めんどくせぇことばかり 『イスラム 中国への抵抗論理』 宮田律
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『イスラム 中国への抵抗論理』 宮田律

新疆ウイグルには豊富な鉱物資源、また豊穣な石油油田がある。また、巨大油田があるカザフスタンなど中央アジア諸国とも国境を接し、中国はまたパイプラインを通じてトルクメニスタンからも天然ガスを購入する予定だ。さらに中国の核実験場であり、ミサイル基地も置かれている。軍事的な観点からも新疆ウイグル自治区を中国は喪失できないことは明らかである。これらの背景もあって中国政府は新疆ウイグルに対して妥協をすることが出来ないのだ。
本書P178

そのための、漢人の新疆ウイグルへの移入、漢文化の影響拡大、ウイグル人の支那東部への強制移住。空き家になった家には漢人たちが住まわさせることになったという。ウイグル人には乗っ取りとしか映らない。漢人は新疆ウイグルに乗り込んで資源開発や流通の仕事に従事した。ウイグル人には資源の略奪にしか映らない。一九四〇年代には五%だった漢人の比率は、現在では四〇%に達したという。なかでもウルムチにおいては、二〇〇〇年のデータで、漢人七五・三%に対してウイグル人は一二・八%であるという。


ウルムチ
二〇〇九年七月、新疆ウイグル自治区のウルムチ市において大規模な騒乱が発生した。二〇〇名近い死者を出した大騒乱である。

このウルムチ騒乱の原因になったのは、ウルムチ騒乱の数日前に広東の玩具工場でウイグル人従業員が漢人従業員の襲撃を受けたことだという。この襲撃で二名のウイグル人が殺害され、多数の負傷者がでた。
漢人の暴徒には、治安当局者が含まれていたという。
『イスラム 中国への抵抗論理』 宮田律『イスラム 中国への抵抗論理』 宮田律
(2014/06/08)
宮田律

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中国共産党による弾圧と植民地化



東トルキスタンこういうふうに地図で見ると、どうもただごとでは済みそうもないね。ここはまさしく、かつて文明の十字路と呼ばれた場所。

すでに一九九〇年代からウイグル人の武装活動に、パキスタンからカラコルム・ハイウェイを通って新疆ウイグル自治区にもたらされた兵器や弾薬が使われているという。

パキスタンから、さらにアフガニスタン、サウジアラビアのイスラム原理主義グループには新疆ウイグルに影響力を伸ばそうという勢力もある。
中央アジアやトルコは、新疆ウイグルへの漢人の流入や中国政府の同化政策によりトルコ系民族としてのアイデンティティが失われることに関する懸念から、支援の姿勢を崩していない。

一九八〇年代、ソ連の侵攻を受けたアフガニスタンではムジャヒディン・ゲリラの闘争が行われソ連軍を撃退した。ソ連崩壊後は、同族トルコ人の共和国が中央アジアにできあがった。地図で見るかぎり新疆ウイグルではなく、東トルキスタンのほうがふさわしい。


    

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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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