『大間違いの太平洋戦争』 倉山満
『歴史を学ぶ大きな意義は、同じ失敗をしないこと』・・・その通り。『歴史に正解はない。しかし正解にたどり着こうとする姿勢を忘れてはならない。謙虚さの問題』・・・その通り。ジタバタと、みっともないくらいにジタバタともだえ苦しみつつも、『より正解に近い方向に向けてもがきながら歩み続けるしかない』・・・まさしくその通り。
『』の部分は、“はじめに”の中で、著者が「歴史」について語っている部分なんだけど・・・、以前、「保守とは何か」について何かに書いたとき、ほとんど同じこと書いてるんだよなぁ。やっぱり問題にしているのは“これから”のことなんだから、どんだけ周到に準備したって、実際に起こることは不測の事態の8時だよ全員集合。
もだえるよ、スコットランドだってさ。もしかしたら住民投票なんかやったために流血の事態を招く恐れだってあったはず。それでも住民投票を選択した背景には、やっぱり強欲資本主義があると思うんだけどなぁ。・・・あれ?・・・
この本で注目されてるのは、一貫してイギリス。日英関係。それこそ、「アメリカ?アメリカなんか関係ねぇよ❢」とでも言わんばかり。
「歴史から学ぶ」ために書かれたこの本の主題は、なぜ日本が敗戦国になってしまったのかをしっかりと捉え直すこと。これって結構需要だよね。「どうしてアジアを侵略したのか」とか、「どうしてアメリカのような大国と戦争をしたのか」とか言われると、最初からげんなりしてしまう。私たちにとって二度と繰り返してはならないことは、「二度と戦争はしない」なんていうやわなことじゃなくて、「二度と戦争には負けない」ということ。
それをしっかり見極めていくためには、アメリカとの関係にばかり囚われていては敗戦に向けての因果関係を見誤るということだね。第一次世界大戦を通して世界の覇権はイギリスからアメリカに移行したと言われるが、観念的な言葉でならそういう表現もできるけど、現実にはそんなことはありえない。たしかにイギリスは、徐々に力を落としていく。すでに工業力においては、アメリカは大戦以前にイギリスを凌駕したし、大戦後は経済力全般においてイギリスを上回った。それでも世界はイギリスを軸に構成されたまま。外交力や政治力において、アメリカはイギリスにかなわない。依然として覇権を握るのはイギリスなのだ。
日本は敗戦国となる。しかし、一九四五年の第二次世界大戦の終結に向け、イギリスも実に多くのものを失っていく。これは日英両国にとっての不幸への道筋である。その始まりは、ワシントン会議における日英同盟の解消にある。しかしそれはたんなる始まりであって、両国の不幸にはさまざまな因果が絡みあう。その様子を、本書は丁寧にたどっていく。
一気呵成に読んで、・・・さてと、詳細年表でも片手にじっくり読みなおそうかな。そんな感じ。

一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。
『』の部分は、“はじめに”の中で、著者が「歴史」について語っている部分なんだけど・・・、以前、「保守とは何か」について何かに書いたとき、ほとんど同じこと書いてるんだよなぁ。やっぱり問題にしているのは“これから”のことなんだから、どんだけ周到に準備したって、実際に起こることは不測の事態の8時だよ全員集合。
もだえるよ、スコットランドだってさ。もしかしたら住民投票なんかやったために流血の事態を招く恐れだってあったはず。それでも住民投票を選択した背景には、やっぱり強欲資本主義があると思うんだけどなぁ。・・・あれ?・・・
![]() | 『大間違いの太平洋戦争』 倉山満 (2014/07/16) 倉山 満 商品詳細を見る 本書には無意味な自虐史観は一切盛り込まれていません |
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この本で注目されてるのは、一貫してイギリス。日英関係。それこそ、「アメリカ?アメリカなんか関係ねぇよ❢」とでも言わんばかり。
「歴史から学ぶ」ために書かれたこの本の主題は、なぜ日本が敗戦国になってしまったのかをしっかりと捉え直すこと。これって結構需要だよね。「どうしてアジアを侵略したのか」とか、「どうしてアメリカのような大国と戦争をしたのか」とか言われると、最初からげんなりしてしまう。私たちにとって二度と繰り返してはならないことは、「二度と戦争はしない」なんていうやわなことじゃなくて、「二度と戦争には負けない」ということ。
それをしっかり見極めていくためには、アメリカとの関係にばかり囚われていては敗戦に向けての因果関係を見誤るということだね。第一次世界大戦を通して世界の覇権はイギリスからアメリカに移行したと言われるが、観念的な言葉でならそういう表現もできるけど、現実にはそんなことはありえない。たしかにイギリスは、徐々に力を落としていく。すでに工業力においては、アメリカは大戦以前にイギリスを凌駕したし、大戦後は経済力全般においてイギリスを上回った。それでも世界はイギリスを軸に構成されたまま。外交力や政治力において、アメリカはイギリスにかなわない。依然として覇権を握るのはイギリスなのだ。
日本は敗戦国となる。しかし、一九四五年の第二次世界大戦の終結に向け、イギリスも実に多くのものを失っていく。これは日英両国にとっての不幸への道筋である。その始まりは、ワシントン会議における日英同盟の解消にある。しかしそれはたんなる始まりであって、両国の不幸にはさまざまな因果が絡みあう。その様子を、本書は丁寧にたどっていく。
一気呵成に読んで、・・・さてと、詳細年表でも片手にじっくり読みなおそうかな。そんな感じ。


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