めんどくせぇことばかり 『日本人が知らない軍事学の常識』 兵頭二十八
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『日本人が知らない軍事学の常識』 兵頭二十八

「ああ、そんな見方もあるのか」と気づいていただけましたら、さいわいです。
と、著者は“おわりに”に書いているけど、なんだか読み終わって、ゾッとするほど気づいてしまった。もっとリアルに、もっと冷徹に、自分は日本の置かれた状況を捉え直していかないといけないみたい。

『日本人が知らない軍事学の常識』 兵頭二十八『日本人が知らない軍事学の常識』 兵頭二十八
(2012/03/17)
兵頭二十八

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うわっ、知らなかった❢
それでも日本人は、最近ようやく、自分たちが平和を謳歌してきたこの時代が、実は薄氷に乗った大変危ういものであることに気づいてきた。ひとえに北朝鮮、支那のおかげと言っていいだろう。ついでに韓国とロシアも入れておこうか、“おかげさま”の中に。
はじめに・・・常識が共有されれば、“脊髄反射”で大津波にも対処できる
第1章  なぜ、今の日本では軍事学など勉強する価値がないのか
第2章  アメリカ政府と米軍は、いま、何をしたがっているのか
第3章  日本の戦力は、いったい、ナンボのものなのか
第4章  北朝鮮と韓国、日本の「敵」はどっちなんだ?
第5章  シナの、なにがいちばん脅威なのか
第6章  ロシアが「ハードランディング」続行中の理由
第7章  核攻撃と原発攻撃から国民をいかに防御できるか
第8章  靖国神社と「偽憲法」に正しく向き合う
おわりに・・・人を不幸にする閉塞感を掃除するために
 


領海、領空に侵入されることと、領土に侵入されることは、本来、同じこと。にもかかわらず、支那海警船の接続水域から領海への侵入はほぼ毎日の事になってしまっている。

著者は、『わが国が中共の野望に対処して尖閣諸島を防衛する方法は簡単です。そこにわが陸上自衛隊の監視用の小部隊を常駐させるだけで、必要にして十分です』と言っている。日本の守備隊がいるところに支那の大軍が押し寄せれば、国際世論のみならず、支那人でも支那軍の侵略と認めざるをえないという理屈だけど、たしかにその通り。

『そんな簡単なことができないのは、技術的な理由ではなく、おそらく自民党政権時代に支那政府との間に、なにか密約を交わしていたからだろうと、私は想像します』とまで言っている。ああ、自民党も支那に籠絡された政治家ばっかりだろうからな。

でもそれが報道されることには大きな価値がある。AP、ロイター、AFPなどの外信は、米国はじめ全世界に支那の非道をアピールしてくれるし、何よりも日本人の意識を変えつつある。・・・おかげさまで・・・

この間、第二次大戦の主役はスターリンだって書いたけど、ちょっと付け足し。あの時のソ連の一連の動きは、揺るぎなき経済力に裏打ちされていたということ。たしかに、急速に高められる軍需産業力。スターリンの独裁による傾斜経済政策とは言え、成長が急激過ぎる。おまけに世界の主要国をすべて巻き込んだ情報戦。とてつもない金を使ったはず。

その経済力を支えていたのはバクー油田だったって。内燃機関需要の急伸により、バクーから沸き上がる原油収入は、ソ連の軍需産業力を急速に高め、その広範な情報活動を支えていたんだな。それもこの本に教えてもらった。・・・みんな知ってることだったかもしれないけど。
軍事学の常識に照らしてみれば、普天間から尖閣、北方領土、原発、靖国、そしてTPPまで、日本にとって喫緊の課題の本質が浮かび上がってくる。政治家や官僚が何を隠しているのかも分かる。日本やアメリカの掛け値なしの実力、中国・北朝鮮の脅威の度合いを推し量ることができる。将来のあるべきビジョンもおのずから明らかになってくる。

そのような著者が本書で主張していることの中には、正直納得いかない部分もある。でもそれって、もしかしたら私の軍事学の成績が低いせいかもしれない。今はなんとも言えない。そんな点を気に留めて、ちょっといろいろ読んでみようと思う。

    

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No title

こんばんは。
軍事学というのが具体的にどんなものか知らないですが、昔からよく聞いたのは「水と平和はタダと思うな」です。
タダっていうのはお金の面もそうですが、危機管理や防衛戦略っていうのも意味しますよね。
上手く言う人がいたものだと思います。

紺屋の鼠 さま

本当ですね。
でも、この「水と平和」をジャブジャブと浪費してきちゃいましたよね。
いまや、石油より高い水。経済より重要な平和。

ありがとうございました



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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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