めんどくせぇことばかり 『日本と台湾』 加瀬英明
FC2ブログ

『日本と台湾』 加瀬英明

『台湾を守ることが、イコール日本の安全につながる』
この本の主たる主張である。そして、このことはアメリカが急激に力を落とした最近の政治情勢の中でいよいよはっきりしてきた。多極的問題に対処しつつ世界をリードする力と意志が、今のアメリカにはない。支那のむき出しの野心は東アジアを緊張させ、その緊張を背景に支那は自国に有利な情勢を創りだそうとしている。

著者の言うとおり、ここでも矢面に立つことになるのは台湾。そして台湾の消滅は、日本の亡国にもつながる。

『日本と台湾』 加瀬英明『日本と台湾』 加瀬英明
(2013/09/02)
加瀬英明

商品詳細を見る
なぜ、両国は運命共同体なのか
序章   台湾は中国ではない・・・その成り立ちと歴史をたどる
1章   世界で唯一「日本」を理解する国・・・戦前の日本統治は何を遺したか
2章   蒋介石は台湾で何をしたのか・・・知られざる暗黒の国民党統治
3章   米中、日本に翻弄される台湾・・・世界で最も虐げられている国の悲劇
4章   馬英九政権の行方・・・台湾でいま、なにが起こっているのか
終章   「日本と台湾」の将来・・・なぜ両国は、運命共同体なのか

今まで知らなかった、あるいは確たる認識のなかったことを教えられた。

たとえば、『台湾の法的地位は、未だに確定されていない』という点である。日本はポツダム宣言を受諾して台湾の領有権を放棄した。カイロ宣言をもとにした決定であるが、カイロ宣言は米英支それぞれの代表の署名もない記者会見の発表でしかない。台湾に関しても、ルーズベルトは支那を連合国に引き止めるご褒美にするつもりだったが、チャーチルがそれに反対していた。

結局、台湾の法的地位は、対日講和条約が結ばれたうえで、連合国が決定するまで未定とされた。サンフランシスコ講和条約によっても、日本は台湾に関する全ての権利を放棄したが、台湾の帰属については定めていない。つまり現在の台湾は法的地位が確定するまでの間、中華民国が連合国の合意によって占領している状態である。

さらには、『カイロ宣言とポツダム宣言は、大西洋憲章と国連憲章に違反している』という点である。日本はポツダム宣言の受諾によって台湾に対する主権を放棄。以来、一九五一年の講和条約でも一九五二年の日華平和条約でも、台湾の法的地位は確認されていない。

その上、大西洋憲章では「関係国民が自由に表明する希望に一致しない領土変更を行わない」とうたい、国連憲章第一条は「人民の同権および自決の原則に基礎をおく」、第百三条では「国際連合加盟国のこの憲章に基づく義務と、他のいずれかの国際協定に基づく義務とが抵触するときは、この憲章に基づく義務が優先する」と規定しえいる。

最初から最後までゆるみがなくて、いや~、おもしろかった。この本、すごいお買い得。
    

にほんブログ村 本ブログへ一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。
読書
記事一覧

関連記事

テーマ : 精神世界
ジャンル : 本・雑誌

コメントの投稿

非公開コメント

ありがとうございました



「《めんどくせぇことばかり》は、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。」
よくお越し下さいました

イーグルス16

Author:イーグルス16

息も絶え絶えです、ぜひ応援してください


あなたにとって切ない歌とはなんですか?
いい歌はたいてい切ない。あるときふとそう気づきました。
カウンター
カテゴリ
こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本












































































リンク
検索フォーム
RSSリンクの表示
最新記事