めんどくせぇことばかり 『聖書を読む』 中村うさぎ 佐藤優
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『聖書を読む』 中村うさぎ 佐藤優

中村
私は昔、原罪というのはセックスのことだと教えられてきたの。でも、善悪の木の実を食べたアダムとエバが最初にしたことは、自分たちの性器を隠すことだった。それはセックスを意味するのではなく、他者から性器を見らることを恥じた・・・すなわち、「自意識」の獲得を意味していると思うの。
佐藤
それは、ウサギさんの持論ですよね。
中村
だってさ、セックスが罪だというなら、動物だってセックスしてるわけじゃん。でも神様は動物たちを追放してないよ。

『聖書を読む』 中村うさぎ 佐藤優『聖書を読む』 中村うさぎ 佐藤優
(2013/08/29)
中村 うさぎ、佐藤 優 他

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神はなぜ、人が知性を持つことを嫌うのか?

この世にあるありとあらゆるものは、極めて単純な成り立ちをしている。内容が膨大であるとはいえ、たかが一つの物語がそんなにわかりにくいはずがあるか。エッ?聖書のことだよ。少なくとも、その後の人類が2000年もの歳月をかけて解釈するようなもんじゃないだろう。

間違えたのは・・・?
使徒?中でもパウロ?コンスタンティヌス?それともみんな?

今さらそれが間違いだったとも言えないけどさ、仮に間違いでなかったとしたら、研究しても研究しても研究しきれなくて、いかようにも解釈のしようがあるなんて、“聖書”のほうがおかしい。

佐藤優さんの関心は、聖書の解釈そのものよりも、その解釈に人類が2000年の歳月をかけた方へ向けられているように思う。っていうのは、聖書をどう読むかをめぐって西洋人の思考のシステムが確立されて、それを分析することで彼らの考えそうなことが予想できる。どうも佐藤優さんの関心はそこにしかないみたい。
創世記を読む
創世記を読み解くために天地の創造アダムとエバ
蛇の誘惑エデンの園からの追放             カインとアベルの物語               
ノアの方舟バベルの塔アブラハムの物語
ソドムとゴモラロトの娘たちイサクの誕生
アブラハム、イサクを捧げるサラの死と埋葬エサウとヤコブの物語
リベカの計略ヤコブの結婚ヤコブの工夫
ペヌエルでの格闘エサウとの再会シケムでのできごと
ラケルの死、イサクの死ヨセフの物語夢を解くヨセフ
ヨセフの死ユダとタマル          創世記を読み終えて
使徒言行録を読む
なぜ、使徒言行録なのか約束の精霊信者の生活
アナニアとサフィラステファノの殉教サマリアで福音が告げ知らされる
フィリポとエチオピアの高官サウロの回心ペテロ、ヤッファで幻を見る
アンティオキアの教会バルナバとサウロ、宣教旅行に出かけるアテネで
エフェソの長老たちに別れを告げるパウロ、エルサレムへ行く
ヨハネの黙示録を読む
黙示録の世界を訪れる前に女と竜天使とラッパと災い           
二匹の獣第五の天使がラッパを吹いた子羊の婚宴
大淫婦が裁かれる白馬の騎手千年間の支配
(巻末対談)『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』を読む

やはり面白いのは中村うさぎさんの感覚です。たぶん、あたってるんじゃないかな。パウロ観に関しては、間違いありませんね。
『なんか、すごく政治的で嫌なやつじゃない、パウロって。俺のおかげでキリスト教は広まったんだぜ、みたいな傲慢さがあって、私は嫌いだな』
『革命のため?それはまた斬新な。私は、ユダは愛ゆえにイエスを裏切ったと信じているけどね』
『だってペテロもイエスを裏切ったし、はっきり言ってあんまり出来のいいやつじゃないじゃん』
『でも、ヨハネはゲイだからね。私がそう決めつけているだけだけれど。だって、イエスが最後、女たちをヨハネに任すんですよ。母マリアとそのまわりにいる女信者たちを、お前に託すと言って。女見るとチンコ立つような若者に託すわけないじゃないですか。』




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No title

こんばんは。
この二人が何で聖書?と不思議な感じがします。

ユダが愛ゆえに、という解釈はヒッピー文化の頃からよく出てくるようになりましたね。異端説が世に出やすくなった時代。
他の使徒達が、ユダヤの民の解放という現世利益への期待をイエスに求め始めたのに対して、信者によって上げられたのと同じだけ落とされてしまうという危険性をユダだけが見抜いていた。そうなってしまえばイエスの真の目的は達成できない、なら売ってしまおうと。
あるいは初めからイエスと組んでいて計画遂行のための二人の自演であったとか。
どちらにしても真にイエスを理解していたのはユダ一人だけである、という説。

それと聖書は編纂が終了したときに「一字一句変えてはならぬ」が掟だったようで、意味が分からなくても解釈が難しくても絶対に変更が出来ないらしいです。
こうなると後世の人間を惑わす罠としか思えない・・。

>いかようにも解釈のしようがあるなんて、“聖書”のほうがおかしい

日本国憲法も一緒ですね(笑)

紺屋の鼠 さま

不思議な組み合わせですよね。
でも、佐藤優さんは同志社の神学研究科の出だそうです。
うさぎさんはご両親クリスチャンで、「母の基準は世間で、父の基準は神、私は父の基準を選択した」と書いておられるのを何処かで読みました。

ユダはすごく興味深いですよね。裏切りは不自然ですからね。“愛”、“自演”、どちらにしても罪悪感やうしろめたさを感じながらも、その先になにがあるのか、ユダ自身がそれを知ることの誘惑に絡め取られて言ったんだろうな。

2000年もの間人が救いを求めて積み重ねてきた文化の重みには敬意を表する。でもそれはそれ。文字に残されたものは、所詮、字句の表記以上の意味は持たない。ソレ以上の意味を持たせるためには、当事者の同意が必要になる。同意を求めるために権力や暴力が使われたり。権力や暴力から自由な状態で、聖書を書かれた字句通りに読めば、・・・。全体としては不完全な文学。

日本国憲法は、そこにも達していませんが・・・。

ありがとうございました



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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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