めんどくせぇことばかり 『「地球温暖化」神話 終わりの始まり』 渡辺正
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『「地球温暖化」神話 終わりの始まり』 渡辺正

これは、2012年5月の記事に加筆修正したものです。

「地球温暖化」神話 終わりの始まり「地球温暖化」神話 終わりの始まり
(2012/03/09)
渡辺 正

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本書の題名は、『「地球温暖化」神話 終わりの始まり』であるが、ぜひ“神話”、この本をもって終わりにしてもらいたい。ここまで書かれて、いまだに“神話”に振り回される人がいるなら、そこから先は自己責任の領域だ。
  1.  温暖化するなら、それはありがたい。 もし寒冷化の予兆があるなら、その対策こそ急が  なければならない。
  2. CO2に関しては、現状であれば増加こそ望ましい。植物の生育を促進し、食糧増産にも寄与するはずである。CO2の温室効果による昇温効果は、何らかの対策を施さなければならないほど大きなものではありえない。
  3. 局所的な高温に関してもCO2を原因とするようにこじつけられているが、それは、都市化、ヒートアイランド現象によるものであり、原因を見間違えては対策も立てられない。
  4. 問題化以来、日本だけで20兆円、世界では100兆円を超える金額が対策に支出されているという。しかも、目標であるCO2排出削減には何の効果も上げられていない。対策に費やされた莫大な富は、誰かしらの懐に収まっている。これは詐欺である。
  5. IPCC(気候変動に関する政府間パネル)、FCCC(気候変動枠組条約)、及び国連の世界に対する責任は、とてつもなく大きい。
  6. 日本人は“環境”という言葉に弱すぎる。

NHKはじめ、マスコミに反省を促しても無駄だろう。酸性雨の時も、ダイオキシンの時も、環境ホルモンの時も、それがなんでもないことが分かっても、彼らは放っかむりで通してきているのだから。仮に責任を追求されることがあっても、これだけ社会全体が絡めとられている状況では“一億総懺悔”で済まされてしまうだろう。それでもいい。それでもいいから、早くこの問題からは手を引こう。


この本の終章には、「狼少年」という章題がつけられている。そして内外の、“狼少年”たちの活躍が語られている。

DDT

レイチェル・カーソンの書いた『沈黙の春』に「DDTは野生動物に危険」と書かれると早とちりした集団が各国政府にDDTの製造・使用をやめさせたため、一時は激減したマラリア死亡者数が元に戻り、いまアフリカなどで年に七十万人(一〇〇~三〇〇万人という推定もある)がマラリアで死ぬ。

実のところDDTのヒト毒性はたいへん低いし、卵の殻を薄くして野生動物を減らすというカーソン説も、いまや思い込みの産物だったとわかっている。

酸性雨
雨のpHは四.八±〇.二で横ばいを続け、酸性化が進んだ湖沼はなく、これから酸性化しそうな場所もない。なおpHは酸性の度合いを表し、七以下を酸性、七以上をアルカリ性という。

四.八というpHは、空気のSO2濃度を使う化学計算からでる値にぴったりと合う。しかもSO2は現在、ほとんどが天然モノ(火山+生物活動)なので、飛鳥時代も江戸時代も雨のpHはほぼ四.八だった。つまり一九八〇年以降、日本にも(海外にも)「酸性の雨」は降るが、恐ろしげな「酸性雨」は降っていない。

ダイオキシン
一九九九年二月のテレビ朝日「所沢ホウレンソウ」報道を最後の引き金にして七月一六日、「ダイオキシン類対策特別措置法」が成立する。同法は次の二点を骨子にし、焼却炉の更新を目指すものだった。①と②のどちらかが誤りでも、法律はたちまち存在感を失う。
 ①ダイオキシンは、日ごろの摂取量で命や健康に関わる。
 ②ダイオキシンのほとんどは、ごみ焼却から生まれる。
以後の数年間、四~五兆円の税金を使い、全国のごみ焼却炉が更新されている。

だが、戦争や事故はともかく、日ごろ体に入る量のダイオキシンが健康被害を起こさないことは、もう一九七〇~一九八〇年代にわかっていた。 日本のダイオキシン研究が始まったころ、体重あたりの摂取量にして数百年分ものダイオキシンをねずみに注射し、悪影響を調べる医学研究所の実験に仰天したのを思い出す。
ベトナム戦争の帰還兵が起こした「ダイオキシン被害」の集団訴訟を受け、米国は一九七〇年代にダイオキシンの動物影響をじっくり調べた。その結果、大問題ではないとわかったため、一九八一年にレーガン大統領が終結宣言を出している。
また、一九七〇年代から九七年(対策開始年)まで、ゴミの焼却量は増えたのに、日本国民のダイオキシン摂取量も体内量も減り続けてきた事実が、立法の二ヶ月~半年後にわかる。

おもな摂取源は焼却炉の煙ではなく、一九六〇~七〇年代に使われた水田除草剤の不純物だった。それを横浜国大の中西準子教授が突き止め、やはり立法の直後に発表している。

つまり①も②も誤りだったのに、他国に類のないダイオキシン法はいまなお残る。・・・担当者の人件費を入れると、おそらく年に一〇〇〇億円を超す税金がドブに捨てられている。
環境ホルモン
一九九八年には環境ホルモン騒ぎも起こる。特別な種類の物質が、ヒトを含めた動物の内分泌を狂わせ、メス化など悪い作用をするのだという。

騒動の根は、一九九六年刊のコルボーン著『奪われし未来』という本だった。

NHKが特別番組を何本も流し、ホラー本が何冊も出て、新聞や週刊誌をにぎわせた。「カップ麺容器から環境ホルモンが出る」という噂の飛んだ一九九八年六月には、一紙が平均二〇件も環境ホルモン記事を載せる。カップ麺容器は二〇〇〇年の十一月に無罪放免となったのに、それをメディアがきちんと報じなかったせいで、いまなおカップ麺を恐れる人がいる。

省庁が研究を助成し、一部の研究者がメディア記者に「成果」を語るから、二〇〇一年頃消えてしかるべき恐怖話が、二〇〇七年ころまで尾を引いた。


    『気候で読み解く日本の歴史』 田家康

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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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