めんどくせぇことばかり 『GHQ焚書図書開封5』 西尾幹二
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『GHQ焚書図書開封5』 西尾幹二

ウクライナはまだまだ予断を許さないながら、それなりの小康状態。マレーシア機の行方知れず事件に世界の目が奪われている間に、各国が落とし所を探しているような状況なのかな。私自身の目も他に奪われていて(・・・仕事だけど・・・)、状況を追いかけきれてない。“新たな冷戦”という言葉も聞くが、あの頃とは事態は様変わりしている。

ウクライナにはウクライナの特殊性があるが、「力を背景にして国を奪う」というのはかつてはよく行われていた。アメリカがハワイに対して行ったこともそう。

以下は、2011年10月の記事に加筆修正したものです

『GHQ焚書図書開封5』 西尾幹二『GHQ焚書図書開封5』 西尾幹二
(2011/07/30)
西尾幹二

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ハワイ、満州、支那の排日


今回開封されたのは、「ハワイを繞る日米關係史」、「少年満洲讀本」、「日本と支那の諸問題」の三冊。

「ハワイを繞る日米關係史」
この本では、アメリカのハワイ侵略と併合、さらにそれに対する日本の関わりが詳しく書かれている。おそらく、"ハワイ"という一つの文化の滅亡について、これ以上詳しく書いた本は、世界に一冊も存在しないだろう。

米墨戦争の勝利とゴールドラッシュにより太平洋に出会ったアメリカはのフロンティアは、一刻もとどまることなく西へ向かう。それこそ彼らのマニフェスト・デスティニーだった。目指すChinaは太平洋の対岸、その手前、最も邪魔になるJapanへ向かう中間点に位置するハワイ。地図上ハワイは、まさに宿命的な位置にある。
アメリカがハワイを手に入れた状況は、ウクライナどころのことじゃない。アメリカがこの本を焚書にしたい気持ちはよくわかる。アメリカ・メキシコ戦争との関連付けをすれば、アメリカこそが太平洋を取りに来ていた。Chinaにむけて・・・。

「少年満洲讀本」
「父が、見聞を広めさせようと、二人の息子を満洲旅行に連れ出す。」という設定で語られる、"子供たちに伝えたい満洲の真実"ってかんじの本。 同時代人が、満洲をどうみたか。 なんの色眼鏡もなく、素の満洲が語られる。


「日本と支那の諸問題」
今回の目玉はこの本だろう。 いや、著者の紹介だけでは物足りない。今すぐ手にしたい。読んでみたくて、胸が疼く。戦前と現在をつないで、ここまで支那の排日を的確に書き表したものはないんじゃないだろうか。しかも驚いたことに、今私達が感じているのと全く同じ事を、80年前に日本人が感じ、解明し、書き留めているっていうんだから。まさに脅威の本だ。

GHQによる焚書は徹底していた。本を失うというのは、歴史を失うということの大きな要素だということがよくわかる。焚書の恐ろしさに唾棄する想いだ。
遠慮して、内容にまで踏み込んでいないのが残念なんだけど、特にアメリカがハワイを手に入れる過程は、ウクライナなんてもんじゃない。アメリカの太平洋へのマニフェスト・デスティニーには明確な意思がある。
 ドールオアフ島にあるドール・プランテーション。そう、あのドール・フード・カンパニーのドール。創業者はジェームズ・ドール。
ハワイの乗っ取りに大きな役割を果たしたのが従兄のサンフォード・ドール。彼は共和国時代のハワイで大統領を務め、ジェームズはそれを頼って「パイナップル王」と呼ばれる地歩を築く。
ドール・プランテーション
サンフォード・ドール等が、米海兵隊の支援のもとにクーデターを起こして女王リリウオカラニを軟禁し、臨時政府を樹立したのが1893年。翌1894年に共和国を成立させるが、この段階で一気にアメリカへの併合までもっていけなかった。日本が東郷平八郎率いる軍艦「浪速」と「金剛」の2隻をハワイに派遣し、ホノルル軍港に停泊させてクーデター勢力を威嚇したこともその理由の一つだった。

1898年、ハワイ共和国を併合したアメリカは、オアフ島の真珠湾に大海軍基地を建設した。


    

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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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