めんどくせぇことばかり 『勝ち抜く力』 猪瀬直樹
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『勝ち抜く力』 猪瀬直樹

二〇一四年一月六日に出た本。医療法人「徳洲会」グループから五千万円を受け取っていた件で辞任を表明したのが十九日だから、まさに世間が一番沸騰しているときに発行されている。たった五千万円の問題で東京オリンピック・パラリンピック招致の功労者を失脚させ、四十七億七千万円かけて都知事選を実施。挙句の果てがなんの新鮮味もない舛添要一氏を選出。もちろん“五千万円の裏金”問題を軽視するつもりはないんだけど。ん・・・。釈然としない。

『勝ち抜く力』 猪瀬直樹『勝ち抜く力』 猪瀬直樹
(2013/12/19)
猪瀬直樹

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なぜ「チームニッポン」は五輪を招致できたのか
二〇一六年のオリンピック・パラリンピック招致失敗に続いて二〇二〇年に立候補することは、決して負けることのできない戦いへの挑戦。今の日本を考えれば、マドリードやイスタンブールとは事情が違う。これは大変な決断だった。猪瀬氏はそれに勝利した。石原氏路線の継続とは言っても、敗北の原因を分析し、勝利へのリーダーシップを振るった業績はあまりにも大きい。
まえがき・・・抜きつ抜かれつのデッドヒートを制した東京の底力
第一章  ロンドンの記者会見

1  ロンドン五輪の成功イメージを東京と重ねる
2  東京の魅力を外国人にいかに伝えるか
3  第一の関門、女子柔道体罰問題

第二章  IOC評価委員会の来日

4  おもてなしの心でサプライズを演出
5  前回の反省を生かして作戦を見直す
6  中枢をつくって情報戦を制す
7  オールジャパン体制で同じ目標を共有する

第三章  ニューヨーク出張

8  都バスの二十四時間化でライフスタイルを変える
9  第二の関門、『ニューヨークタイムズ』の記事
10 二時間前倒しで新しい市場をつくる




第四章  サンクトペテルブルクスポーツアコード会議

11 三都市が集まって初の公式プレゼンテーション
12 相手にとってのメリットを強調する
13 数字とユーモアで聴衆の心をつかむ

第五章  ローザンヌテクニカルブリーフィング

14 勝負どころを迎えた招致レース
15 妻・ゆり子のこと

第六章  ブエノスアイレスIOC総会

16 第三の関門、福島原発汚染水問題
17 最後のトラック勝負を勝ちきるための切り札
18 勝利のカギはどこにあったか

第七章  二〇二〇年に向けて新たなスタート

19 これからが本番
20 費用対効果を考えてインフラを整備する
21 横田基地の軍民共用化に向けて
22 東京に大人の娯楽施設を


もちろん、人の成功談を読まされるのは、そう面白い事ではない。事実、本書も本質的に成功談だ。でも今回はオリンピック・パラリンピック招致成功という、多くの国民にとっても喜ばしい話。それに、女子柔道体罰問題、自身の引き起こした舌禍事件、福島汚染水問題で追い詰められた状況も本書には書かれている。それらの危機をどう乗り越えたかばかりでなく、どのような方法論が勝利を勝ち取ることにつながったか。個人として、組織として、国際社会へ乗り出す日本人にとって、参考にしていい本だと思う。

最後に、猪瀬氏は、このビッグレースの中で、最大の理解者ゆり子夫人を病気で亡くしている。理解者としてだけではなく、ゆり子夫人自身がこのレースの戦力だったと言っていいだろう。

・・・本当の気持ちを、あえて言っちゃおう。たかだか五千万くらいなんだ。罪人扱いで、杓子定規な責任の取らせ方したけど、あれで良かったんかねぇ。


     

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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本






















































































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