バイキング隆盛時代1(覚書)『バイキングと北欧神話』 武田龍夫
「神よ、ノルマンの怒りより我らを救出し給え」・・・それが、バイキングの時代、北フランスの修道院で繰り返された祈りであるという。
2005年に出された本だけど、読んでみると、バイキングって一時代を築いている。今まで、そう言う認識はなかった。バイキングが歴史に与えた影響というと、“ノルマン・コンクエスト”くらいの知識しかなかった。バイキング史の部分だけでも、ちょっと内容をまとめちゃおう。
フランク王国のシャルルマーニュ以外に、このバイキングを脅かしたものはいなかったという。そのフランク王国も、八〇〇年に戴冠したシャルルマーニュが亡くなった後の八一四年、跡を継いだルイ敬虔王の頃にはデンマークバイキングとの力関係が逆転する。
地中海に入ったバイキングに関しては次に回すとして、バイキングの活躍はものすごいね。デンマークバイキングは完全に西ヨーロパの形成に関わっている。驚かされたのはスウェーデンバイキング。彼らは東ヨーロッパの河川を中心に行動した。川から川へ船で移動し、川が途絶えれば皆で船を担ぎ、あるいはコロで船を移動させた。
川から川への移動を繰り返してロシアを横断縦断した彼らは、ルスと呼ばれ、東ヨーロッパの形成に多大な影響を残したのは間違いないだろう。


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「ノルマン(北方の人)」とはこの場合、デンマーク人、スウェーデン人、ノルウェー人を指す。違う言い方をすれば、北欧のバイキングである。彼らは八世紀から一一世紀までの約二五〇年間、ほとんど全欧州にわたって金銀財宝を掠奪し、美女を拉致陵辱し、住民や聖職者たちを虐殺した。 |
2005年に出された本だけど、読んでみると、バイキングって一時代を築いている。今まで、そう言う認識はなかった。バイキングが歴史に与えた影響というと、“ノルマン・コンクエスト”くらいの知識しかなかった。バイキング史の部分だけでも、ちょっと内容をまとめちゃおう。
![]() | 『バイキングと北欧神話』 武田龍夫 (2005/11/30) 武田 龍夫 商品詳細を見る 「神よ、ノルマンの怒りより我らを救出し給え」 |
フランク王国のシャルルマーニュ以外に、このバイキングを脅かしたものはいなかったという。そのフランク王国も、八〇〇年に戴冠したシャルルマーニュが亡くなった後の八一四年、跡を継いだルイ敬虔王の頃にはデンマークバイキングとの力関係が逆転する。
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地中海に入ったバイキングに関しては次に回すとして、バイキングの活躍はものすごいね。デンマークバイキングは完全に西ヨーロパの形成に関わっている。驚かされたのはスウェーデンバイキング。彼らは東ヨーロッパの河川を中心に行動した。川から川へ船で移動し、川が途絶えれば皆で船を担ぎ、あるいはコロで船を移動させた。
川から川への移動を繰り返してロシアを横断縦断した彼らは、ルスと呼ばれ、東ヨーロッパの形成に多大な影響を残したのは間違いないだろう。


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