めんどくせぇことばかり 異端ブッダ(覚書)『はじまりのブッダ』 平野純
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異端ブッダ(覚書)『はじまりのブッダ』 平野純

スッタニパータ
  • 人が来世についていだく希望や目的は、欲望にもとづいて生じる。
  • 聖者は修行につとめはげみ、この世についてもあの世についても望まない。
  • 死も再生もはやない者・・・かれは何を怖れよう?
  • 独座と瞑想を捨てることなく、サイの角のようにただ独り歩め。
  • 妻子も、父母も、財宝も、穀物も、親族などあらゆる欲望の対象となるものを捨て、サイの角のように独り歩め。
ディーガニカーヤ
ある種のバラモンたちは、信者からいただいた食べ物で暮らしながら次のような邪悪な生活で生活を営んでいる。
夢占いや体の特徴による運勢の判断、寿命についての判断、借金の取り立てや金を貸し出す吉日・敵との若いあるいは同盟解除の吉日などの判断、神々に対する願掛け、また願いがかなった礼として行う捧げ物、土地の相の鑑定、土地を浄める術、人々に幸運をさずけるまじないあるいは不幸をもたらすまじない、今年は豊作だろうあるいは日照りがあるだろうといった天候についての占い、動物の鳴き声による占い・・・などがそれである。

ジャータカ
  • 星に何のご利益があるのか。良い娘を娶る事こそめでたい星ではないか。(星占いが凶日のため球根をためらって良い娘をメトルことに失敗した若者の話)
  • 名前はただ言葉だけのことだ。賢者は名前でその人の価値を判断しない。聞かれた言葉だけで吉凶を判断してはならない。
  • 吉凶判断や、夢見、観相に頼ることのない人間は判断の過ちから離れている。
サンユッタニカーヤ
  • バラモンよ、護摩の木切れを焼けば清められると考えるな。それはたんに外側に関することだからだ。私は木切れを焼くのをやめて、内部に火を灯す。心を静かに統一して、敬われるべき人として清浄行をおこなう。
  • すべての愛欲の誘いを退けるブッダに悪魔の娘は「なぜあなたは人とつき合わないのでしょう。あなたは誰とも友達にならないのですか?」と問う。それにブッダはこう答える。・・・愛くるしく心地よい女の軍勢に打ち勝った私は、志の達成と楽しい悟りを一人で味わっている。それゆえに、私は人々とつき合わない。私は誰とも友達にならない。
スッタニパータ
  • あらゆる生き物に対して暴力をふるうことなく、あらゆる生き物を悩ますこともなく、子を欲してはならない。もちろん朋友も欲するな。サイの角のように独り歩め。

『はじまりのブッダ』 平野純 『はじまりのブッダ』 平野純
(2014/08/18)
平野 純

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ー初期仏教入門ー



ああ、ブッダが嫌いになりそうだ。

長い時間に裏打ちされた分厚いヴェーダの世界は、それほどの動揺を示さなかったんじゃないだろうか。変質的に真理を追い求めるその姿は私からも異様に感じられるし、2500年前ならばなおのことじゃなかったか。ヴァルナによらず、大抵の人々はその変わり者の前を意識することもなく通りすぎたんじゃないかな。通常なら自分の生活の中に溶け込んだ信仰心を真っ向から否定されれば、一部の者を除けば、腹の底からそいつを憎むだろう。憎むのも、その否定者に力があればこそで、一介の沙門でしかいない変わり者の御託であれば、相手にされなかったと考えるのが妥当だよな。

でも、そうじゃなかったんだよね。その考え方は変質しつつも受け入れられたんだよなぁ。なんでかなぁ。バラモン層の腐敗がよっぽど酷かったのか。それとも社会的混乱があまりにも甚だしく、バラモン層があまりにも無力すぎたのか。人々はそれに対する反発でバラモンを批判するブッダの側にまわり、自ら受け入れやすいようにブッダの教えを変質させていった。そんな感じかなぁ。

ニーチェが『アンティクリスト』の中で、「《神》という概念は、仏教があらわれたとき、すでに片づけられていた」と書いているという。たしかにそうだ。変質的に真理を追い求めるブッダの思考に“神”などというおふざけが介在できる隙があるはずがない。そのブッダの思想に、あとからおふざけな神が入り込んでくるんだから面白い。

自らも変質し、さらに色々なものを放り込んだ鍋にもし名前をつけるなら、ブッダ鍋と・・・。私、ブッダ鍋なら好きになれそうです。

    

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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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