めんどくせぇことばかり 『はじまりのブッダ』 平野純
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『はじまりのブッダ』 平野純

『はじまりのブッダ』という題名で、「仏教について勉強しようと思ってたんでちょうどいいや」とばかりに、仏教入門書として手を出した人いる? もし、そういう人がいたらご愁傷さま、・・・失礼、おあいにくさま。こちら、仏教入門は仏教入門でも、初期仏教入門。ややこしいったらありゃしない。

著者は冒頭から、「マルクス派マルクス主義者だったか?」という有名な言葉によせて、「ブッダはブディストだったか?」という問を立てている。

そう、六世紀、日本に仏教が入って来て以来、幾多の僧侶たちがお釈迦さまの教えと信じてきた経典の大半が、実はお釈迦さまが亡くなってから生み出されたものだった。創作された経典だった。

・・・ということでこの本は、お釈迦さまと呼ばれる人物の口から語られた教え、そしてインドの宗教社会で危険な異端の烙印を押された男としてのお釈迦さまに迫ってみようという本。


『はじまりのブッダ』 平野純 『はじまりのブッダ』 平野純
(2014/08/18)
平野 純

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ー初期仏教入門ー



第一章  ブッダは輪廻を信じたか
最古の経典はブッダが輪廻を信じなかったことを教えている
リンネは幻想にすぎない・・・これこそがブッダの出発点だった
第二章  ブッダは何者だったか
ハーレムの歓楽の一夜、王子ブッダは妻子を捨てて宮殿から逃げ出す
その後身を投じた苦行にも失敗した乞食修行者のブッダ。大いなる敗者復活への道
第三章  「異端」ブッダのライバルたち
ブッダは古代インドの異端の教祖だった。
驚きの「暴論」「奇論」で火花を散らし合う知られざる異端思想家たちの実態とは
異端の聖者ブッダ誕生の舞台裏
第四章  ブッダは霊魂を信じたか
死後の世界は死んでみなければわからない
 ーブッダの徹底した現世至上主義は霊魂や神の有無の問題を議論の場から放逐した
懐疑主義者ブッダの素顔
第五章  「諸行無常」とはなにか
「諸行無常」は古代インドの墓場の死臭のなかでうまれた思想だった
平家物語ではわからないその誕生の秘密について
第六章  古代インドの「実証科学」
異端の王様パーヤーシは霊魂を探して犯罪者の体を切り刻む
霊魂の問題にとりつかれた王様の「実証精神」がもたらした奇怪な実験の数々
第七章  異端思想家サンジャヤの悲劇 な
異端のせめぎ合う時代を代表するユニークな論法
ブッダに弟子を奪われて「熱い血を吐いた」伝説の思想家サンジャヤの「うなぎ論法」の真実
第八章 異端ブッダの死
ブッダの死を聞いて「うるさい男がやっと死んでくれた」といい放った一人の弟子がいた
「諸行無常」を地でゆく異端の師ブッダの末路とは
『ブッダのことば スッタニパータ』を前に読んだ。スッタニパータは仏教経典でも最古といわれるものの一つ。ブッダの生の言葉が数多く残ると言われるもの。・・・「犀の角のようにただ独り歩め」という言葉が強く印象に残っている。仏教は、“独り”の思想なんだと感じた。

・・・いま私たちが《仏教》と読んでるのは、今の私たちの周辺にある日本の仏教のこと。それとブッダの思想は違う。日本に仏教が伝来した6世紀、ブッダの時代から1000年を経過している。
釈迦が死んだ後、1000年の時間が経過している。北西部にはアレクサンドロスと共にギリシャが侵入した。セレウコス朝、パルティア、バクトリアと続く時代、ヘレニズムの文化をせき止める何はのもない。クシャーナ朝時代には仏教がヘレニズムに融合してガンダーラ美術が花開く。そう言えば観音さまとか弥勒さま、あの女性的魅力はヴィーナス?あるいはマリア?

大乗仏教が生まれたのもそのころか。ちょっと遅れて3世紀、インドらしさが求められるグプタ様式の時代。宗教でもバラモン教に土着の信仰、さらには仏教文化までが融合してより厚みを持ったヒンドゥー教に成長する。火を神聖視するゾロアスター教からギリシャ神話まで含めて、ごった煮にされた鍋のようなものが、そこにはあったのかな。なんか得体のしれない鍋だけどとても美味しくて、もしも名前をつけるとすれば、・・・背景に分厚い思索の体系を持つ・・・“仏教”としか言い様がない、そんな外国人まで納得させるような美味しい鍋。

ところがだ。いろんな複合的な味が出たその美味しい鍋に、日本はさらに手を加えた。インドだけに、カレーをだし汁で薄めて、さらにそこにミソを足して味を整えるとぉ、・・・はい、出来上がり。日本仏教。・・・あれっ、ブッダが入ってない?


    

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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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