めんどくせぇことばかり “使徒”あるいは“キリストの貧者”  『カタリ派』 アンヌ・ブルノン
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“使徒”あるいは“キリストの貧者”  『カタリ派』 アンヌ・ブルノン

『カタリ派』 アンヌ・ブルノン『カタリ派』 アンヌ・ブルノン
(2013/08/26)
アンヌ・ブルノン

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中世ヨーロッパ最大の異端
970年ころブルガリアの司祭コズマがボゴミール派を激しく批判
10世紀後半領主の暴政や略奪に対し、キリスト教を精神的支柱として抵抗した民衆の“神の平和”運動が始まる
1000年ころ黙示録の予言が成就するのではないかという風聞がキリスト教世界に広まる
11世紀頃この世は絶えず、善と悪とが対立する世界という世界観(善悪二元論)が浸透する
1022年オルレアンの司教座聖堂参事会員12名が、聖体の秘跡を否定したため、異端として火刑に処せられる
11世紀半ば三位一体論の解釈の違いにより、西のローマ・カトリック教会と東の正教会に分裂する
11世紀後半教皇グレゴリウス7世が原始キリスト教会の理想を掲げ、聖職者の綱紀粛正をはかる
11世紀末以降異端と並んで、イスラム教徒などが敵視されるようになり、十字軍の結成につながっていく
12世紀初頭ボゴミール派のバシレイオスという医師が、皇帝アレクシオス1世の命で火刑となる
1135年前後神聖ローマ帝国領リエージュで、司教命令により異端者の一斉捕縛、火刑が行われたという記録
1145年ベルナルドゥスや教皇特使がアルビやトゥールーズを訪れ、反教権主義を唱える民衆に説得に乗り出す
12世紀半ばアルビやトゥールーズで福音主義を唱える異端者が男女混成のコミュニティを形成する
ラングドック地方では、カタリ派教会が公然と黙認され、精力を広げる
1165年ロンベールにカタリ派のミュニティがあらわれ、カトリック高位者とカタリ派代表の公開討論が行われる
1194年トゥールーズ伯レーモン6世が、カタリ派教会に対するあらゆる強圧的行為を中止させる
1208年教皇特使ピエール・ド・カステルノーが暗殺される
教皇インノケンティウス3世はトゥールーズ征伐のためアルビジョワ十字軍を招請する
1209年アルビジョワ十字軍がこののち20年にわたり、ローヌ渓谷からケルシーに至る地域を蹂躙
1215年インノケンティウス3世の命で第4ラテラノ公会議開催
1229年トゥールーズ伯レーモン7世が十字軍を率いるフランス国王ルイ9世に降伏。パリ条約を結ぶ
1242年アビニョネでの異端審問官惨殺を機にレーモン7世が民衆暴動を引き起こして再起、戦争に突入
1243年レーモン7世、ルイ9世に降伏。
1244年カタリ派の牙城、モンセギュール城が陥落し、200名以上のカタリ派完徳者が火刑となる
1300年オクシタニアに生き残ったカタリ派が異端審問官の捜査、処刑で完全に消滅
14世紀末ブルガリアやボスニアのカタリ派も姿を消す
15世紀初頭イタリアのカタリ派が、完全に一掃される
1950年以降カトリックによって語られたカタリ派に対し、その本来の姿を研究する動きが活発化
佐藤賢一の書いた『オクシタニア』

13世のフランス南部。ピレネー山脈を望むこのオクシタニアの人々は、古くからの秩序にもとづいて生きていた。独自の文化に根付いた福音主義的キリスト教はインノケンティウス3世に目をつけられ・・・

フランス南部、中でもイタリアからオクシタニアガスコーニュ地方にかけての地域は独自の文化を保持してきた。村人の家は、丘の頂に立つ領主の城館を取り巻くように並んでおり、その家々を囲む形で城壁がめぐらされていた。こうした形態の村をカストルムといい、南ヨーロッパでは要塞化した村を意味した。カストルムは住民から選ばれた執政官が行政を担当し、貴族階級も活気にあふれていた。

このような村の形態のせいか、この地域では、村人が気軽に役人や騎士と交流した。ローマ起源の慣習法を残すこの地域では、分割相続が続けられ、時期に貴族も麓の村に住んだ。村人に混じって生きたのである。だからこそ、貴族階級にカタリ派が広がれば、それはすぐに村人の間にも広まった。
モンセギュールカタリ派が、同じようにローマ教会の腐敗への嫌悪から生まれたフランシスコ会やドミニコ会のように、修業者の生き方を求めるものであるなら、カトリック教会も黙認できる部分があったろう。しかし」、カタリ派は妥協しなかった。だから追い詰められ、吊るしあげられ、根絶やしにされた。

←モンセギュール城
現在わかっているカタリ派は、想像以上にカトリック教会に近い考え方をしていた。カタリ派信徒や修道者の真の姿は、ごくふつうのキリスト教徒だった。ただ、教権主義的なカトリックに対して、彼らは福音にそった非暴力や清貧を貫いた集団でしかなかった。

    

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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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