めんどくせぇことばかり 『孫達に伝える私の軍隊生活』 武川吉一
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『孫達に伝える私の軍隊生活』 武川吉一

著者、武川吉一さんは、大正七年一月三日生まれ。やはり、大東亜戦争に駆り出されたほとんどの人が大正生まれ。それも七年となれば、その中心となる世代。平成十四年八月に亡くなられたとあるので、戦後も五十七年間を生き抜かれたことになります。

この本には、戦前に生まれ、戦中、戦後の日本を支え続けた大正世代の戦場体験がつづられています。

『孫達に伝える私の軍隊生活』 武川吉一『孫達に伝える私の軍隊生活』 武川吉一
(2013/02)
武川 吉一

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本文は毛筆。達筆にビックリ。でも、何とか読めますし、活字もついてます。

様々な南の島のジャングルで、日本兵はこうやって死んでいったのかということが分かります。ジャングルでマラリアにかかります。追い打ちをかけるのが栄養失調だったようですね。熱と大腸炎で亡くなる人が多かったようです。マラリアから立ち直っても、病み上がりに栄養失調でどんどん痩せる。肩から肉が落ち、肋骨が洗濯板のように現れていくようです。ところがこれがある程度まで進むと、今度は逆にむくんでくるそうです。その間、兵たちは山蛭、水虫、スコールにたたかれ、蝿にたかられるのだそうです。そして、歩けなくなる。息苦しくなる。生きる気力を失う。ということのようです。

この戦場体験記は昭和五十二年に書かれたもので、著者が亡くなったあと、いとこの方(編者)が本の出版を決めたとのことです。“序文”として、以下のように執筆意図が語られています。
今年で戦後の三十三回忌がやってきた。この三十三回忌に対する亡き戦友の慰霊に対し、黙祈し、振り返って、私の青年時代の軍隊生活を記述することにした。

現在の平和な世の中において戦後の若い人たちは私が経験した、いや私たち年輩の人、皆が経験したあの戦争の悲惨と残虐が実際にあったことを・・・書物など読み、他人事のように聞いていたであろう。実際に命拾いして、現地を歩いてきた私、戦争について知っている限り記憶を記述して孫達の・・・戦争に対する批判と昭和史(初期)に対して、何の様な見方をしたか?・・・それぞれ作文して報告されることを楽しみにしている。

お分かりですか。著者は、自分の戦場体験をお孫さんに伝えるばかりではなく、これを読んだ上で、“戦争に対する批判”と“初期昭和史”について作文にまとめて報告するよう宿題を出しておられるのです。だから、この本を読んだ人。あなたも、この宿題を忘れてはいけません。

    

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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本






















































































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