めんどくせぇことばかり 『零の戦記』 秋月達郎
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『零の戦記』 秋月達郎

『永遠の0』が映画化されたけど、どのくらいの人が見たんだろう。私は封切りの日、朝一の上映で見た。“母ちゃん”と一緒に。…泣きっぱなしだった。

人気の岡田准一が主役の宮部久蔵を演じていたせいか、場内には若い女の人も多かったみたいだけど、どうなんだろう。若い人たちは、たくさん見てくれたんだろうか。映画一本見たからってなにが変わるわけでもないのは分かってるけど、“愚かだったから戦争をやった”なんて思われるのは、もう耐えられない。少しでも変わっていくきっかけになればいいな。

上映に合わせてか、零戦に関する本がいくつか世に出た。この間読んだ『最後の零戦乗り』もそうだし、この『零の戦記』もそう。でも、この間の『最後の零戦乗り』もそうだけど、この本も便乗商法なんてことじゃなくて、とてもしっかりした本。でも、はじめて『永遠の0』で過去の日本の戦争に関心を持った人が読むには、ちょっと厳しいかもしれない。かと言って、“ふさわしい本はどれですか”と言われても、今の日本にはないな。私が子供の頃には漫画だってなんだっていろいろあったけどね。

『零の戦記』 秋月達郎『零の戦記』 秋月達郎
(2013/12/11)
秋月 達郎

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空のサムライたちの物語
第一部  開戦
第一章  各務原の堀越二郎
第二章  漢口の坂井三郎
第三章  錦江湾の淵田美津雄
第四章  真珠湾の村田重治
第五章  マニラの坂井三郎
第二部  進撃
第六章  ジャワの坂井三郎
第七章  セレベスの堀内豊秋
第八章  パレンバンの加藤建夫
第九章  珊瑚海の岩本徹三
第十章  ラバウルの坂井三郎
第三部  死闘
第十一章  ビルマの加藤建夫
第十二章  ミッドウェイの山口多聞
第十三章  アリューシャンの角田覚治
第十四章  ガダルカナルの坂井三郎
第十五章  ブーゲンビルの岩本徹三
第四部  鎮魂
第十六章  レイテの小澤治三郎
第十七章  松山の杉田庄一
第十八章  屋久島の菅野直
第十九章  横須賀の坂井三郎
第二十章  メナドの堀内豊秋
終章  零の系譜

零戦乗りにかかわらず、その周辺で空に関わった“サムライ”たちがこの戦争をいかに戦ったかが語られている。著者の筆は大胆に男たちの心情に踏み込み、その生き方に著者自身の零戦に対する思いが投影されている。その書き方に賛否はあろうけれども、こういう書き方もあっていいと思う。

それぞれの人物の生き方を軸に書かれた本なので、戦争の、あるいは戦場の全体像は、これを読んでもつかめない。それもそれでいい。そういうことを目的とした本ではないのだから。今は、いろいろな立場、いろいろな視点、いろいろなことを目的として、戦争を語る本がたくさん出てくることが何よりだと思う。

    

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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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