めんどくせぇことばかり 背景にアメリカあり(覚書)『変見自在 サンデルよ、「正義」を教えよう』 高山正之
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背景にアメリカあり(覚書)『変見自在 サンデルよ、「正義」を教えよう』 高山正之

イランが反米なわけ
一九四一年、第二次大戦のさなか、イギリスとソ連がイランに進駐した。日本による仏印進駐はよ~く知ってるけど、これは知らなかった。独ソ戦が始まって窮地に追い込まれたソ連に対する支援ルート確保するのが目的であったという。イラク皇帝レザ・シャーは、大西洋憲章に基づいてこれを米大統領フランクリン・ルーズベルトに訴えた。もちろん、米英ソの都合により拒否された。

戦後、イランはモサデク首相のもとに英系会社アングロ・イラニアンを国有化して国家の体裁を整え、親ソ政策を推進した。しかし、MI6とCIAが協力したモハンマド・レザ・シャーの白色革命が成功し、石油利権は再び米英の手に帰した。

こうした事情がホメイニのイスラム革命、米大使館占拠事件の背景にある。イランに与えた屈辱など考えもしないアメリカは、人質救出作戦が対テロ特殊部隊デルタ・フォース百名をつぎ込みながら無様に失敗したことまで逆恨みする。

イランがウラン濃縮に乗り出すと、アメリカは北朝鮮には見せない厳しさで、国際社会に制裁を呼びかけた。日本が支那と争って七十五%の権益を有したアザデガン油田にも圧力をかけた。日本は権益を徐々に減らし、二〇一〇年には撤退が決められた。結局、日本が失った大半を支那が手に入れることになった。
知らないということは、やはり恐ろしい。知れば、イラクへの見方も変わってくる。
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(2011/08)
高山 正之

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最近、巷で話題の「正義」とやらは、悪いやつほど振りかざす
“テディベア”という熊のぬいぐるみが、セオドア・ルーズベルトに関する逸話から生まれたというのもはじめて知ったことだった。坊主に終わった狩りに不機嫌なルーズベルトの機嫌を取るべく、まわりの奴らが子熊をルーズベルトの眼の前に追い出したのだそうだ。《でも、心優しい大統領は、血まみれの子熊を哀れに思い、決してこれを撃ちませんでした》というお話。

リメンバー・メイン
フランクリン・ルーズベルトのやらせ攻撃から唱えられた“リメンバー・パール・ハーバー”のスローガン。でもこれには、“リメンバー・メイン”というお手本があった。

独立運動が高まりを見せていたスペイン領キューバ。米大統領セオドア・ルーズベルトは、在留米人保護のため海軍の派遣を決定し、メイン号をハバナ港に入港させた。一八九八年二月十五日、メイン号で爆発が起こり、二六〇名の乗員を載せたまま沈没した。スペインの仕掛けた機雷が原因とされ、米国民は“リメンバー・メイン”をスローガンに、四月二十五日に宣戦を布告した。

最初の開戦はキューバから遠く離れたフィリピンのマニラ港で行われた。宣戦布告から十二日目の五月一日である。当時、米艦隊が太平洋を超えてマニラの敵に攻撃を仕掛ける準備をするには、最低でも一ヶ月、補給を考えれば三ヶ月前にはマニラ作戦が策定される必要がある。マニラ作戦が策定された頃には、まだメイン号の爆発事故は起きていない。

これより前、米西戦争のスローガンは「リメンバー・アラモ」。第一次大戦のスローガンは「リメンバー・ルシタニア」。第二次大戦が「リメンバー・パール・ハーバー」。ベトナム戦争が「リメンバー・トンキン湾」。あれ、アフガニスタン戦争は「リメンバー・9・11」。・・・ということは?




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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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