トヨ・天日矛・日向御子(覚書)『古代史謎解き紀行III:九州邪馬台国編』 関裕二
神功皇后 豊比咩命 臺與 豊浦宮 豊(トヨ)の国 豊玉姫 息長帯比売命 豊葦原 |
武内宿禰 弥五郎ドン サルダヒコ 高良玉垂命 塩土老翁 真根子 浦島太郎 住吉大社 天日矛 少名毘古那 事勝国勝長狭 |
神武 八幡 蛭子 宇佐 崇神 日向御子 応神 |
![]() | 『古代史謎解き紀行III:九州邪馬台国編』 関裕二 (2014/07/28) 関 裕二 商品詳細を見る 深刻な鉄欠乏症に陥っていたヤマト。なぜ、そのヤマトが・・・ |
このたびは、まったくの私的覚書。この『謎解き紀行』は、私にはちょっと難しいかな。私は著者である関裕二さんの考える方向性っていうのを基本的には支持してる。でも、そこには当然間違いも含まれるだろうし、確証の抱けないもの、突飛すぎる発想もあるだろう。そういった著者の確信、著者の理解、著者の考え、著者の思いつきの段階がはかりかねて、読みながら、右に振られ、左に振られ、時にはちょっと読書をやめて熱を冷ます必要もあった。
いろいろな言葉が宙を舞って、落ちてきたと思ったらごっちゃになっちゃいそうで、とりあえず書き留めた。それだけのことなんです。
何のことか分からない人が大半だろうし、何のことか分かる人がいれば、私なんか尊敬しちゃう。以下は、おまけね。
「天下の天下たるは、高良の高良たる故なり」(蒙古撃退の功に勅使から賜った綸旨) 「住吉は子で、宇佐は孫」(宗像大社伝承) 「諏訪と八幡は同体」(諏訪大社伝承) 「是に皇后、大神と密事(ムツミゴト)あり」(住吉大社伝承) 「二礼四拍手一礼」(出雲大社・宇佐神宮) |
何のつながりもなく並べておいただけだけど、いろんな伝承が残されてるんだな。著者はそれを懸命になって結び合わせようとしているわけだ。ときにはちょっと強引すぎません勝ってところもあるし、そんなに引っ張っちゃったら、せっかく結び合わせたこっちが切れるよってところもある。そんなひやひや感と共に呼んだ。なにより伝わったのは、この人が日本史が好きで、日本古代史が面白くて面白くてたまらないって思ってることだった。


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