めんどくせぇことばかり 後退する現場の力 『日本人はどう住まうべきか?』
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後退する現場の力 『日本人はどう住まうべきか?』

【隈】 日本にお上のコントロールが機能していた時代は、今も昔もないんですけど。
【養老】 その主体は、日本の場合には「世間」のような気がしますね。暗黙の了解ということが、日本の場合には大事。
【隈】 その世間の質が下がっちゃったから、困ってます。
【養老】 まさにそこが問題なんだよ。
『日本人はどう住まうべきか?』『日本人はどう住まうべきか?』
(2012/02/02)
養老孟司、隈研吾 他

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私たちが“都市”とよんでいるのは、アメリカが20世紀の最初に自動車と一体となって作ったものです
『教師がいじめに気がつかないなんて・・・』
いじめによる自殺しが発生したりすると、そのたびにこのような声を聞く。はっきり言おう。教員ではあっても、気づかない奴は気づかない。そういう奴に限って、生徒と接触する時間が足りないから、余計に気づかないし。生徒にも、そういう教師の人柄が感じられるから、頼ろうともしない。

気づく教師は、・・・こちらのほうが多いと信じたいが、実は最近そうでもないらしい・・・なんで気づくかというと、説明は難しい。生徒の振る舞いに「アレッ」って、違和感を感じることがあるのだ。“職人の勘”とも言うが、なんとなく感じ取れるのだ。雰囲気という言葉よりも、“におい”と言った方がいい。

ところが“世間”からの攻撃を受けて学校は、問題解決の方法の一つとして《教育相談》を取り入れた。はっきり言って、学校における教育相談にさしたる意味は無い。だいたい、心を病んだ学生が、学校での教育相談くらいでなんとかなることはありえない。例えば高校では、こういった生徒は、結局、進路変更することになる。教育相談は、その際、「学校も手をつくしましたが」という免罪符にほかならない。あるいは、自殺した時のね。

アンケート調査をこまめに取ると、世間は安心するようだが、まともな教員ならわかる。いじめられている生徒がいれば、アンケート調査なんて、その子を追い込む効果しかない。しかも、教員がそんなものに頼るようになったら、余計に感じ取る能力を退化させてしまう。
かつて、日本の大工さんといえば、クライアントの家に絶えず出入りしていて、生活の癖を知り尽くしていたので、そこに住んでいる人のニーズを汲み上げて、プランニングもアフターケアもできたんですけど、今はそうではない。作ったら全部おしまい。工事の時だけの使い捨ての存在で、その前もその後も、住んでる人と関係がない。

昔の大工さんは、クライアントからニーズを聞いたり、図面を引いたり、といった作業を全部自分でやりましたから、責任感だって当然強くなる。だから、地震でその家が壊れたら申し訳ないと思うわけです。でも今の大工さんは、組み立てるだけを請け負っているから、責任なんか感じ用がない。仮に責任があったとしても、断片化された中でも部分的な責任ですから。継続する時間という一番大事なものを見失ってしまった今のシステムの中でしたら、そういう無責任なメンタリティになっても不思議じゃないですよね。

jima-man.jpg全米を揺るがせたジマーマン無罪判決の意味
http://www.newsweekjapan.jp/reizei/2013/07/post-575.php
常に目に見える変化を求めてきたアメリカ。いろいろな意見があるだろうけど、多人種、多民族国家はそうせざるを得なかった。せざるを得なかったとはいえ、本当は、差別をしてきた心を変えていくべきだったんだ。

まったく状況が異なるにもかかわらず、わけの分からない“世間”にいろはを教えてやる努力を放棄して、日本もその後を追ってきた。わけのわからないことに成果を求められて、まったく本質を見失っているのが現状である。嘆かわしい。




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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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