『同盟国アメリカに日本の戦争の意義を説く時がきた』 西尾幹二
ここにきて、“後には引けない戦い”に取り囲まれている。これは必然だろう。こんな時だからこそ第二次安倍晋三内閣の登場。やはり必然だろう。
そこで支那は第二次大戦の戦勝国に働きかける。韓国は歴史の偽造の親分であるアメリカに泣きつく。そんなうすらみっともない行状に、さらに多くの日本人が、本来の歴史への関心を高める。
あの戦争は一体何だったのか。アメリカはなぜ日本と戦ったのか。ソ連を利し、共産主義を拡散させ、ねらっていた支那も手放したアメリカの戦争目的はいったい何だったのか。日本はやむを得ず戦った。満州を死守しようとする日本を、アメリカが叩き潰そうとするから、やむを得ず戦った。
![]() | 『同盟国アメリカに日本の戦争の意義を説く時がきた』 西尾幹二 (2013/12/10) 西尾幹二 商品詳細を見る アメリカはなんのために日本と戦ったのか |
第一章 歴史の自由
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西尾氏の意見ははっきりしていて、具体的で分かりやすい。正直うなずけないものもあるし、今必要とは思われないものもある。でも、博識と、なによりも西尾氏が発する警告には意味がある。荒唐無稽という人もいるだろうが、それを危機と感じ取れないこと自体が危機である。
二〇一二年十二月の韓国大統領選挙で勝つのは親北朝鮮左派である手筈だった。しかし、韓国社会の保守層…が必死に巻き返し、朴槿恵候補が辛勝した。北朝鮮は予定が外れ、政権の延命すら難しくなっている。北朝鮮が韓国新大統領の任期である五年間が過ぎ去るのを黙って待つことは不可能に近く、今政策の岐路に立たされている。 中国流の改革開放路線で行くか、それとも一挙に韓国内部の政治勢力と北朝鮮の軍事力とが結託して韓国の共産化の路線を実行するか・・・という岐路である。したがってアメリカが果たして戦時作戦権を手放すか否かがポイントとなっている。あと二年半だ。 戦時作戦権の移譲が予定通りに行ったら米韓連合司令部は消えてなくなる。北朝鮮はそれを待っている。オバマとケリーならやってくれるだろう、と。 |


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