めんどくせぇことばかり 『英国人記者が見た連合国戦勝史観の虚妄』 ヘンリー・S・ストークス
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『英国人記者が見た連合国戦勝史観の虚妄』 ヘンリー・S・ストークス

いま国際社会で「南京大虐殺はなかった」と言えば、もうその人は相手にされない。ナチスのガス室を否定する人と同列に扱われることになる。残念ながら、これは厳粛なる事実だ。だから慎重であらねばならない。だが、日本が日本の立場で、世界に向けて訴え続けていかなければ、これは歴史的事実として確定してしまう。
腹立たしいが、著者の言うとおり。東京裁判の結果は、残念ながら厳然たる事実として受け止められているし、これをくつがえすに残された時間は、もはやいくらもない。遠い過去の”歴史”に属してしまえば、どのような事実ももはや信憑性を失ってしまう、陰謀史観とか呼ばれて遠ざけられる。
『英国人記者が見た連合国戦勝史観の虚妄』 ヘンリー・S・ストークス『英国人記者が見た連合国戦勝史観の虚妄』 ヘンリー・S・ストークス
(2013/12/02)
ヘンリー・S・ストークス

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私の歴史観は、なぜ変わったのか?
著者は1938年生まれのイギリス人。一九六四年、二十六歳の時にフィナンシャル・タイムズ初代東京支局長として来日。以来、日本に関わり続けた。幼いころのイギリスでの経験の中に、連合国の作戦で著者の町を米軍の戦車が通過したことがあるという。その時の米兵のくったくのない態度にヘンリー少年が感じた複雑な感情は、おそらく理不尽な敗北感に似たものではなかったろうか。

イギリスが大英帝国の栄光を失ったのは、日本のせいである。すでに第一次世界大戦でヨーロッパの相対的低下は始まるが、アジアを失うことがなければ、かつての栄光を取り戻すのに何の問題もなかったはずだ。日本がイギリスからアジアを奪った。
日本がイギリスに上回ったのは軍事力だけではない。兵としての資質を取り上げれば、日本兵ははるかに勇敢だった。戦いの大義というなら、それも日本にあった。いや、イギリスには何もなかった。人として、恥ずべきはイギリスであった。直前まで自分が蔑んできたアジアに、叩きのめされ、全てを失った。
第一章  故郷イギリスで見たアメリカ軍の戦車
第二章  日本だけが戦争犯罪国家なのか?
第三章  三島由紀夫が死を賭して問うたもの
第四章  橋下市長の記者会見と慰安婦問題
第五章  蒋介石、毛沢東も否定した「南京大虐殺」
第六章  「英霊の聲」とは何だったのか
第七章  日本はアジアの希望の光
第八章  渡しが会ったアジアのリーダーたち
第九章  私の心に残る人たち
終章  日本人は日本人を見直そう
しかし、日本の敗戦によって、彼らは日本を裁くチャンスを手に入れた。著者の言葉は激越だ。『辱めを与える必要があった。日本人を徹底的に打ち砕き、完膚なきまでに叩きのめさねばならなかった。勝者の正義などは、まさに「建前」で、復讐をせずには収まらなかったのが「本音」である。東京裁判もまさに復讐劇だった』

・・・そうやってできあがったのが今の世の中だからね。まったく嫌になっちゃうよね。安部首相になって、ちょっと日本が自己主張しようとすると、支那・韓国を火付け役にして蜂の巣をつついたような大騒ぎ。第一次安倍内閣の時からそうだったよね。それでも日本は言い続けるしかない。相手がどう受け取るかはひとまず置いといて、今はただ言い続けるしかない。

なぜ、イギリス人の筆者が“連合国戦勝史観”というイカサマ史観から脱却することができたのか。「残虐で暴力的な日本人が、平和を謳歌していた大英帝国を侵略し、平和を愛するイギリス人を力で屈服させた」という戦勝国史観の方が居心地が良かったはずだ。

じつは、読んでも分からなかった。まあ、筆者が歴史に対して真摯な態度をもち、本来の意味で真面目な生き方を好み、何かを絶対視する偏狭な倫理観から自由な人物であることは間違いないんだけど・・・。

それ以上に、なぜイカサマ史観に平然と胡座をかいていられるのかが分からない。どうごまかそうと、日本の挑戦が世界を変えたことは一目瞭然じゃないか。敗れたとはいえ、日本はそれまでの人種差別に基づいた白人による世界支配を終わらせた。なぜこんなにもあからさまな事実に目を閉ざすのか。理由はひとつしか考えられない。“悪意”だ。日本人に対するね。


    

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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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