めんどくせぇことばかり イスラム国[Islamic State](覚書)『報道されない中東の真実』 国枝昌樹
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イスラム国[Islamic State](覚書)『報道されない中東の真実』 国枝昌樹

『アラブの春』・・・二〇一〇年一二月のチュニジアに始まり、アラブ世界を席巻する前例のない大規模な反政府デモや暴動の総称。チュニジアでは二三年続いたベン・アリー政権が崩壊。エジプトでは三〇年に及ぶムバラク独裁政権に終止符が打たれた。チュニジア、エジプトにおいては、なんとか代替政権が機能している。
リビアでは四二年に及ぶカダフィー独裁政権が倒され、カダフィー大佐はなぶり殺しにされ、リビアそのものがわけの分からない状態になっている。イエメンでは三三年続いたサーレハ政権が倒された。
カダフィ
さて、シリアだ。二〇一一年四月一五日の大規模デモに始まり、その後内戦状態となり、さらにはイスラム国の登場で、今に至る。・・・さてと、これを“春”と名づけたのは、アラブ諸国に欧米流の民主主義が広がることを期待した欧米メディアだとか。あんた方の“春”ってのは、ずいぶん人が死ぬねぇ。

『報道されない中東の真実』 国枝昌樹『報道されない中東の真実』 国枝昌樹
(2014/08/20)
国枝昌樹

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ー動乱のシリア・アラブ世界の地殻変動ー

ISことイスラム国、もとはISIS[Islamic State of Iraq and Syria]、『イラクとシリアのイスラム国』と名のっていた組織の起源は一九九〇年台のアフガニスタンに遡る。アルカイダから離脱した過激原理主義グループで、もとより狂信を背景とする戦闘は敵対する戦闘員に恐怖を与えると言われるそうだ。

その後、イラクに入って対米闘争にはいると同時に、シリアはじめ周辺アラブ諸国には非活動戦闘員を配置して兵站部を構築して機会を狙ったらしい。『アラブの春』は、その絶好の機会と成ったわけだな。
AFPニュース 2014/9/8
イスラム国、米軍の武器を使用か
http://www.afpbb.com/articles/-/3025348
「イスラム国(IS)」の戦闘員が、入手した米軍支給品の武器を使用していると示唆する報告が8日、発表された。この米軍支給品は、サウジアラビアからシリアの反体制派穏健派に供給されたと思われるという。

対戦車ロケットは、2013年に(シリア反体制派の)自由シリア軍の下で活動している部隊に、サウジアラビアから譲渡されたM79擲弾筒とまったく同じだとも指摘されている。 
 (抜粋)

『独裁国家における民衆の蜂起』・・・、それがチュニジア動乱以来の、欧米メディアから「アラブの春」と名づけられた社会変動に、国際社会が与えた位置づけ。たしかに日本でもそうだった。シリアにしても、アサド政権が悪者で、反体制派がいい者。いい者たちには積極的な支援がなされ、サウジアラビアを通じて米製の兵器がどんどん入っていった。

ところが、今その武器がイスラム教原理主義グループの中でも最過激派の「イスラム国(IS)」の手に渡っている。いったい、「アラブの春」とはなんだったのか。倒された政権はたしかに“独裁”という共通項を持っていた。だからこそ欧米メディアが食いついたわけだけど、でもその他にも共通項がある。世俗主義である。世俗主義という意味合いで、イスラム教原理主義グループの格好の標的となる。

「イスラム国(IS)」が米国製兵器を使用している点から考えても、少なくともシリアの反政府運動には、早い段階からイスラム教原理主義グループが関与していたと思われる。欧米メディアが「アラブの春」と名づけた一連の動きすべてが、独裁政権に対する民主化闘争ではなくて、世俗主義に対するイスラム教原理主義グループから仕掛けられた主義主張の戦い、信念の戦いだったんじゃないか。
イスラム国もしそうなら、この戦いに妥協はあり得ない。通常の戦争なら、その目的は相手の戦闘能力を奪い取ればそれで達成される。しかし、信念の戦いであれば、相手のもつ信念そのものを抹殺しなければならない。信念を抹殺するとは、仕掛けた側にとって、相手の存在を抹殺することにしか戦いの意味はないということである。
世界はそんな連中に肩入れして、女が顔を出して街を歩き、学校に通う自由を享受する社会を破壊してしまったのか。


    
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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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