『ひと目でわかる「大正・昭和初期」の真実 1923-1935』 水間政憲
若いころ、左翼思想にかぶれてました。『資本論』も聖典として読みました。よんどころない人間関係とは言え、三里塚にも行きましたし、横須賀で座ってました。恥ずかしながら・・・。
そんな私が、まっとうな世間に戻ってこれたのは、なにをおいても、家族のおかげ。父や母、祖父や祖母のおかげ。父母はふたりとも昭和初期の生まれ、祖父母はふたりとも明治後期の生まれ。私なんぞに比べれば、はるかに立派な人でした。人様の前で自分の家族を誇るなんてみっともないけどさ。私は、この家族を通して、断ち切られた歴史をつなぐことが出来ました。
この本も、断ち切られた歴史をつなぎ合わせることを目的にして書かれたようだ。著者、水間政憲氏は、『「十五年戦争史観」そのものの“嘘”を、一気呵成に葬る目的で本書を企画しました』と言っている。
本書の始まりは、一九二三(大正十二)年。言わずと知れた、関東大震災に始まる。3・11を経験した私たちは、あの日から何かが始まったという感覚を持っている。関東大震災後にもそういう感覚があったはずだ。そしてこの時代の人々がめざしたのは、“国際化”であり、圧倒的な国力を持つアメリカを強く意識していたんだろう。そのアメリカには、ちょうどこの頃から排日運動が顕著になり始める。愛憎ないまぜの対米感が生まれていったろう。
“欧米型の国づくり”という意味でならば、日本はまだまだ未熟な部分をたくさん抱えていた。その未熟さこそが、敗戦の大きな原因の一つだと思う。しかし、それはやがて日本式に作り替えられて熟成すべきものであって、日本民族に欠損しているものではない。残念ながら、熟成する前に・・・。大変な時代でもあったはずだけど、この時代の人たちって前を向いている気がするな。それだけで羨ましい。
・・・「汝ら人を裁くな。裁かれざらん為なり」この戦争は・・・あらゆる諸国民に恥辱と荒廃とをもたらしたのだ》というリンドバーグの言葉を紹介している。
この時代の、支那の様子も紹介されている。そこに付けられた題名は、《官民一体の排日・侮日運動と円借款の踏み倒し》とか、《戦時国際法では認められていない「便衣兵」》とかいったもの。
この本の趣旨の通り、人間って良きにつけ悪しきにつけ、そう簡単に変わるもんじゃない。ったく、支那人も変わらないな。そうそう、最近こんな記事を見つけました。
ホント、アメリカの幼稚さには参ってしまう。今ごろ気づいたのかよ。支那という国には“国際法を守る”なんて感覚は露ほどもないよ。だから日本は・・・っ、ああ、もう❢❢ 日本も未熟だったけど、アメリカも十分幼稚だよ。日本は今も未熟だけど、アメリカも今も幼稚だよ。







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そんな私が、まっとうな世間に戻ってこれたのは、なにをおいても、家族のおかげ。父や母、祖父や祖母のおかげ。父母はふたりとも昭和初期の生まれ、祖父母はふたりとも明治後期の生まれ。私なんぞに比べれば、はるかに立派な人でした。人様の前で自分の家族を誇るなんてみっともないけどさ。私は、この家族を通して、断ち切られた歴史をつなぐことが出来ました。
この本も、断ち切られた歴史をつなぎ合わせることを目的にして書かれたようだ。著者、水間政憲氏は、『「十五年戦争史観」そのものの“嘘”を、一気呵成に葬る目的で本書を企画しました』と言っている。
![]() | 『ひと目でわかる「大正・昭和初期」の真実 1923-1935』 水間政憲 (2014/06/25) 水間 政憲 商品詳細を見る 死んだ父・母が生まれた頃の日本 |
本書の始まりは、一九二三(大正十二)年。言わずと知れた、関東大震災に始まる。3・11を経験した私たちは、あの日から何かが始まったという感覚を持っている。関東大震災後にもそういう感覚があったはずだ。そしてこの時代の人々がめざしたのは、“国際化”であり、圧倒的な国力を持つアメリカを強く意識していたんだろう。そのアメリカには、ちょうどこの頃から排日運動が顕著になり始める。愛憎ないまぜの対米感が生まれていったろう。
“欧米型の国づくり”という意味でならば、日本はまだまだ未熟な部分をたくさん抱えていた。その未熟さこそが、敗戦の大きな原因の一つだと思う。しかし、それはやがて日本式に作り替えられて熟成すべきものであって、日本民族に欠損しているものではない。残念ながら、熟成する前に・・・。大変な時代でもあったはずだけど、この時代の人たちって前を向いている気がするな。それだけで羨ましい。
![]() | リンドバーグ夫妻の来日には七ページを割いている。リンドバーグが書いた『第二次世界大戦日記』の中で、公正な目で戦場を見つめた人物であったからだろう。本書のなかでも、《ドイツ人がヨーロッパでユダヤ人になしたと同じようなことを、われわれは太平洋でも日本人に行ってきたのである。 |
この時代の、支那の様子も紹介されている。そこに付けられた題名は、《官民一体の排日・侮日運動と円借款の踏み倒し》とか、《戦時国際法では認められていない「便衣兵」》とかいったもの。
この本の趣旨の通り、人間って良きにつけ悪しきにつけ、そう簡単に変わるもんじゃない。ったく、支那人も変わらないな。そうそう、最近こんな記事を見つけました。
産経ニュース 2014.7.29 「国際法、守る気あるのか」 中国の一方的領有権主張を米国務次官補が批判 http://sankei.jp.msn.com/world/news/140729/amr14072913500011-n1.htm |


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