めんどくせぇことばかり 『人類進化700万年の物語』 チップ・ウォルター
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『人類進化700万年の物語』 チップ・ウォルター

27種類もの人類の存在したことが確認されているんだそうだ。それで、26種類は死に絶えた。今は、1種類の人類しか残っていない。当たり前すぎて不思議にも感じなかったけど、・・・なんかそう考えると大変なことだよな。
『人類進化700万年の物語』 チップ・ウォルター『人類進化700万年の物語』 チップ・ウォルター
(2014/03/20)
チップ・ウォルター

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私たちだけがなぜ生き残れたのか
進化は遺伝的突然変異に依存しているという。たとえば、・・・ということで、本書では足の突然変異にページを割いている。ジャングルの類人猿に私たちの足のような奇形が生まれたら・・・。彼は群れの移動に取り残されて死ぬだろう。しかし、その変異がジャングルが後退し、開けたサバンナのまばらな森林の中で、食料を集めるためにより広い範囲を移動しなければならない者たちに起こったら、彼は群れから頼られる存在になるだろう。

遺伝的突然変異とは奇形。みんなと違う半端なやつ。その半端さが環境に適合したとき、それを進化と呼ぶわけか。

飢餓が進化を促したとも言う。それによって身体はエネルギーの節約を始める。代謝を遅らせ成長速度を減少させる。同時に繁殖力も減少させる。子の数が減ることで種全体が生き残る可能性を高めるのだという。ところが脳細胞だけは成長を続けるのだという。

変異は外形にだけ起こったものではなく体質そのものにも起こった。ホルモンに影響を及ぼす遺伝子の発現に変異が起こることによって、各種の能力や身体的特徴や行動を早めたり遅らせたりした。

直立という特性をさらに高めるためには、腰を細くするという方向に骨盤の構造を変える必要がある。しかし、それによって産道が狭まれば、大きな脳は出産の障害となる。それを可能する変異が起こる。脳の小さな、未熟なままの状態で子を産むという変異である。
第1章  存続を賭けた闘い
第2章  幼少期という時代の発明(または、なぜ出産で痛い思いをするのか)
第3章  学習機械
第4章  絡み合った網ー道徳的な類人猿
第5章  そこかしこにいる類人猿
第6章  いとこたち
第7章  野獣の中の美女たち
第8章  頭の中の声
終章  次の人類

上にまとめたのは、第1章、第2章の一部分なんだけど、おもしろいでしょう。未熟な子を生むなんてことは、他の動物ならばありえない。しかも未熟な子が次の世代を成すまでには、20年近い歳月を必要とする。未熟な状態で子を産み、幼少期に時間をかけることで世代転換のスピードを遅らせ、環境に掛かる負荷を減少させることで乏しい資源を温存した。
単胎出産の反復、未熟な子の出産、長い寿命、成熟の遅れ、社会の高度化
この本の面白いのは、「この戦略は成功しなかった」と言ってる点だ。まあ、そうか。1種の例外を除き、26種の人類がこの戦略で消滅したんだからね。 人類の拡散
アフリカを旅だった原人の例もあるけど、世界への拡散と呼べるレベルの移動はホモ・サピエンスによってなされた。上の地図は、本書の主張に一番近いと思われるものを選んでみた。

2004年、インドネシアのジャワ島から620Kmのフローレス島で身長1mの成人女性の骨格が発見されたそうだ。脳の容積は420cc。火と道具を駆使し、狩りをしたそうだ。んでもって、彼らは1万7000年前まで生きてたんだそうだ。ええ~❢❢ なにものだ~❢ 
仰天した科学者たちは彼らのことを「ホビット」と呼ぶようになったってさ。


    
 
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No title

こんばんは。
「人類の別の種」と聞いてもピンと来ないですね。ネアンデルタール人なら分かるけれど、それでも別種という感覚が分かり難いです。
動物で現生人類のように1種しか残ってないのは珍しいのでしたっけ。巨人族や小人族、ビッグフットも?他の人類がいたらいいのにとのロマンの産物なのでしょうか・・。

紺屋の鼠 さま

巨人族や小人族の様々な伝説。

人類の脳の中に、死に絶えた彼らとの交流の記憶があるのでしょうか。

ありがとうございました



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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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