『日本人なら知っておきたい日本文学』 蛇蔵&海野凪子
あれっ?この絵って・・・、んんと、どこかで・・・
とかって思ったら、『日本人の知らない日本語』の人が書いた本だった。さすが日本語学校の先生。国文学にもお詳しい。
クールジャパンのご時世。どうやら、日本古典文学にまで興味を持つ外国人が出てきたらしい。「紫式部って、どんな人?」という、外国人からの悪意のない質問に氷ついたマンガ担当の蛇蔵さんが、エッセイ担当の日本語教師海野凪子さんの導きで“古典の扉”を叩くことになった。
まあ、そんなところから生まれた本のようです。歴史的興味から読むような本じゃないし、文学的素養の高い人は読む必要もない。蛇蔵さん同様、“作者と作品名と文法を丸暗記”で古典を終えている人が、あるいはそれ以前の人でも、“古典の扉”を叩くにはいいかもしれない。なにせ、ずいぶんと面白おかしく書いてくれているから。
第五章の『源頼光』では、頼光は“平安のモンスター・ハンター”、頼光四天王の面々は“千年前のカラーレンジャー”だって。レッドは渡部綱、イエローは坂田金時。・・・これにはいろいろなご意見が飛び交いそう。
江戸時代には架空の二世が戦うニュー戦隊バージョン金平浄瑠璃につながり、元祖キャラクター商品として“きんぴらごぼう”が登場したとか・・・。
まあ、面白く読めることは間違いないな。







一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。
とかって思ったら、『日本人の知らない日本語』の人が書いた本だった。さすが日本語学校の先生。国文学にもお詳しい。
![]() | 『日本人なら知っておきたい日本文学』 蛇蔵&海野凪子 (2011/08/25) 蛇蔵、海野 凪子 他 商品詳細を見る ヤマトタケルから兼好まで、人物で読む古典 |
クールジャパンのご時世。どうやら、日本古典文学にまで興味を持つ外国人が出てきたらしい。「紫式部って、どんな人?」という、外国人からの悪意のない質問に氷ついたマンガ担当の蛇蔵さんが、エッセイ担当の日本語教師海野凪子さんの導きで“古典の扉”を叩くことになった。
まあ、そんなところから生まれた本のようです。歴史的興味から読むような本じゃないし、文学的素養の高い人は読む必要もない。蛇蔵さん同様、“作者と作品名と文法を丸暗記”で古典を終えている人が、あるいはそれ以前の人でも、“古典の扉”を叩くにはいいかもしれない。なにせ、ずいぶんと面白おかしく書いてくれているから。
第一章 清少納言 『枕草子』より・・・言いたい放題 第二章 紫式部 『紫式部日記』より・・・ぐるぐる悩む 第三章 藤原道長 『御堂関白記』より・・・男の夢コンプリート 第四章 安倍晴明 『大鏡』より・・・伝説になった高給公務員 第五章 源頼光 『今昔物語集』より・・・イケメン戦隊の司令官 第六章 菅原孝標女 『更級日記』より・・・夢見るオタク少女 第七章 鴨長明 『方丈記』より・・・家に執着する男 第八章 兼好 『徒然草』より・・・脱サラ・フリーランサー 第九章 番外編 ヤマトタケル 『古事記』より・・・暴走する悲劇 |
第五章の『源頼光』では、頼光は“平安のモンスター・ハンター”、頼光四天王の面々は“千年前のカラーレンジャー”だって。レッドは渡部綱、イエローは坂田金時。・・・これにはいろいろなご意見が飛び交いそう。
江戸時代には架空の二世が戦うニュー戦隊バージョン金平浄瑠璃につながり、元祖キャラクター商品として“きんぴらごぼう”が登場したとか・・・。
まあ、面白く読めることは間違いないな。


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