めんどくせぇことばかり 『かくて老兵は消えてゆく』 佐藤愛子
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『かくて老兵は消えてゆく』 佐藤愛子

佐藤愛子顔、見て思い出した。そうだそうだ。佐藤愛子ってこの人だ。大正十二年、死んだ親父が昭和三年だったから、親父より五つも年上か。二十二歳で終戦か。とにかくこの世代はおっかねぇんだよな。
かくて老兵は消えてゆく
かくて老兵は消えてゆく

(2013/08/28)
佐藤 愛子

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「ゆうゆう」(主婦の友社)に連載の『老兵は死なず』を改題
世の中に文句をつけることが一番の元気の源みたいな人。文句をつける材料には事欠かない世の中だから、佐藤愛子さんはいつまでも歳を取らず、おそらく死なないだろう。そう思ってたんだけど、かつて進軍ラッパで隊を鼓舞した老兵は、やがて消灯ラッパで世間に警鐘を鳴らし、しばらくのお休みののち、「ゆうゆう」誌上『老兵は死なず』とかつて一騎当千を誇った姿に喝采を送ったが、それに続く言葉が“ただ消え行くのみ”だったことを忘れていた。
私たちが今考えなければならないことは批判したり憤慨したりすることではなく、自分の身は安全だったことに感謝し、福島原発事故の収束を目ざして命がけの作業員、自衛隊、警察の人たちに感謝し、それでもお天道さまは輝いて花が咲くことに感謝し、水道の水は出ているし計画停電などと言われながらも電気は来ているし、郵便は届き、電話も通じているのは、それらに携わる人々の努力のお陰であることに感謝し、菅総理を初めとする政府の面々へのいいたい悪口もグッと抑え、体調を崩したとかで雲隠れの東電社長へいいたい文句など、抑え難きを抑え、忍び難きを忍んでひたすら感謝の気持ちを育てよう。その気持を神に届けよう。神に助けを求める前に神の意に沿うような生き方をしなければならない。心から私はそう思うのである。

私もそう思うのである。だけど気持ちを言葉に置きかえることが上手ではないので、ときどき佐藤愛子さんの本を読みます。“老害”とはいいながら、どっかの会社のオーナーさんとは違うでしょ。家に君臨して六十を過ぎた嫁に気を使わせているわけじゃないでしょ。
人はみないい加減に消えた方がよい。
私はそう思う。人間はやがては消えるように出来ているのだから。神様はそうお造りにになったのだから。
さようなら皆さん。
かくて老兵は消えます。

「人間はいい加減に消えたほうがいい」というのは同感です。でも、いろんなケースがある。佐藤愛子さんは九十を迎えられたんだと思うけど、そこまで無事に歳をとって、しかも認知症にもならずにものを書いてこれたんだから、そのまま突き抜ければいいんじゃないかなぁ。こういう言い方はなんだけど、ほんとうにもう戦えないのですか。また読みたいです。

次の誕生日が来ると五十四になる。定年の六十過ぎれば死にぞこないってことになるのかな。戦時中じゃないから“死”は当時と同じ意味で使ってるわけじゃないけど、できれば“死に場所”ははずしたくないな。

    

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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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