めんどくせぇことばかり 『イエス・キリストは実在したのか?』 レザー・アスラン
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『イエス・キリストは実在したのか?』 レザー・アスラン

すでにこの本で二本も記事を書かせてもらっちゃったけど、それは、私にとってそれだけ強烈な印象を残したということだ。 

 実在したのは救世主ではない、暴力も厭わない革命家だった ・・・というのも、とっても強烈だった。この本の題名は、『イエス・キリストは実在したのか?』というもので、私はこの題名通りの興味を持って読もうとしたわけだ。そんでもって表紙をめくると、その裏に書かれていたのがこの言葉だった。
 
でもね、この言葉を見ても、私は理解できなかった。そこには、神の国を地上に実現するたに既存の勢力を力によって打倒そうと呼びかける男がいたのであって、私たちが思っているような救世主としてのイエス・キリストという男は実在しなかった。 読み始めてから分かって、けっこうのめり込んだ。

『聖書』はもともと、イエスの死後、布教に携わったイエスの使徒たちの手紙や文書を、一つに編んだもの。著者は、それぞれの弟子たちの文献、聖書以外の歴史的な資料を比較調査することにより、聖書で、なにが捏造され、なにが史実から落されていったかを明らかにしていく。

イエスとは実際にはどのような人物だったのか?
そしてイエスは何を実際に説いていたのか?
そしてそれがどのように変質して、世界宗教へと発展していったのか?
『聖書』の物語と、実際の史実の差から見えてきたものとは?

『イエス・キリストは実在したのか?』 レザー・アスラン『イエス・キリストは実在したのか?』 レザー・アスラン
(2014/07/10)
レザー アスラン

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実在したのは、救世主ではなく、革命家だった❢



はじめに  実際のイエスを探る
第Ⅰ部  ローマ帝国とユダヤ教
プロローグ  テロリストよ、祭司をさせ❢
第1章  ローマ帝国と手を結ぶユダヤの大祭司たち
第2章  「ユダヤ人の王」ヘロデの実像
第3章  ヘロデ王は、赤子大虐殺などしていない
第4章  地上の革命を求める者たち
第5章  世界最強帝国に宣戦布告する
第6章  聖都壊滅という形で現実化した「世の終わり」
第Ⅱ部  革命家、イエス
プロローグ  イエスはなぜ危険視されたのか?
第7章  イエスの蔭に隠された洗礼者ヨハネ
第8章  善きサマリア人の挿話の本当の意味
第9章  無償で悪魔祓いをする男
第10章  暴力革命も辞さなかった男
第11章  イエスは自分を何者と見ていたのか?
第12章  ピラト裁判は創作だった
第Ⅲ部  キリスト教の誕生
プロローグ  「神」になったイエス
第13章  ユダヤ人ディアスポラから生まれたキリスト教
第14章  パウロがキリスト教を世界宗教にした
第15章  イエスの弟ヤコブが後を継いだに見えたが・・・
エピローグ  歴史に埋没したナザレのイエスの魅力
イエスは、当時、数多くユダヤ人に登場しては消えていったメシアの一人にすぎない。メシアとは、“油を塗られた者”、“理想的な統治をする為政者”、“神事を行うように聖別された祭司”、“神との特別な関係にある預言者”を言った。そしてイエスの時代のメシアに求められたのは、ダビデの王国を再建し、イスラエルという民族国家を再興することだった。そんなメシアのひとりとして、イエスは処刑されて死んだ。

数多く登場したメシアたちとイエスを分けたものはなんだったか。イエスだけが“復活した”ということ、そしてそれを証言する多くの者が、その証言の撤回を拒否することで、次々と残酷な死に追い込まれた。その事実が、他のメシアたちとイエスを分けた。

復活のモチーフは農耕文明の太陽信仰に発する。本質的に砂漠の宗教であるユダヤ教に、それがどこから入り込んだのか。ん~、考えられるのはすぐ近くのエジプトで、エジプト文明においては“復活”は重大なモチーフだよね。オシリスも復活するしね。そう言えば、オシリスを復活させたイシスは、冥界の王となったオシリスとの性交渉なしにホルスを生むよね。これって“処女懐胎”につながるよね。

話がずれちゃったけど、その“復活”から、それまでのイエスの物語とはまったく別個のもう一つの物語が作り上げられていくわけだ。新たな物語はそれまでの物語にも影響を与えて、都合の悪い部分、つまり“革命家イエス”という男の物語は消し去られたわけだ。

もうひとつ頷かされたのは、聖書の記述者たちが、過去に起こった“事実”を“歴史”として書き残すことを目的とはしていないということ。それぞれの“今”を生きる者たちから寄せられるイエスに関する疑問を、祖先が残したさまざまな予言を読み解き、“復活”をスタート地点として新たに構築されたイエスの地位を確立することが目的だったという点かな。


 

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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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