めんどくせぇことばかり 神いくさ 『日本の伝説』 柳田国男
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神いくさ 『日本の伝説』 柳田国男

ふ~ん。人の都合や感情、思いつきで、神様同士を戦わせちゃってるんだ。それがいつの間にかおかしなしきたりを生み出して、人の生活をしばって・・・。

でも、それも悪くない。だって・・・
奥州津軽の岩木山の神様は、丹後国の人がお嫌い。海が荒れたり陽気の悪いときは、丹後の者が入り込んでいるから機嫌が悪いんじゃないかと思われたらしい。

これはこの山の神がまだ人間の美しいお姫様だった頃、丹後の由良というところでひどい目にあい、今でもその怒りが深いのだとか・・・。
陽気が悪くなるたびに、“ああ、また岩木の姫様のご機嫌が・・・”なんて思えたら、とても素敵じゃないですか。「お姫様のご機嫌が悪いんじゃしょうがねぇ」って、人の力の及ばない世界も自然に受け入れられるしね。

日本の伝説 (新潮文庫 や 15-2)日本の伝説 (新潮文庫 や 15-2)
(1977/01/25)
柳田 國男

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道ばたの石や木、小さな池や山も、遠い昔から言い伝えられてきた伝説で彩られている。

富士山と筑波山の話が最初に出てきた。神様が宿を乞うた時、物忌みを理由に断った富士は雪におおわれ登る人が少なくなり、歓待した筑波は男女の楽しい山となったという話だけど、日本一の富士の山は、伝説の中では一番に崇められているわけでもない。

この本に乗ってた話じゃないけど、たしか富士山は“高さくらべ”で八ヶ岳に敗れている。敗れた腹いせに、富士山が棒を持って八ヶ岳の頭を叩いたので、もとはひとつの山だった八ヶ岳の頭が八つに割れてしまったとか。

神話や歴史の中の確執も反映されるケースがある。木花開耶姫命と磐長姫、天神様こと菅原道真と藤原時平、日立の佐竹氏と武蔵の横山党、平将門と俵藤太秀郷、蘇我入鹿と藤原鎌足。

入鹿が祀られたと伝えられる高見山に入る時は、藤原鎌足を祀る多武峰の話をしてはいけなかったばかりか、思い出すといけないから“鎌”を持って登ることさえ戒められたとか。

いいなぁ。どうにもならないことに、人が勝手な理由をつけて、自分自身がそれに縛られていく。勝手に喧嘩させておいて、そこから生まれた“縛り”が不都合だからと、かってに仲直りさせちゃうケースもあるしね。
 十二月三日は秩父夜祭り。私の故郷の祭りです。勇壮な屋台囃子を打ち鳴らし、初冬の街中を曳き回されるのが屋台四基と笠鉾二基の山車。向かうは御旅所。武甲山の龍神と秩父神社の妙見様の、年に一度の逢瀬の機会。というのも龍神の正妻は町中に鎮まるお諏訪様。なんとか夜祭の晩だけはお諏訪様の許しを得たものの、・・・
それでも屋台がお諏訪様の近くを通過するときだけは屋台囃子を控えて静かに通過する。

    

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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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