めんどくせぇことばかり 『バイキングと北欧神話』 武田龍夫
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『バイキングと北欧神話』 武田龍夫

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一二六〇年

リンディスファーン襲撃
ナント襲撃
ドーレスタッド襲撃
ロンドン攻撃
スペイン沿岸に遠征
ハンブルク襲撃
ビョルンおよびハスチングの率いるバイキング、地中海に侵入                   
コンスタンティノープル襲撃
ノブゴロドに植民地建設
英国中部に侵入
アイスランド発見
キエフに植民地建設
ジーグフリートの率いるバイキング、パリを包囲
バイキング首領ロロ、ノルマンディー公となる
バイキング、カスピ海沿岸を掠奪
赤毛のエリク、グリーンランドを発見
ビャルニ、アメリカ大陸を目撃
ライフ・エリクソン、アメリカ大陸発見
カールセフニのヴィンランド(アメリカ大陸)探検
アイルランドのバイキング大敗北
バイキング族王クヌート、英国王となる
スチクレスタドの戦い。クヌート、ノルウェーに支配編確立
スタムフォードブリッジでバイキング側大敗北
ヘイスチングの戦い。ノルマンディー公ウィリアムの勝利
グリーンランドの植民バイキング、衰滅へ向かう
本書P74~75より

『バイキングと北欧神話』 武田龍夫『バイキングと北欧神話』 武田龍夫
(2005/11/30)
武田 龍夫

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「神よ、ノルマンの怒りより我らを救出し給え」



この本には、地中海、特に南イタリアに関わったバイキングのことはあまり書かれていたない。このあたりに入ってくるのはノルマンディー公の家臣の連中で、植民とか掠奪とかではなくて、一〇世紀末に盛んになっていた巡礼者が皮切りで、そのままの成り行きで、地元のサレルノ公だのナポリ公だのの傭兵となって頭角をあらわすものが登場する。そのうわさや傭兵の募集の話が巡礼者を通じて広まり、ノルマン人戦士を南イタリアに向かわせたという。やがて、一一三〇年にはノルマン朝シチリア王国が成立する。

巡礼者としてやってきた段階で、すでにバイキングらしくない。もちろんその血を引き継いでいることは間違いないんだけど、おそらくそういう理由で、バイキングの歴史の中での活動としてとらえていなかったのかな、と思った。
第1部  バイキングの活躍・・・西欧への衝撃
バイキングとは?
バイキング、その船と武器と習俗
ノルウェーバイキング・・・アイスランド、グリーンランド(北北西への進路)
アメリカ大陸の「発見」
デンマークバイキング・・・英国、北フランスの植民、そして地中海へ(南進ルート)
スウェーデンバイキング・・・ビザンチンへの道(東方への道)
バイキングの滅亡・・・歴史の霧の中へ
第2部  バイキングの神々・・・北欧神話の世界
北欧神話の神々
天地創造
イードゥンと黄金のリンゴ
神々への六つの贈り物
トールとヒミールの大釜
海神ニオルドと山岳女神スカーディ
バルデル神の死
ロキの懲罰
神々の黄昏(ラグナレーク)

第1部最後の「バイキングの滅亡」っていう項目は大胆だよ~。だって決して死に絶えてないもん、その血筋は・・・。それなのに“滅亡”というからには、著者にはバイキングに対するそれなりの思い入れがあるってことなんだろうな。

『それらは一二世紀の間にあいついでヨーロッパ大陸の中に消え去ってしまうのである』という、この言い方。“・・・の中に消え去ってしまう”というのは、バイキングとしてのすべての特性を失ってヨーロッパの文明に飲み込まれたというように感じられるけど、まさしくその通り。
イングランドではノルマン朝もプランタジネット家の支配に変わった。またノルマンディーのノルマンたちはもう北欧語ではなくフランス語を話していた。彼らはすでに異教徒ではなくキリスト教徒であったし、またフランス人と見られ、彼ら自身も自分たちをフランス人と考えた。同じようにシシリー島のノルマン公国もシシリー公国と称し、ビザンチン帝国への野心を育んでいたが、一一九四年からはドイツ人のハインリヒ六世が王となった。シリアのアンティオキア公国は一二八七年まで続いたが、彼らもまた自分たちをもはやノルマン人とは考えていなかった。
ビッケ『小さなバイキング ビッケ』・・・、見てた人いる?私見てました。なんだかほのぼのしてましたけど・・・。同じ海洋民族の血筋ゆえか、バイキングにロマンを感じる日本人。どうも得意な存在らしい。本家本元のスウェーデンでは“野蛮なバイキング”と現代のスウェーデン人は関係ないと、あんまりその話はしたがらないんだってさ。
後半の「北欧神話の世界」は、とても簡単に分かりやすく書かれていていいよ。世界の神話の中で、北欧神話から読むなんて人はいないと思うのね。まあ、それなりに、旧約とかギリシャ神話とかさ、八百万神でもオシリス神話でもさ。そういうのをちょこっとでも読んで、それから北欧神話だよね。どっちかって言うとマイナーだもんね。

前者のメジャーな神話だと深く、浅く、多方面からのアプローチがすでにある。あとは神話を神話として、というのは、面白いものを面白いものとして、お父さんから、あるいはお母さんから語られればいい。残念ながらこれまで私が接した北欧神話の多くは、そういう余裕が無い。マイナーな分、与えられた機会を最大限に活かそうとする姿勢は、よ~く分かる。

この本の後半、第2部の「バイキングの神々・・・北欧神話の世界」は、ただ面白い。ただ面白いってことは“北欧神話”にとって、結構大変なことだと思うよ。ちなみに私が一番好きなのは、“ロキ”かなぁ。半分の神性と半分の悪魔性をあわせ持つ火の神。




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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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