めんどくせぇことばかり 『最後の零戦乗り』 原田要
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『最後の零戦乗り』 原田要

支那の戦線から大東亜戦争の終戦まで十二年八ヶ月の軍歴。空母勤務の零式艦上戦闘機搭乗員。飛行時間は約八〇〇〇時間。撃墜機数は共同撃墜を含むと十九機。

最後の零戦乗り最後の零戦乗り
(2013/11/21)
原田 要

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飛行時間8000時間の猛者
著者は大正五年生まれ。ということは、今年九十七歳か。大東亜戦争を一兵士として戦った中では高齢に属する。著者本人が言っているように、この本に出てくるような経験を語れる下士官搭乗員は、著者が最後かもしれない。正直、すごい話がゴソゴソ出てくるので、ビックリ❢

初陣は上海事変か。そこから南京に行って、陥落後の南京の町にも入っている。便衣隊の処刑はあったものの、街中の様子はのどかなものだったようだ。便衣隊処刑しても、それは戦争の中でのこと。虐殺とは言わないよね。その直後に起こったパネー号事件にも関与していたそうだ。

その後、零戦乗りとして蒼龍配属になって真珠湾攻撃。セイロン島付近でのイギリス艦隊との戦い。ミッドウェー海戦。ガダルカナルでの死闘。この間、三度、死にかけたそうだ。その後、霞ヶ浦航空隊や千歳航空隊で教官となり、終戦を迎えたという。

そんな戦場を闘いぬいてきた人が、まだ生きていた。失礼な言い方だけど、率直な感想だ。なにしろミッドウェー海戦でドーントレス急降下爆撃機に追いすがろうとしてかなわず、赤城、蒼龍、飛竜が被弾して火を噴く様子を上空から見なければならなかった人だよ。そう思うと、背筋に震えが走る。

この間見た映画『永遠の0』を重なる部分もありました。終りの方にありましたが、著者は原作の百田さんにもあったそうです。いろいろな零戦乗りの話の中から出来上がった偶像が、‘0’の主役の宮部久蔵だったということです。なら、映画の中のセリフのように、“物語はまだ続いている”ということだね。

終戦の年、著者は二十九歳だろうか。その後、六十八年を生きたわけだ。・・・感慨深い。


    

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No title

こんばんは。
こんな人がいたんですね、しかも御存命とは。
髙橋淳さんの事は知って居ましたが、年齢も経験もそれを上回る人がいたのが驚きです。

紺屋の鼠 さま

いずれにしても大正生まれ。
でも、まだまだ戦場を語れる方が残っているかもしれませんね。

ありがとうございました



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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本






















































































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