イギリス王室は外国生まれ 『「イギリス社会」入門』 コリン・ジョイス
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![]() | 『「イギリス社会」入門』 コリン・ジョイス (2011/07/07) コリン・ジョイス 商品詳細を見る 日本人に伝えたい本当の英国 |
どうも分からない。一体イギリス人は、王室に何を求めているのか。日本人が皇室に求めるのは、第一にその血筋。連綿と男系によって受け継がれてきた皇統は、日本、そして日本人の本質、日本文化の表象であり、すべての日本人の総本家のような存在だ。
筆者が書いているんだけど、イギリス最盛期の女王ヴィクトリアは、まさに「イングランドらしさ」の象徴だったという。ドイツ生まれで、ドイツ人の夫を持つヴィクトリア女王がである。そして九人の子どもと数十人の孫たちがヨーロッパ各国の王室や貴族と結婚し、ヨーロッパの王室を「イギリス化」したという。それでもイギリス人は王室を永続性の象徴のように考えているという。
ますます分からない。「イギリスらしさ」ってなんだ?
プランタジネット家の王たち 百年戦争でフランスの支配を狙ってた。イングランドに専念するよりもね。だから、この戦争に敗れたことは、プランタジネット家がフランスへの野心を捨ててイングランド統治に割り切ったことにおいて、イングランドにとって幸運だった。 リチャード一世(獅子心王リチャード) 英語を学ぼうとせず、フランス語しかできなかった。十年間の治世は外国での戦争に明け暮れ、その費用を工面するためにイングランドには重税が課された。 「イングランドは寒くて雨が多いから好きではない」 ジョージ一世 英語を解さず議会を欠席しがちだったため、“君臨すれども統治せず”というイギリスの立憲王政の形が確立した。そう言うと、なんとなく間に合わせの国王のように考えちゃうけど、実際にはドイツ語とフランス語を話し、ラテン語までできたという。オランダ語とイタリア語もそこそこできる一流の教養人で、ただ英語だけが出来なかったにすぎない。これはジョージ一世がどうのではなく、当時のイギリスがまだそういう国だったに過ぎない、という話しじゃなかな。 |
日本とは違って、変化の幅がダイナミックで、そういう面白さではかないませんね。でも、だからこそ分からない。王室が永続性を象徴する「イギリスらしさ」って、一体何なんだ?
・・・・・・

・・・・・・っと。まだ読み終わってなかったんだ。とりあえず先を読んで、読み終わってからもう一度悩むことにしよう。


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