めんどくせぇことばかり 朱子学と歴史改竄(覚書)『逆説の世界史 1』 井沢元彦
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朱子学と歴史改竄(覚書)『逆説の世界史 1』 井沢元彦

韓国の歴史改竄がやまない。そんなこと当たり前すぎて、たいていの日本人は驚きもしなくなってる。“あ~あ、まだだ”くらいのところ。そう言えば、昨日は朝鮮日報で面白い記事を見つけた。

chosun Online 2014/03/10
独立運動家・安重根の遺墨 ソウルで157点競売へ
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/03/10/2014031001740.html

記事の内容は大したことないものなんだけど、安重根はついに、“義士”から“独立運動家”という枕詞で呼ばれるようになった。なんか変だな。彼の生前、韓国は服属国ではあったものの、独立を失ったことはないはずで、むしろ彼の行為によって日本による併合が確実なものになっていったんだけど・・・。

『逆説の世界史 1』 井沢元彦『逆説の世界史 1』 井沢元彦
(2014/01/20)
井沢 元彦

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古代エジプトと中華帝国の興廃
1126年の靖康の変で、北方の遊牧民国家、金の攻撃で宋の首都開封が陥落し皇帝と前皇帝が捕虜として連行され、そのまま亡くなり宋は滅亡した。ここまでは教科書にも書いてある。本書によれば、その時、同時に皇族のほとんどと官僚数千人までもが捕虜として連行された。ほとんどが捕虜のまま死んだという。さらに皇族の女性たちは金の皇族や貴族の妾にされ、なかでも皇女は官立の妓楼に送られ、上流階級を相手とする娼婦とされたという。

そのようなできごとを背景にして朱子学は生まれた。屈辱は朱子学の体系の中にもぐりこみ、朱子学にきわめて特徴的な性格を持たせた。本書の中では次のような言葉で表現されている。
・・・朱子学は・・・「野蛮な遊牧民族に負けた」という現実から逃避しようとする心理的傾向のもとに、現実無視のきわめて観念的な思想に変形してしまった。中華、つまり儒教文明こそ唯一の文明であるとする考え方は伝統的に存在したが、それがさらに強化され異文化に学ぶべきものは何もない、というところまで独善的なものになってしまった

歴史は過去に何があったかを、今、または未来に生かすべく探求する学問。だけど安重根が“義士”どころか“独立運動家”なんて言う状況だとな。韓国は歴史を未来に生かすつもりは毛頭ないらしい。なぜ、こうなってしまうのか。著者に言わせると“儒教文明の社会では、『歴史上、どうであったか』は実は問題ではなく、『どうあるべきであったか』が問題にされる”からであるということになる。

韓国人の心の中に朱子学のしめる割合が高いなら、この傾向はいつまでも続くことになる。まあ、ソチ・オリンピック見てもそうだったしね。

でも江戸時代、日本人も朱子学の支配下にあった。そのころは、日本人も『どうあるべきであったか』が歴史を決定した。以下は、幕末、開国を勧告するオランダ国王ウィレム2世の文書に対して老中阿部正弘が出した返書である。日本も“中華思想”の支配下に、南蛮人に対して道徳的優位の位置にあり、『どうであるべきであったか』という基準によって歴史を改竄していたことが分かる。
オランダ商館長への諭書
我国は昔から海外諸国と通交する事は決して少なくなかった。しかし国内が安定し平和になると、法則はやや偏り、朝鮮・琉球以外は国交を閉ざした。貴国と中国とは長く通商してきたが国交はない。ところが昨年秋に貴国国王より書翰が送られ、厚意に応えて返書を送れば、これは国交に当り祖法の厳禁を侵す事になる。 是は私的なものではないので返書を行う事は出来ない。 そうは云っても長年通商の好関係を忘れず心からの忠告であり、これは有り難く思う。この親切に応対しなけばたいへん礼儀を欠く事になり誠意に反する。その為貴国の政府重役に書翰を送り親切を感謝する。又贈答の品々は返書をしない以上受け取る事は出来ない筋であるが、厚意を無視する事もできず、これは納め、代わりにこちらから応対として国産の品々を送る。しかし決して書翰を送らないで欲しい。もし送られても封を切らずに返送する。たいへん礼儀に反する様であるが、どうして一時の事で祖法を変える事ができようか。このような訳であるの将来再び無駄をしないで戴きたい。今回書簡を送ったからと云って返礼など固くお断りする。この事を十分に理解して本国に伝えて欲しい。


    

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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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