと、あんたがた東京大学の先生とかさ、学問、マスコミ界は日本の敗戦で利益を得た人たちが牛耳っていった。そういった流れが、今でも学問やマスコミの世界をリードしてるよね。

でも、“僕達”でないものに対しては、しっかり厳しい言葉を使って傷つけている。
現代を生きる僕達と、あの戦争をつないでいるものは「お金」だろう。あの戦争は、終結から68年過ぎてもなお、いまだに映画や小説、ノンフィクションの題材にされ続けている。それが地域活性化の呼び水になることもある。戦争は終わってもなおお金になるものらしい。
よくこういういやらしい言葉が出てくるな。日本語って、人を傷つけることに関しては支那や韓国の言葉にかなわないッて聞いたことがあるけど、こう言われれば、十分傷つくな。“僕たち”以外の文脈で「戦争を教えられるのは嫌だ」とはっきりいえばいい。まどろっこしいな。
 
ダブルスタンダードは、戦後日本の基本方針になっていく。東京裁判、「歴代首相のお詫び」、河野談話、村山談話を始め、対外的な物語はおおよそ確定している。日本は侵略戦争をして、アジア諸国に多大な迷惑のかけたという「大きな記憶」だ。・・・

日本が国際的な地位を獲得していきたいならば、東京裁判やサンフランシスコ講和条約で前提とされた物語と抵触しない「大きな記憶」を確定させた方がいい。日本が、中国を含む戦勝国連合である国連の常任理事国を目指すならば、戦争責任は明確に認める必要がある。

それは、これまでのように、ただ対外的な「お詫び」をするのではなく、その「お詫び」の内容に沿うような「大きな記憶」を国民や政治家に定着させていくことをも意味する。
「“僕達”って一体誰と誰だよ❢」とかって、まどろっこしいなと思ってたら、最後にまどろっこしくないお話が登場しました。269ページです。269ページって考えると、やっぱりまどろっこしい本だな。

   

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他人を傷つけている、本当にそうです

こんばんは。
おじさんでなくオバハンですがーー
こいつは曲者です。

本は読んでないですが「プライムニュース」で1時間以上こいつの話を聞きましたがロクでもない奴、詐欺師です。
一目見て分かりました。話聞いて余計確信しました。

サンデーモーニングのコメンテイターとそっくり同じ臭いです。
岸井、与良、寺島ら。
孫崎、東郷和彦も同じ種族です。
一番近いのが駒崎弘樹。

戦争の事を知らないと引け目を感じていたり、ももクロという言葉に惹かれて買ってしまうような若者を騙くらかす詐欺師です。
バックにそれなりの団体がついていると思います。
とんでもない奴です。

すみません、好き勝手なこと書いてしまって。

紺屋の鼠 さま

コメントありがとうございます。

なんか後味の悪い本でした。
名前を出していただいたコメンテーターらと比べても、それ以上に薄情なまでの冷たさを感じました。
それでも存在感が希薄なだけに、逆にどの角度からでも取りつきやすいところもあるなと思いました。
そんなところが受けているんでしょうか。

一緒に飲んでたら、1時間半もしたら、物を投げつけてしまうかもしれません。

ありがとうございました



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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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