『報道されない中東の真実』 国枝昌樹
敵とみなす相手を容赦なくいとも簡単に斬首し、あるいは地面にひざまずかせて拳銃や小銃で撃ち殺す。見せしめのために広場で公開処刑をしばしば行う。日常的に拷問を行う。極めて強い宗教的な言動と行動をとり、アラウィ派市民やキリスト教徒を処刑する例が多い。 本書P222 |
この文章は、2014年6月29日以降、イスラム国家[Islamic State:IS]と名のっている過激イスラム教原理主義グループのことを言っている。この間の記事にも提示した写真だけど、彼の首はこの後切り取られる。ネットを開けばその写真を見ることもできる。彼らは世界を恐れさせている。世界の人々に恐怖を与えている。そうしたかったんでしょ。よかったですね。 | ![]() |
![]() | 『報道されない中東の真実』 国枝昌樹 (2014/08/20) 国枝昌樹 商品詳細を見る ー動乱のシリア・アラブ世界の地殻変動ー |
CNN.co.jp 2014/8/31 イスラム国が少数宗派女性を「戦利品」扱い、人身売買や結婚強要も http://www.cnn.co.jp/world/35053099.html (抜粋) イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国(IS)」が、イラク北部で拉致したクルド系少数派、ヤジディ教徒の女性らにメンバーとの結婚などを強要していることが分かった。 ISは過去数週間でヤジディ教徒の女性約300人をイラクからシリアへ移送し、メンバーに「分け与えた」とされ、「ISは女性たちを戦利品のように扱っている」と、同組織は指摘する。 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)も、イラク北部モスルやシンジャル山で武装集団による拉致事件が相次ぎ、一部の住民はイスラム教への改宗を強要されたり国内外へ売り飛ばされたりしていると報告。 |
世界中から引きつけられていく愚かしい若者を見れば一目瞭然だ。
産経ニュース 2014/10/10 スパイや内通者を駆使 若者のイスラム国参加阻止へ米 NYタイムズ報道 http://www.sankei.com/world/news/141009/wor1410090007-n1.html (抜粋) 「イスラム国」の戦闘員に加わるため北海道大学の男子学生(26)がシリア渡航を企てた事件で、「シリアへ渡り、イスラム国に加わるつもりだった」と供述。戦闘員となり、殺害行為などに加わる意志があったことを認めている。渡航を考えたきっかけについては「就職活動がうまくいかなかった」と説明。
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学問の目標とは、①日本の同胞に対して「ノイズをまじえずに唯一なる神の実在を伝える」こと、②イスラーム世界に対して「現代の二大偶像神たるリヴァイアサン(権力≒近代国民国家 )とマモン(富≒不兌換紙幣)の支配の打破とカリフ制の再興の義務を説く」こと、③人類全体に対して「国境を廃絶し、国民国家の鉄の檻から自由になることを訴える」こと。 |
なれの果てだろうがなんだろうが。中田考氏やそのグループにとってなによりも大事なのは、現代へのアンチテーゼとしてのイスラム国の存在感だろうし、そこにグローバル化する世界から拒否された若いもんを惹きつけることなんだろう。
だけどさ。年端もいかない子どもや、女をかっさらってる時点で、こいつらはもう終わってるよ。アンチテーゼがそんな社会でいいはずないもん。


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