めんどくせぇことばかり バイキング隆盛時代1(覚書)『バイキングと北欧神話』 武田龍夫
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バイキング隆盛時代1(覚書)『バイキングと北欧神話』 武田龍夫

「神よ、ノルマンの怒りより我らを救出し給え」・・・それが、バイキングの時代、北フランスの修道院で繰り返された祈りであるという。
「ノルマン(北方の人)」とはこの場合、デンマーク人、スウェーデン人、ノルウェー人を指す。違う言い方をすれば、北欧のバイキングである。彼らは八世紀から一一世紀までの約二五〇年間、ほとんど全欧州にわたって金銀財宝を掠奪し、美女を拉致陵辱し、住民や聖職者たちを虐殺した。

2005年に出された本だけど、読んでみると、バイキングって一時代を築いている。今まで、そう言う認識はなかった。バイキングが歴史に与えた影響というと、“ノルマン・コンクエスト”くらいの知識しかなかった。バイキング史の部分だけでも、ちょっと内容をまとめちゃおう。

『バイキングと北欧神話』 武田龍夫『バイキングと北欧神話』 武田龍夫
(2005/11/30)
武田 龍夫

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「神よ、ノルマンの怒りより我らを救出し給え」



フランク王国のシャルルマーニュ以外に、このバイキングを脅かしたものはいなかったという。そのフランク王国も、八〇〇年に戴冠したシャルルマーニュが亡くなった後の八一四年、跡を継いだルイ敬虔王の頃にはデンマークバイキングとの力関係が逆転する。
ノルウェーバイキング
ノルウェーバイキングは北大西洋へ向かった。アイスランドへ植民したのは九世紀後半から一〇世紀。九八二年には殺人の罪を犯してアイスランドから3年の追放刑を受けた赤毛のエリクという男がグリーンランドに達した。さらに一部の者達はアメリカ大陸にもわたって、その地を“ヴィンランド(葡萄の地)”と呼んだ。コロンブスより五〇〇年前のことである。彼らは敵対的な先住民と劣勢のために、その地への植民を諦めた。
デンマークバイキング
まずはイギリス、北ドイツ、北フランスが荒らされた。八三四年にはドーレスタッド、八四五年にはハンブルクが襲撃され、殺戮、掠奪、放火が繰り返された。前後して北フランスにも侵入し、パリにも部隊が派遣された。
この頃、ルイ敬虔王が八四〇年に死亡、八四三年にはベルダン条約で帝国は三分割された。さらに中部フランクのロタールの死でメルセン条約が結ばれ、ドイツ・フランスの原型が出来上がる。この動揺はバイキングを利した。八四〇年以降、バイキングはイナゴの大軍のようにルーアン、パリ、シャルトル、ナント、ツールなどを襲った。
八九一年、東フランクは攻勢に出て、バイキング占領地の殆どを取り戻した。一方、西フランクは和解金でバイキングを懐柔した。九〇〇年ころから北フランスに侵入したロロ(ノルウェー人とも言われる)を首領とするバイキングは植民に力を入れていた。シャルル単純王は集団改宗、沿岸警備、フランス王への忠誠と引き換えにバイキングの植民を受け入れた。
イギリスへの攻撃は一進一退を繰り返したが、イギリス南部はアルフレッド大王の活躍でバイキングを退けた。アルフレッド大王は八九九年に死んでいる。
その後もデンマークバイキングとアングロ・サクソンの戦いは一進一退を繰り返す。一〇一六年にはクヌートに率いられたバイキングが全イングランドの支配者となるが、一〇三五年に彼が死ぬとイングランドに対するデンマークの支配は終わる。
一〇六六年、ノルマンディー公・ウィリアムがイングランドを征服する。ロロの子孫である。
スウェーデンバイキング
彼らはバルト海を東方へ向かった。彼らの目的は交易と植民にあった。彼らはラドガ湖、オネガ湖周辺からなんかして交易ルートを開発した。それはボルガ、ドニエプルから黒海、コンスタンティノープルにも及んだ。カスピ海をわたってバグダードに至る事もできたらしい。

地中海に入ったバイキングに関しては次に回すとして、バイキングの活躍はものすごいね。デンマークバイキングは完全に西ヨーロパの形成に関わっている。驚かされたのはスウェーデンバイキング。彼らは東ヨーロッパの河川を中心に行動した。川から川へ船で移動し、川が途絶えれば皆で船を担ぎ、あるいはコロで船を移動させた。

川から川への移動を繰り返してロシアを横断縦断した彼らは、ルスと呼ばれ、東ヨーロッパの形成に多大な影響を残したのは間違いないだろう。


    

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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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