革命家イエス(覚書)『イエス・キリストは実在したのか?』 レザー・アスラン
たしかになぁ。こりゃ、革命だなぁ。たとえばこの「山上の垂訓」は、“屈従と外国支配からの差し迫った解放の約束”というふうに、本書の著者は捉えているわけだ。
そんな立場からすれば、イエスが言う「神の国」とは、正義と公正に対して心のありようを変えることを要求される“国”であるにとどまらない。現在の政治、宗教、経済の体制に完全な方向転換を求められる“国”ということになる。
ということは・・・。
『イエス・キリストは実在したのか?』 レザー・アスラン (2014/07/10) レザー アスラン 商品詳細を見る 実在したのは、救世主ではなく、革命家だった❢ |
ということは・・・、政治、宗教、経済の体制の完全な方向転換により、貧しい者は満たされ、悲しむものは慰められ、柔和なものはその土地に迎えられ、義に渇く者は潤され、憐れみ深いものは哀れみを受け、清い者は神を実感できるようになる。
これって、上と下がひっくり返るということ。上と下がひっくり返るような体制の変革のことを“革命”と呼ぶよね。『あとの者は先になり、先の者はあとになる(マタイ20-16)』ってのは、“革命”ってことだよね。
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『神の国は近づいた』、『神の国』はまもなく地上に樹立される。しかし、そのためには現存する秩序は破壊されなければならない。現存する指導者たちが一掃されなければ、神の支配は樹立されない。
一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。
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