めんどくせぇことばかり 『変見自在 サダム・フセインは偉かった』 高山正之
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『変見自在 サダム・フセインは偉かった』 高山正之

高山正之さんの本を探しだしては読んでる。『白い人が仕掛けた黒い罠』、『マッカーサーは慰安婦がお好き』、『日本よ、カダフィ大佐に学べ』、『サンデルよ、「正義」を教えよう』、『偉人リンカーンは奴隷好き』、『「モンスター新聞」が日本を滅ぼす』。振り返ってみると、だんだんと以前の本にさかのぼるように呼んでるんだな。

マッカーサー、カダフィ、サンデル、リンカーンと名のつく題名の本は、週刊新潮連載の“変見自在”と題される超辛口名物コラムの単行本化。その辺にいくらでもいる“おっさん”の私でも、おぼろげながら世界の真実が見えてくる。

「ほらほら、その辺、その辺に立って、ちょっと手をかざして光をふせぎ、じ~っとしていれば見えてくるよ。・・・奴らの汚さが・・・」って教えてもらってるような…。「サダム・フセインの歴史的役割が見えるのは、え~っと、ちょうどこの辺、この角度」ってね。

変見自在 サダム・フセインは偉かった変見自在 サダム・フセインは偉かった
(2007/10)
高山 正之

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「我こそ正義」のアメリカは、平気で日本に原爆を投下し、サダム・フセインも殺してしまう
はじめに  正義が正義だったためしはない
第一章  野蛮な“大国”
第二章  反省が好きな人達
第三章  知識人の正体
第四章  すぐバレる嘘
第五章  「反日」との付き合い方

題名につながるサダム・フセインについてい書いているところは、この本全体のごく一部分。本書の雰囲気をわかってもらうためにも、その部分を簡単に紹介する。
サダム・フセインはホメイニ師とは正反対にイスラムを遠ざける世俗主義をとり、アラブ民族主義を高々と掲げた。石油埋蔵量はアラブ諸国だけで世界の六〇%を占める。石油を武器にアラブは一丸になれる、と。

イスラムの戒律には「女は夫以外の男性と話をしたり顔を見せたりしてはならない」とあり、コーランには他に「女は男の畑だから好きに耕せ」とある。女は結婚前も結婚後も家に閉じこめられて一生を過ごす。…本来は安らぎを与えるはずの宗教が逆に苦痛と束縛を強いている。おまけに国民の半分を占める女性を教育から遠ざけ、家に閉じ込めている。彼女たちを解放したのがサダム・フセインだ。

彼の鉄の意志はついに宗教界を黙らせ、イスラム圏にあってここだけが女性に教育と社会活動を保証するまともな国になった。国民の半分が生き返ったイラクは急速に力を伸ばし、忘れていたアラブ民族主義も取り戻した。

ただそれが欧米には都合が悪かった。アラブ国家は頑迷固陋な宗教に浸ったまま石油さえ供給していればいい。それでサダム・フセインは取り除かれた。重石が取れたイラクは再び宗教が前面に出てきて、宗派ごとに角突き合い、殺し合いを始めた。

処刑台に立つ彼に「地獄へ行け」と罵る声が記録されている。
本書P121~P124「サダム・フセインは偉かった」
サダム・フセイン
AFPニュース 2012/7
イラク女性の悲哀、裁判所が命じる「処女検査」
http://www.afpbb.com/articles/-/2887442?pid=9202919

どこにでもいる私みたいな“おっさん”にはビックリ❢だって、“ならず者”とよばれて、ずっと“金正日”とか、その子の“正恩”みたいなどうしようもない奴だと思ってたんだから。たしかにイラクには北朝鮮にはない日常があった。なによりもサダム・フセインは国民を飢えさせていない。イスラム世界にあって唯一、男女に一切の差別を付けずに平等に教育を施しさえした。

ところがどうだ。彼が処刑された途端に上記のような「処女検査」だ。報道は、「未婚女性の貞操が重んじられるイラクでは・・・」と、サダム・フセインが処刑されたことがこの逆戻りを生んだということには触れない。まるで前っからそうだったように扱われている。最近のイラクでは、結婚前にセックスしたり、不倫に走った女性、さらにレイプの犠牲者まで「一族の恥」として身内が殺害する《名誉殺人》が激増している。

「サダム・フセインは偉かった」って言うのは、本書四十九の小項目の中の一つ。気になる内容一つ一つに引っかかってる時間は仕事している私にはできないけど、とにかく内容は濃い。


    

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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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