めんどくせぇことばかり 『天声人語 2014年1月-6月』
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『天声人語 2014年1月-6月』

ミソのついた朝日新聞。

でも天声人語は健在。相変わらず笑わせてくれるし、話題を提供してくれる。下の本は、最新刊。でも今日紹介するのは9月13日と14日の朝日新聞に掲載されたもので、この本には載ってないからね。

とりあえず、ミソのついた件に関する9月13日の天声人語。
まっさらな紙に記事が印刷されて、世の中に出ていく。新聞社で働く者の喜びであり、ささやかな誇りでもある。しかし昨日の紙面は、朝日新聞にとって痛恨のものとなった。報道に携わる一人として、身が縮む。同僚だれもが同じ心情だと思う▼当コラムの執筆を任されたころ、敬愛する先輩に言われた。引き継がれてきた1本のろうそくに、毎日毎日、火をともすように書く仕事だ、と。小欄だけではない。新聞づくりそのものが、社員全員が真摯な気持ちで、日々新たな火をともす仕事である▼言論の自由の保障が、日本国憲法にもある。人間の歴史がこの自由を獲得するまでに、どれほどの血が流れ、苦闘があったことか。その理念を尊び、死守すべき言論機関として、慰安婦問題をめぐる池上彰さんのコラム掲載を見合わせたのは最悪だった▼気に入らない意見や、不都合な批判を排した新聞は、もう新聞ではない。「あなたの意見には賛成しないが、あなたがそれを言う権利は命をかけて守る」。古来の至言が、信頼もろとも紙面上に砕け散った思いがした▼「吉田調書」については、今年5月の少欄でも取り上げている。初報記事とともに「命令違反」の表現が誤っていたことを、おわびいたします▼砕け散ったもののかけらを、時間はかかっても拾い集める。そして信頼を一から作りなおしていく。深く自省する中で、朝日新聞が言論の一翼を担っていく気構えには揺らぎがないことも、あわせてお伝えしたい。

“死守すべき”とか“命をかけて守る”とか、朝日新聞は勇しい言葉が嫌いじゃないんだな。「吉田調書」を天声人語で取り上げたことについては《表現が誤っていた》と謝罪している。軽くないか。表現じゃないんだよ、国民が怒っているのは・・・。最後の《朝日新聞が言論の一翼を担っていく気構えには揺らぎがないことも、あわせてお伝えしたい》という言葉には、ドスの利いた凄みを感じる。なんだか近所に住むヤクザに「今後ともよろしく」って挨拶されたような気分だ。
『天声人語 2014年1月-6月』『天声人語 2014年1月-6月』
(2014/09/19)
朝日新聞論説委員室

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「何も言うことはない」…そんなわけねぇだろ❢



今度は9月14日の天声人語。
きょうは秋場所の初日。みどころの一つは豪栄道だろう。やっとつかんだ大関の座でどんな相撲を見せるか。昇進が決まったとき、「これからも大和魂を貫いてまいります」と覚悟を語っていた▼昇進の際の口上には四字熟語がよく使われる印象があり、大和魂は異色との評も聞かれた。本人は「男らしい感じの言葉がいい」といっていた。「日本人の我慢強さ、潔さなど色々な意味がこもっている」とも。たしかに、そう単純な語ではない▼一般には日本民族固有の精神といった意味だろう。古い辞書には「皇国人の廉直勇猛、国民上の精神」という定義がみられる。忠君愛国の精神でもあろう。かつて戦意高揚のために唱えられ、軍国主義を彩った勇ましい言葉の一つである▼ところが、文献上初めて登場するのは源氏物語だと、今回知った。少女の巻で光源氏が息子の教育方針を語るくだりに、中国の学問が基礎にあってこその大和魂だ、とある。儒教的な原理を日本の実情にあわせて応用する才覚のことを言うらしい▼批評家の小林秀雄は『学生との対話』の中で、大和魂は恐らく女の言葉だったろうと述べている。平安の頃、漢学は男のものだった。そのかたくなな知識とは反対の、柔軟な生きた知恵が大和魂であり、「人間性の機微」に通じた優しい正直な心を指しているのだ、と▼男らしさと、女の心ばえと。いろいろな意味があるといった豪栄道は的確だったというべきか。奥深い言葉の森に分け入ってみるのも時には楽しい。

嫌味なジジイだなぁ。「ろくに意味もわからないのに、カッコ良さそうなイメージだけで軍国主義につながる言葉を使うな」って言えばいいだろう。わかりづら言ったらありゃしない。たんに軍国主義的な言葉ではないことには気づいたみたいだけどさ。《いろいろな意味があるといった豪栄道は的確だったというべきか》だってさ。朝日新聞は“大和魂”なんて言葉を使う奴は許しちゃおかないわけだな。昨日は許してもらいたい立場の人が、よくこれだけ変われるもので・・・。

“死守”したり“命をかけて守る”という勇ましい言葉は、朝日新聞が言論の自由を語る・・・、間違えた、騙るときに使うべきもの。


    

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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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