めんどくせぇことばかり 『岡田英弘著作集 第四巻 シナとは何か』
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『岡田英弘著作集 第四巻 シナとは何か』

著者は歴史学者で、支那史、モンゴル史、満洲史、日本古代史が専門ということ。つまり、支那文化圏の歴史が専門ということのようですね。その岡田英弘氏の著作集。第一巻が『歴史とは何か』、第二巻が『世界史とは何か』、第三巻が『日本とは何か』ときて、いよいよ第四巻では『シナとは何か』ということですから、いよいよ専門の中でも核心に迫ってくるわけだな。

いったい、“支那”って、何なんだろう。

これまで、世界史の一部として、一つの教科書のなかに西欧史と並べて書かれるべきものとして支那史を認識してきたけど、支那は“歴史”と言うものの観念自体が違うんだな。だから、西欧史に比べて“難しい”とか、“退屈だ”とかいった捉え方が無意味。

この本読んで分かった。支那は面白い。今の御時世だと面白いとばかり言ってられないんだけどね。この間読んだ『日本はいかにして中国との戦争に引きずり込まれたか』っていう本の中で、陸軍きっての支那通と言われた佐々木到一が書き残したことが強烈でね。
吾々同胞はこれを支那民族の残忍性の一面として牢記せねばならぬ。将来といえども機会だにあらばこれを再び三度繰り返すものであることを銘肝しておかなければならないと思うのである。弱しと見ればつけ上がり威たけだかになるところの心理は、おそらく支那人を知る限りの日本人は承知している筈である。これに油を注げば如何なる非道の行為にも発展するものであるものを。
『日本はいかにして中国との戦争に引きずり込まれたか』より
なにしろ今の支那、暴発の危険まで抱え込んでいるしね。
『岡田英弘著作集 第四巻 シナとは何か』『岡田英弘著作集 第四巻 シナとは何か』
(2014/05/24)
岡田英弘

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What is China?



第Ⅰ部  シナ文明とは何か
通史  漢族とシナ社会
シナ文明を解析する
シナから中国へ―シナに見る「国家」の変遷
漢人とはどういう人々か
シナの都市とはいかなるものか
シナの官僚とは何か―私腹を肥やすシステム
第Ⅱ部  歴史はこうして作られた―シナの歴史家たち
はじめに―シナの歴史観はどう形づくられたか
1  司馬遷の『史記』―歴史の創造
2  班固の『漢書』―断代史の出現
3  陳寿の『三国志』―「正統」の分裂
4  司馬光の『資治通鑑』―負け惜しみの中華思想
5  宋濂らの『元史』―真実を覆い隠す悪弊
6  祁韻士の『欽定外藩蒙古回部王公表伝』―新しい歴史への挑戦
おわりに
第Ⅲ部  シナ史の諸相
シナは始皇帝から始まった
『三国志』の地政学的考察
魏が三国時代を生き残った理由
三国時代のシナと倭国
“史上最悪の暴君”煬帝の実像
モンゴルを追い出した明の永楽帝の母はモンゴル人?
王陽明の苦悩―官僚の使命と現実のはざまで
発言録
第Ⅳ部  漢字とは何か
漢字の正体―マクルーハンの提起を受けて
書き言葉と話し言葉の関係
漢字の宿命
漢字が生んだ漢人の精神世界
日清戦争後の日本語の侵入
現代中国語における「和製漢語」の実態
魯迅の悲劇
「時文」と「白話文」
中国の文字改革―表音への志向と挫折
漢字をめぐる発言録
親中派と呼ばれる人達がいるが、その大半は支那の十三億を超える人口に惹かれる人たちで、つまり十三億人市場に関わっていくことで経済的利益をあげている人たちで、経済的な利害を越えて支那と結びつく人は少ない。支那から得られる利益のためなら、首相の靖国参拝を避難しさえする。
支那との経済活動を云々言ってるんじゃないんだ。支那で儲けようとしてるだけの連中が、親中派ヅラして日本政府と日本国民に何かを要求するようなマネをされると腹が立つ。だいたい、写真の丹羽宇一郎なんかを駐支那日本大使にすること自体が狂ってる。

四〇〇年ぶりに隋が支那を統一した頃、東アジアは激震した。それは今、私たちが世界に台頭した支那を前にした以上の危機感だったろう。なにしろ、支那を留める安全装置が一切ないのだから。それでも“今”の危機感は、その頃に似かよってるんじゃないかな。そう思えば、まず、支那を理解することだよね。著者が、「一人ひとりの漢人にとって、“国”は、・・・つきつめて言えば、個人の生活に干渉する敵」とかく支那を・・・。

この本は非常に面白い。

岡田英弘先生の訃報に触れ、とても悲しいです。とてもたくさんのことを学ばせていただきました。これからも、先生の著作から学ばせていただきます。ありがとうございました。
2017/06/8早朝
岡田


    

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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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