めんどくせぇことばかり 『大間違いの太平洋戦争』 倉山満
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『大間違いの太平洋戦争』 倉山満

『歴史を学ぶ大きな意義は、同じ失敗をしないこと』・・・その通り。『歴史に正解はない。しかし正解にたどり着こうとする姿勢を忘れてはならない。謙虚さの問題』・・・その通り。ジタバタと、みっともないくらいにジタバタともだえ苦しみつつも、『より正解に近い方向に向けてもがきながら歩み続けるしかない』・・・まさしくその通り。

『』の部分は、“はじめに”の中で、著者が「歴史」について語っている部分なんだけど・・・、以前、「保守とは何か」について何かに書いたとき、ほとんど同じこと書いてるんだよなぁ。やっぱり問題にしているのは“これから”のことなんだから、どんだけ周到に準備したって、実際に起こることは不測の事態の8時だよ全員集合。

もだえるよ、スコットランドだってさ。もしかしたら住民投票なんかやったために流血の事態を招く恐れだってあったはず。それでも住民投票を選択した背景には、やっぱり強欲資本主義があると思うんだけどなぁ。・・・あれ?・・・

『大間違いの太平洋戦争』 倉山満『大間違いの太平洋戦争』 倉山満
(2014/07/16)
倉山 満

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本書には無意味な自虐史観は一切盛り込まれていません
第一章 大日本帝国にケンカを売れる国はなかった!第二章 日英同盟破棄が世界を危機に落とし込んだ
第一節 「太平洋戦争」という名前がすでに間違っている
第二節 「弱い日本が強いアメリカに挑んだ」のではない
第三節 片手間に戦う日本
第四節 常に及び腰のアメリカ
第五節 真珠湾攻撃は天下の愚策だった
第六節 アメリカの大嘘にだまされるな
第七節 世界を不幸にした狂人ウィルソン
第一節 中華民国は「中国」どころか「国」ではなかった
第二節 イギリスにとってワシントン体制は悪夢そのものだった
第三節 グダグダ政治が日本とイギリスを不幸にした
第四節 中華ナショナリズムの暴走
第五節 ロンドン会議で秩序を守った帝国主義者のリアリズム

第三章 バカが招いた外交敗北-満州事変から国連脱退第四章 第二次世界大戦の実像-支那事変からミュンヘン会談
第一節 満州事変はイギリスにとって最悪なときに起こった
第二節 東京の混乱と現地の暴走
第三節 外交勝利直後の倒閣
第四節 軍事的勝利を外交的勝利につなげた上海事変
第五節 史上最悪の外務大臣内田康哉と松岡洋右の苦悩
第六節 熱河作戦から国連脱退

第一節 チェンバレンが投げた命綱
第二節 憲政の常道を失い増税無限サイクルに陥った日本
第三節 切り札宇垣を潰した政治の迷走
第四節 帝国を支えきれなくなったイギリス
第五節 近衛文麿を煽った支那事変
第六節 切り札宇垣の復活と敗北
第七節 ミュンヘン会談のチェンバレン
第八節 現状維持勢力のあがき
第五章 日本が実体化させた「英米一体」第六章 日英戦争としての大東亜戦争
第一節 絵に描いた餅だったユーラシア同盟
第二節 チャーチルとチェンバレンの思惑
第三節 独ソ戦の誤算
第四節 万全だった日本の「北守」
第五節 ABCD包囲陣の実態
第一節 土壇場で逃げた近衛、真面目すぎた東條
第二節 世紀の愚将、山本五十六
第三節 日泰問題と大東亜共栄圏
第四節 大東亜戦争は支那事変の延長の日英戦だった
第五節 イギリスが恐れたインパール作戦
第六節 英仏の明暗を分けたノルマンディー作戦

この本で注目されてるのは、一貫してイギリス。日英関係。それこそ、「アメリカ?アメリカなんか関係ねぇよ」とでも言わんばかり。

「歴史から学ぶ」ために書かれたこの本の主題は、なぜ日本が敗戦国になってしまったのかをしっかりと捉え直すこと。これって結構需要だよね。「どうしてアジアを侵略したのか」とか、「どうしてアメリカのような大国と戦争をしたのか」とか言われると、最初からげんなりしてしまう。私たちにとって二度と繰り返してはならないことは、「二度と戦争はしない」なんていうやわなことじゃなくて、「二度と戦争には負けない」ということ。

それをしっかり見極めていくためには、アメリカとの関係にばかり囚われていては敗戦に向けての因果関係を見誤るということだね。第一次世界大戦を通して世界の覇権はイギリスからアメリカに移行したと言われるが、観念的な言葉でならそういう表現もできるけど、現実にはそんなことはありえない。たしかにイギリスは、徐々に力を落としていく。すでに工業力においては、アメリカは大戦以前にイギリスを凌駕したし、大戦後は経済力全般においてイギリスを上回った。それでも世界はイギリスを軸に構成されたまま。外交力や政治力において、アメリカはイギリスにかなわない。依然として覇権を握るのはイギリスなのだ。

日本は敗戦国となる。しかし、一九四五年の第二次世界大戦の終結に向け、イギリスも実に多くのものを失っていく。これは日英両国にとっての不幸への道筋である。その始まりは、ワシントン会議における日英同盟の解消にある。しかしそれはたんなる始まりであって、両国の不幸にはさまざまな因果が絡みあう。その様子を、本書は丁寧にたどっていく。

一気呵成に読んで、・・・さてと、詳細年表でも片手にじっくり読みなおそうかな。そんな感じ。


    

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テーマ : 歴史関係書籍覚書
ジャンル : 本・雑誌

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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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