めんどくせぇことばかり 『ネジと人工衛星 世界一の工場町を歩く』 塩野米松
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『ネジと人工衛星 世界一の工場町を歩く』 塩野米松

二十四日金曜日、仕事から帰るなり、熱のために寝込んでしまいました。いきなり三八度九分。平熱が低く、三七度台でヒ~コラ言ってしまう部類なのでショックでまたバタリ。なんかそういえば息苦しい。そういえば頭痛い。そういえばすごい寒気。い…息が苦しい。

ああ、でも弱音を吐くと“お母ちゃん”に医者に連れて行かれてしまう。「だ…大丈夫。一晩で治る(ブルブル)」布団の中から喋っただけで悪寒が・・・。

てなわけで、土日を本も読めずにねて過ごし(ちょっとだけパソコン触ったけど)、今は月曜の夕方。お仕事は少し早めに切り上げさせてもらいました。言い訳が長くなりました。そんなわけで、今回は二〇一二年十一月の記事に加筆修正しました。


『ネジと人工衛星 世界一の工場町を歩く』 塩野米松『ネジと人工衛星 世界一の工場町を歩く』 塩野米松
(2012/09/20)
塩野 米松

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金属加工、プラスチック、ゴム、表面処理、メッキ、溶接、板金、鍛造、製鋲、紙工、印刷、製缶、薬品、伸線、研磨、熱処理
日本経済を支える町工場。背景にあるのは技術に対する信頼。

世界一の工場町と呼ばれる東大阪。その工場町を著者が歩き、工場主(おっちゃん)から話を聞いた。それを一冊にまとめたのがこの本。
ネジ                  金型
“おっちゃん”たちの話には、不思議と共通する点がある。創業者である“おっちゃん”たちの祖父や父は、多くが地方から出てきた。親類縁者を頼って大坂で働き、技術を磨いて家族を養い、工場を立ち上げて独り立ちした。それができる下地がこの町にはあった。多くの創業者が安い値で借りられる「貸工場」で自立した。人と腕が確かなら、それを見守る世間が、ここにはあった。

地道な仕事が信頼を生む頃には、努力は人を通して自分に返ってきた。競争相手がいるから、一層努力した。鎬を削るから腕が上がった。製品には自信がある。自信があるから客には媚びない。安値で媚びるから、素材を下げ手を抜く事になる。淘汰される条件はいくらでも転がっている。絶え間ない決断と勇気を問われた。

“おっちゃん”たちは町のため、子供達のため、新産業の模索と、様々な分野での社会貢献を惜しまないという。自分たちもそうして助けられたという思いもあってのことだろう。著者はそれを、“他所では感じられない少し古い時代の人の体温”と呼ぶ。
 「起業の環境を整える」というが、それを法や制度の整備と考えるなら大きな間違いだ。

東大阪の“おっちゃん”のお話し
多くの方が、大坂職人気質っていうのはわからないって言いますね。

最初、心開かないんです。金の話したり、ちゃらんぽらんなこと言うてますわ。しばらく付き合って、信用できるとわかれば、よし協力したろと。そう思たらこいつの為だったら一肌脱いだろとか、そういうのは大阪の方がつよいんちゃいますかね。その分人に信用されるまで時間がかかります。

古くさい言い方ですが、仕事は信用ですわ。

『古くさく聞こえるかもしれないけどね。仕事っていうのは信用なんだよ。売れさえすればいいなんていうのは商売とは言わない。買った人や世間の役にたってこその商売。人に信用されるしっかりした仕事のできる人間になるんだよ。』 

今、子供たちに、そのような職業教育したら、場合によっては嘘を教えることになりかねない。でも、“おっちゃん”は、実は東大阪だけじゃなくて、日本全国にまだまだたくさんいるんだと思う。「まいど一号」が宇宙に行くなら「江戸っ子一号」は深海に潜ろうとしているし。頑張れ、日本中の“おっちゃん”たち。

    

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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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