めんどくせぇことばかり 太陽活動・火山と気候  『気候で読み解く日本の歴史』 田家康
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太陽活動・火山と気候  『気候で読み解く日本の歴史』 田家康

太陽活動の低下
オールト極小期
8世紀に始まる太陽活動が活発化した時代ののち、1040年ころから1080年ころまでの40年間にかけての太陽活動小康期に当たる。こののち、中世温暖期と呼ばれる温暖な時代の最盛期を迎える。
ウォルフ極小期
1280年ころ~1350年ころまでの70年間の太陽活動の低下期。中世温暖期から小氷期という相対的に寒冷な時代への移行期に起きた。
シュペーラー極小期
1420年ころから1530年ころにかけての110年間の太陽活動低下期で、小氷期に入ってからの最初のもの。
マウンダー極小期
1645年から1715年までの70年間で、太陽表面から黒点がほとんど消えた。小氷期のなかで最も太陽活動が低下した期間とされる。
ダルトン極小期
1790年から1820年の30年間。小氷期で最後の太陽活動低下期とされる。ただし、その低下幅は小さい。
『気候で読み解く日本の歴史』 田家康『気候で読み解く日本の歴史』 田家康
(2013/07/23)
田家 康

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異常気象との攻防1400年
火山の冬
1000年ころ(±40年)支那・北朝鮮国境の白頭山
1258年ころ謎の噴火
1452年ころ南太平洋シェパード諸島クワエ火山
1600年ペルーのワニナプチナ火山
17世紀後半世界各地の火山噴火の頻発
1783年アイスランドのラキ火山
1815年インドネシア スンバワ島のタンボラ火山
1836年ニカラグアのコセグイナ火山
1883年インドネシアのクラカタウ火山
1991年フィリピン ルソン島のピナトゥボ火山
1815年に「夏がなかった年」をもたらしたタンボラ火山。天明の飢饉と関係する1783年のアイスランドのラキ火山。1262年まで低温をもたらしたと考えられる1258年の赤道付近における謎の噴火。546年、それらに匹敵する、あるいはそれ以上の火山噴火が欧州の古代史を終焉させたと考えられる。
recon3.jpg太陽活動と火山活動はまったく別の自然現象であり、それぞれ地球の気候を温暖傾向あるいは寒冷傾向に導く要因となる。そして、両者の組み合わせもある。太陽活動が強まるとともに火山活動がおさまる時代に地球の平均気温は顕著に上昇し、反対に太陽活動が低迷する中で大きな火山噴火が多発すると平均気温の低下幅が大きくなる。

太陽活動の活発期・低下期から、8世紀から13世紀半ばまでの中世を中心とする温暖期、14世紀から19世紀半ばまでを小氷期という気候変動がある。
この数百年単位の大きな傾向に対し、実際の世界各地の気候は火山噴火要因が加わるため複雑な動きを見せる。

古気候学の研究から、気候は自然要因によって常に大きく変動してきたことがわかってきている。しかし、昨今の“温暖化”の危険を問う論調は、何やらおかしなものを気候学、環境学の世界に持ち込んではいないだろうか。著者は“エピローグ”で次のように言います。
今日、気候変動というと人為的温室効果ガス排出による地球温暖化ばかりに関心が向く。あたかも母なる自然は安定した環境を人類に与えているにもかかわらず、われわれは自らの業によって自ら破滅の道を歩んでいるのかもしれないという発想もある。
この論調に“人類愛”は感じられない。事実、温暖化対策は“排出量取引”というわけのわからないバケモノを作り出した。もはや環境問題の手を離れたと言われてもしかたがないだろう。金の問題になった。そうなれば、先進国と途上国の意見がまとまるはずもない。この論調は人を憎んでいる。さらに争わせている。 
 
 
根っこにあるのはキリスト教の“原罪”であるかもしれないし、はたまた優生学的差別意識を現代世界に撒き散らそうという連中の陰謀か。両方みたいな気がするけど。

ここのところの日本の気候環境を見ると、たしかに気になることが多い。そういった声のほとんどが、そういった変化を“いわゆる温暖化問題”の一環として捉えている。これはとんでもない話だ。もっと謙虚に、人類が歴史のなかで何と戦い続けてきたのかを考えるべきだ。

    

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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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