めんどくせぇことばかり ヴィーナスの誕生(覚書)『怖い絵 3』 中野京子
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ヴィーナスの誕生(覚書)『怖い絵 3』 中野京子

『怖い絵 3』・・・シリーズ最終巻って言ったって、-1-と-2-は紹介してないのに、いきなり-3-。ここんところ読書の時間が取れず、過去記事で失礼することも多いんだけど、未紹介で、押し入れの奥に眠らせている本があったことを思い出して、何冊か紹介している。そんな流れの中、突然思い出して紹介しようと思ったんだけど、なぜだか-1-と-2-が出てこない。

とても面白い本。とりあえず小手調べ。こんな感じの本だって知ってもらうために、世界史の教科書にも載ってる『ヴィーナスの誕生』の項目から。

『怖い絵 3』 中野京子『怖い絵 3』 中野京子
(2009/05/28)
中野 京子

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知的でスリリングな美術エッセイ
混沌から生じた大地母神ガイア。ガイアは山や海を、そして天空神ウラヌスを産んで自らウラヌスと交わる。生まれた子たちを地底に閉じ込めるウラヌスを恨んだガイアは、末の子クロノスにウラヌスを殺させる。その時クロノスは、ウラヌスの男根を大鎌で切り取って海に捨てる。ウラヌスの男根は海を漂い、海水と混じり合い、陽光にあたって白い泡となり、その泡からアフロディーテことヴィーナスが生まれる。

ちなみにクロノスは、自分も我が子に殺されると予言され、妻であるレアの生む我が子を次々と食らう。
右は、ゴヤの書いた『我が子を食らうサトゥルヌス(クロノス)』であるが、レアの機転で食われずに済んだ末子のゼウスが、予言通りクロノスを倒すことになる。

本来、ゼウスにも同じ運命が準備されるが、ゼウスはプロメテウスから、思いを寄せる女神テティスが父より強い子を生む子宮を持つことを教えられて難を逃れる。
クロノス
ヴィーナスの誕生

著者によれば、この絵には様々なシンボルがちりばめられているという。ちょっとそれが書かれた部分を紹介する。
生まれたての彼女(ヴィーナス)を運ぶ貝殻は女性器をあらわし、「生殖」と「豊穣」を意味する。左下に見えるガマの穂は「再生」と「多産」、右上のオリーブの樹は「平和」の象徴である。

左上方からは有翼の西風ゼフュロスが・・・その飛行の早さはマントのはためきで示される・・・、頬をふくらませて春の息吹を送る。彼にしがみつく妻フローラも、いっしょに息を吹きかける。フローラは花の女神なので、周りには蝶のように薔薇が舞う。この花は「愛」と「歓喜」を象徴し、たった今ヴィーナスとともに生まれ、ヴィーナスに捧げられたのだ。ヴィーナスそのもののごとく美しく、ヴィーナスが与える愛の痛みのように鋭い刺を持つ。
 (以下略)
とても面白いでしょう。じゃあ、右側からヴィーナスにガウンを着せかけようとしている女は?その女の足元に咲く可愛い花は?・・・ねっ、知りたくなるでしょう。

「絵は先入観なしに感性で見た方がいい」・・・そんなこと言われても困るよね。“あとがき”で著者も言ってるんだけど、「知識は決してよけいなものではありません」って、そのとおりだよね。色気のある、いい女の絵や写真なら、ほかにもいくらでもある。あの時、ボッティチェリはなんで、こういうヴィーナスを、こういう絵に描いたのか。そういうことを知りたいよね。

そういえば、同じボッティチェリの『春』の中では、フローラはゼフュロスに連れ去られそうになって、慌てて逃げてたようなきがするんだけど、連れ去られたあと、いつの間にか仲良くなっちゃったんだな。

さて、「怖い絵」の-1-と-2-を探そう。


    

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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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