『日本人の原点がわかる「国体」の授業』 竹田恒泰
竹田恒泰氏の本を最初に読んだのはいつの事だったろう。たくさん本出す人だし、基本的テーマは代わることがないので仕方がないが、この本に書かれた内容も、いつかどっかで読んだことがあるような気がする。そんな人も必要だよね。
旧皇族の竹田家に生まれた筆者。慶応義塾大学法学研究科で憲法学の講師を務め、「憲法特殊講義(天皇と憲法)」を担当しているという。最近では招致委員会理事長として東京オリンピック・パラリンピック招致の先頭に立った父親の竹田恆和氏も話題の人となった。
『父母のような存在』、『日本国民の総本家』、いろいろ言い方はあるけど、国民のことを、われわれの感覚で言えば、“身内のもの”のように、日々心配していただいていることは、本当によく分かる。
この本は、松下政経塾33期生対象に行われた「歴史観・国家観養成講座」の講義録に加筆修正をしたものということだけど、 松下政経塾に入ってくるような奴らなら、もう少し濃い内容でもいいんじゃないかな。まさか、今の松下政経塾はこの程度で十分だとか・・・






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旧皇族の竹田家に生まれた筆者。慶応義塾大学法学研究科で憲法学の講師を務め、「憲法特殊講義(天皇と憲法)」を担当しているという。最近では招致委員会理事長として東京オリンピック・パラリンピック招致の先頭に立った父親の竹田恆和氏も話題の人となった。
![]() | 日本人の原点がわかる「国体」の授業 (2013/07/25) 竹田 恒泰 商品詳細を見る 「国体」という言葉を知る人間は少なくなりました |
私は東北の被災地にボランティアで訪問したとき、近くにいた中年のご婦人に声をかけたことがあります。「そういえばこの避難所に先週、天皇陛下がいらっしゃいましたね」と私が尋ね、その方が「そうなんです」と答えたのですが、そのご婦人は、その瞬間に泣き出してしまいました。「思い出しただけで涙が止まらなくて」。まわりの方もみんな「そう、そう」と言って、これまた泣きはじめる。驚いて「どんな様子だったんですか」と聞いたら、陛下のお姿を見たとたんに、全員が泣いていたそうです。 その方は、家族もみんな亡くなってしまい、「なぜ自分だけ生き残ってしまったのか」「どうやって死のうか」とばかり考えた夜もあったそうです。そんなとき天皇陛下のお姿を見てはじめて生きる望みが湧いてきたというのです。お愛想や他人ごとではなく「他人なのに自分のことを本当に心配している人がいる」ことが分かり、「だったらもう少し頑張れる」と思ったそうです。 これは途轍もなくすごい話で、人を本当に救うのは理屈ではない、ということです。その方に「では普段から陛下を尊敬なさってたんですか」と聞いたら、「そうじゃないのよ。どちらかというと『天皇なんかいなくてもいい』と思っていました。でも初めて分かったわ」 何がわかったかというと、天皇が国民にとって父母のような存在であるということです。天皇が存在することが、どれほどありがたいか、この方は肌身で知ったのでしょう。 |
『父母のような存在』、『日本国民の総本家』、いろいろ言い方はあるけど、国民のことを、われわれの感覚で言えば、“身内のもの”のように、日々心配していただいていることは、本当によく分かる。
第一講 日本の「国体」をしる
第二講 命を懸けて「祈る」ということ
第三講 天皇とともに歩む国作り
第四講 世界人類の奇跡―『古事記』にノーベル賞を
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この本は、松下政経塾33期生対象に行われた「歴史観・国家観養成講座」の講義録に加筆修正をしたものということだけど、 松下政経塾に入ってくるような奴らなら、もう少し濃い内容でもいいんじゃないかな。まさか、今の松下政経塾はこの程度で十分だとか・・・


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