めんどくせぇことばかり 『「イギリス社会」入門』 コリン・ジョイス
FC2ブログ

『「イギリス社会」入門』 コリン・ジョイス

著者は、一九九二年に来日して二〇一〇年までの十八年間を日本で過ごす。一九七〇年生まれということなので、二十二歳から四十歳まで。人生を決する重要な時期を日本で過ごした。日本を離れる頃には、かなり日本人化していたに違いない。

その著者が書いた『「イギリス社会」入門』。第一刷は二〇一一年。異邦人の目を合わせ持ったイギリス人がとらえた“イギリス社会”が浮かび上がる。私の興味は、“イギリス人らしさって何?”ってことかな。

『「イギリス社会」入門』 コリン・ジョイス『「イギリス社会」入門』 コリン・ジョイス
(2011/07/07)
コリン・ジョイス

商品詳細を見る
日本人に伝えたい本当の英国
  1. 階級  みすぼらしい上流、目立ちたがる労働者
  2. 天気  今日も「くもり時々雨、時々晴れ」
  3. 国旗  ユニオン・ジャックは優れた輸出品だ
  4. 住宅  イギリス人が一番好きな話題
  5. 料理  フランス人にはわからない独創性
  6. 王室  昔、英語を話せない国王がいた
  7. 結婚  ロイヤル・ウェディングの新常識
  8. 表現  ススメバチをかんでいるブルドック
  9. 薀蓄  てっとり早くイギリス通になる方法
  10. 英雄  「偉大」なイギリス人
  11. 私淑  敬愛するジョージ・オーウェル
  12. 紅茶  お茶は世界を生き返らせる
  13. 飲酒  酔っぱらいはこうして生まれる
  14. 酒場  パブは歴史、文化、伝統の宝庫だ
  15. 歴史  僕のお気に入りの英国史
  16. 留学  イギリスにやって来る友人への手紙
  17. 風物  好事家向けスポーツカレンダー
  18. 伝統  ニュー&オールド・ブリテン
  19. 品格  これぞ、イギリス

読み終わっても、イギリスの何たるかがわかったわけじゃない。そんなこと当たり前か。一冊や二冊の本でわかるほど、イギリスが分かりやすいはずもない。でも、分かったこともないわけじゃない。イギリスっていうのは、おもしろそうな国だってこと。もう一つ、日本人とは、どこか深いところで分かりあえそうな気がするってこと。

そうそう、当初の関心事の“イギリス人らしさ”。もちろんわかったわけじゃないんだけど、ここまでたどってきた“歴史”を大切にしてるってことじゃないかな。ケルト、ローマ、アングロ・サクソン、デーン、ノルマン、王室に至ってはスペイン、スコットランド、オランダ、ドイツと、よくもまあここまで入り乱れたもんだ。イギリス人が王室に求めるのは、そんなイギリスの歴史を体現する存在であってほしいということなんじゃないかな。

もちろん背景には、今のイギリスに対する強烈な“誇り”があって、だからこそ、ここに至る“歴史”の中に“イギリス人らしさ”が培われてきたのだろう。

自国に誇りが持てず、自国の歴史をそのまま抱きしめられない人を、日頃、近くに見ているだけに、イギリス人のこういうあり方が、この上なく好ましく思われる。

1~19までのどれが重要とか、どこにそういうことが書いてあるってわけじゃないんだけど、「12 紅茶」、「13 飲酒」、「14酒場」、「15 歴史」、「16 留学」、「17 風物」あたり、とても面白かった。


    

にほんブログ村 本ブログへ一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。
読書
記事一覧

関連記事

テーマ : 精神世界
ジャンル : 本・雑誌

コメントの投稿

非公開コメント

No title

読みましたけど、まあイギリスはアメリカと一緒に世界覇権を争ったのが
自信になって居るんでしょうね。ただ「日本語と中国語は世界中で外国人が
他の言語を勉強する際、おそらく自国民100人に対して1人くらいだろう」と
いうのが、傲慢だなと思いますね。日本語はともかく、中国語は移民や
近年の影響で習う外国人は増えたと思いますよ。

あと英語は世界中で話されている、誇らしい事だって言ってましたけど
それはイギリスが世界中に奴隷貿易や植民地の言論統制を強いて、
暴力の末に出来た事だと思うんですよね。アイルランドに対しては
この人凄い後悔して、支配を申し訳ないと思っていると書いているけど、
インドや香港、オーストラリアのアボリジニ虐殺に対しては一切同情を
書いていないんです。イギリス系アメリカ人がインディアンを殺したのも
全く反省しないから、有色人種を人間として見ていないのかと思いました。

名無しさん さま

白人諸国は、互いに仲がいいわけじゃないのに、対有色人ならガッチリまとまる。方や有色人の側は・・・。他国の足を引っ張るのが心情みたいな国あり、事大を信条に強国の顔色を見る卑屈さが国民性の国あり、・・・。

ありがとうございました



「《めんどくせぇことばかり》は、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。」
よくお越し下さいました

イーグルス16

Author:イーグルス16

息も絶え絶えです、ぜひ応援してください


あなたにとって切ない歌とはなんですか?
いい歌はたいてい切ない。あるときふとそう気づきました。
カウンター
カテゴリ
こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本












































































リンク
検索フォーム
RSSリンクの表示
最新記事