めんどくせぇことばかり 「がんばろう日本」はどこへ行った 『日本人へ 危機からの脱出篇』 塩野七生
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「がんばろう日本」はどこへ行った 『日本人へ 危機からの脱出篇』 塩野七生

一年ぶりに帰国した日本で、日本人の残酷さに直面して愕然としている。世にいう「風評被害」である。

・・・風評被害の加害者たちは、自らの手は汚していない。ただ単に、福島県産というだけで買わないか、場合によっては当局に抗議の電話をかけるかメールを送りつけるだけ。それもその「抗議の声」なるものには「不安の声」という「衣」をかぶせるのだから始末が悪い。そして、それらを受けた当局側は、理を尽くしての説得をするわけでもなくビクつくだけで、結局は「中止」で幕を引くことになる。

なんという卑劣な残酷さ。「がんばろう日本」なんて言っていたのは、どこに行ってしまったのか。

これは、本書の第一章の『「がんばろう日本」はどこに行った?』の中での訴えです。震災のあった2011年。最初のショックがひと段落したあたりから、まもなく、この「風評被害」が大きく取り上げられるようになっていきました。私もいくつか、新聞記事を題材にブログで書いた記憶があります。


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(2013/10/18)
塩野 七生

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日テレニュース24 2011/8/13
岩手の薪「五山の送り火」での使用を中止
http://www.news24.jp/articles/2011/08/13/07188522.html

J-CASTテレビウオッチ 2011/8/16
成田山「高田松原の松でお炊き上げ」にも…地元から?反対電話
http://www.j-cast.com/tv/2011/08/16104508.html

YOMIURI ONLINE 2011/9/20
放射能心配…福島産花火、市民の抗議で使用せず
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110919-OYT1T00346.htm

Suponichi Ennex 2011/9/30
がれき受け入れ、都に抗議殺到…ツイッター呼び掛けに反応
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2011/09/30/kiji/K20110930001730740.html

あの頃、ブログでこんなことを書いていました。

東京都のがれき受け入れを支持します。 同時に、埼玉県(在住してます)での受け入れを要望します。

京都の五山送り火、福岡の福島応援店、愛知の花火。 いずれも「市民」の声で、福島県民と福島県民を応援しようとする国民の思いが踏みにじられた。一部には、「安易に福島を応援することは慎むべき」などと「市民」ぶりを発揮する著名人もいる。

都の決定は勇敢である。 案の定、「市民」の声が寄せられているようだが、ぜひ、福島のため、日本のために頑張って欲しい。

災害廃棄物の広域処理に関する国の基準がでている。基準を下回る以上、「市民」の声はただの難癖でしかない。いや、風評被害を撒き散らす行為ですらある。それ以前に、名前を明らかにしない"声"など、完全無視でなんの支障もない。

「市民」は名前を明らかにせよ。都の英断に難癖をつけるなら、しっかりとした根拠を示せ。「子供のため」という言葉を使うな。それは、福島の子供を差別する言葉に他ならない。

上田清司埼玉県知事にお願いします。埼玉県でも"がれき受け入れ"を決断してください。東京、埼玉と続く、この被災地につながろうとする流れは、必ず全国的な広がりにつながると思います。英断を期待します。


政治家とは?

これ以上適切な言葉を聞いたことがない。第三章の『混迷するイタリア』に紹介されていた小林秀雄の言葉を最後に紹介しておきます。
政治とはある職業でも、ある技術でもなく、高度な緊張を要する生活である
えっ?知ってた?

こりゃまた失礼いたしました、っと。


    

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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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