めんどくせぇことばかり 安倍清明・北辰・スサノオ 『神道と風水』 戸矢学
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安倍清明・北辰・スサノオ 『神道と風水』 戸矢学

陰陽道は風水の発展形で、同郷の方術である天文と地理風水が日本独自の発展を遂げた原理。陰陽道抜きに日本の歴史が語れないほどになるのは、六七五年の天武天皇の陰陽寮設置に始まるが、陰陽寮の設置自体がすでにここまで陰陽道やその前身である風水が日本に深く根付いていたことを意味する。そして陰陽寮の設置は、それを公式に調停の管理下に置いたということである。

“風水”という用語の初出は三世紀、晋の郭璞(カクハク)の著した『葬書』。「風水之法 得水為上 蔵風次之」が“風水”の用語の起こり。水で隔て山で囲んで風で木が散じないような所を見出すことを得水法といい、陰宅風水の基本原理を表す。起こりは古く、紀元前二〇〇〇年にはその原理が知られていたという。

大自然の根元のエネルギーを「気」と言い、その流れや勢いを「脈」と言う。この気と脈は「天」「地」「人」をつらぬき、相互に関わる。大事なことは人は地に拠り、地は天に拠る。すなわち天文を無視して地理を判ずることはできない。
神道と風水神道と風水
(2013/08/21)
戸矢 学

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風水は神道の原型を成立させた原理であって、いわば“一心同体”
覚え書き
陰陽師 安倍晴明
安倍保名(清明の父の名は益材、保名は創作)に命を助けられた狐は、人に姿を変えて保名のもとに現れる。やがて保名の子が誕生。安倍の童子である。しかしある日、母は童子に正体を見られてしまい、歌を残して姿を隠す。
『恋しくば尋ね来て見よ 和泉なる信太の森の うらみ葛の葉』
悲しむ父と子は、信太の森に会いに行くが、もはや戻ることはできないという母なる狐から秘符と秘玉を与えられる。その霊験霊力によって、安倍の童子は、特別な力を持った陰陽師、安倍晴明になる。宿敵、蘆屋道満との戦いでも、まさにその力を発揮する。 

公式の記録においては、九六七年までには陰陽師となり、天文博士として天文の異変を直接天皇に奏上する地位にあった。また、大膳大夫として朝廷の食を司る大膳職の長官も務めた。

天皇と北辰
天皇という尊称は「天皇大帝(てんおうだいてい)」から来るが、天皇大帝とは北辰(北極星)を示し、北斗七星は北辰の乗り物とされる。北辰とは「北天の星辰」の意で北極星をさすが、言葉として北辰の方が古い。

さまざまな民族の持つ神話の性格は始祖神に決定づけられるが、日本神話では『古事記』で一番に登場するアメノミナカヌシ(天之御中主)がそれにあたる。その意味するところは‘天の真ん中にいる神’ということで北辰をあらわす。『古事記』は北辰から始まって、太陽(アマテラス)と月(ツクヨミ)にいたる天文神話でもある。

北辰ははじめ、道教の最高神である鎮宅霊符神(天皇大帝)として信仰され、日本ではそれが仏教の妙見信仰と習合し、神道のアメノミナカヌシとも習合していった。

三貴子の異分子、スサノオ
スサノオは三貴子でありながら皇祖アマテラスと対立する存在として描かれる。高天原で罪を犯し、髭と爪を切られて下界へ追放される。スサノオは新羅の曽尸茂梨に降るが「この地に吾居ることを欲さず」と言って東に向かい出雲国に入り八岐大蛇を退治するという展開になる。

八岐大蛇を退治したスサノオは、その尾から草薙の剣を発見し、須賀の地に宮居を建設して住まわれた。『古事記』を素直に読めば、この国に天下った最初がスサノオということになる。

『古事記』によれば、その六世の孫がオオクニヌシとなる。オオクニヌシは「国譲り」によって天孫にこの地上の支配を譲ったことになっている。「国譲り」という美名によって糊塗されているが、実際は「服属」であったろう。オオクニヌシはオオナムチ以下多くの別名を持つが、それは出雲を中心に盤踞したスサノオの末裔たちで、オオクニヌシはそれらの統合神として創造され、まとめて出雲大社に鎮魂されたのであろう。

    

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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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