めんどくせぇことばかり 『日本はいかにして中国との戦争に引きずり込まれたか』 田中秀雄 
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『日本はいかにして中国との戦争に引きずり込まれたか』 田中秀雄 

佐々木到一は陸軍きっての支那通。孫文とも親しく交わり、蒋介石以下国民党領袖のほとんどと親しかったという。その時々に彼の書いたものを読むと、中国革命に肩入れしすぎにも思える。孫文支持者にそういったものが多い印象があるが、彼も同様だったようだ。

それでも、一九二七年の南京事件や漢口事件のように、日本の利権や日本人が傷づけられることについてまで、支那の立場を代弁しているわけではなく、冷静に分析しているように思える。こういった見方も必要だっただろう。しかし、一九二八年の済南事件では日本軍と蒋介石の仲介役を務めるが、その際、支那軍に捕まり支那暴民に殺されかかる。

蒋介石の使いに何とか救出されたものの、国内からは卑怯者、売国奴の声を浴びせられ、支那側からは不信な日本陸軍のまわし者扱いされる。新たな支那は佐々木到一の描いたものとは大きく異る形で姿を現しつつあった。失望した佐々木は、以後、対支那強硬論を唱えるようになっていったという。

『日本はいかにして中国との戦争に引きずり込まれたか』 田中秀雄 『日本はいかにして中国との戦争に引きずり込まれたか』 田中秀雄 
(2014/05/29)
田中 秀雄

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支那通軍人・佐々木到一の足跡から読み解く



吾々同胞はこれを支那民族の残忍性の一面として牢記せねばならぬ。将来といえども機会だにあらばこれを再び三度繰り返すものであることを銘肝しておかなければならないと思うのである。弱しと見ればつけ上がり威たけだかになるところの心理は、おそらく支那人を知る限りの日本人は承知している筈である。これに油を注げば如何なる非道の行為にも発展するものであるものを。
これは一九四二年に彼が書いて満洲で出版した『私は支那を斯く見る』の中の一節である。若い頃から支那と関わり、孫文を尊崇し、蒋介石に期待し、その一味と親しく交わった支那通と言われる彼の、五十六歳段階の結論である。結局彼は、長い支那経験の果てに、“支那人を知る限りの日本人は承知している筈”のところに戻ってこざるをえないことになったのだ。

なにが間違ったのか。やはり、孫文への尊崇だろうし、蒋介石への期待だろう。元を言えば、支那の政治に共産党を引き入れたのは孫文だ。その力量を日本から疑われ始めると、あっさりコミンテルンの手に引っかかった。バクー油田の金によだれ垂らして。その上で、世間に不満を抱きながらなすすべもない支那の有象無象に、やりたい放題の理屈をつけてくれたのがコミンテルンだ。“弱しと見ればつけ上がり威たけだかになる”支那の有象無象に混紡をプレゼントしたようなもんだ。
序章   日本は中国を「侵略」したのか
第一章  北伐前夜の混迷  一九二二~一九二五
第二章  容共v.s.反共の巻き添え、居留民の受難(南京事件)  一九二五~一九二七
第三章  国府軍の暴挙(済南事件)、対日プロパガンダ戦の始まり  一九二七~一九二八
第四章  蒋介石独裁と張学良の野心、満州事変の背景  一九二八~一九三二
第五章  満州国建国、「王道楽土」創造の途上  一九二三~一九三四
第六章  挑発の規模拡大化、支那事変という帰結  一九三四~一九三八
終章   佐々木到一の支那軍観から汲むべき教訓
江沢民中山服をデザインしたのが佐々木到一だったとわね。全く知らなかった。“中山服”というくらいだから、たぶん孫文なんだろうくらいに思ってたんだけど。

写真は、本書の序章でも紹介されている、一九九八年に江沢民が国家主席として来日した際、宮中晩餐館に中山服で登場した江沢民の様子である。
中山服を着た事自体が、江沢民の日本人に対する大きなアピールだったんだろうけど、残念だったね。日本軍人のつくったもんだぞ、それ。

「近代史上、日本帝国主義は体外侵略拡張の誤った道を進み、中国人民とアジアの他の国々の人民に大きな災難をもたらし、日本国民も深くその害を受けました。“前事を忘れず、後事の戒めとする”と言います。我々はこの痛ましい歴史の教訓を永遠に汲み取らなければなりません」

これが佐々木到一が言っている“弱しと見ればつけ上がり威たけだかになる心理”をもつ支那人が共産主義という恥知らずな棍棒を与えられた状態ということだな。 
 

    

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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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