めんどくせぇことばかり 『やさしい信仰史』 佐々木和歌子
FC2ブログ

『やさしい信仰史』 佐々木和歌子

この著者、しっかり時代のなかに入り込んでる。それってなかなか難しいことで、私なんて未だにダメ。きっと、「分かってやらなきゃ」って気持ちが強いんだな。とくに仏から阻害された“女”については、「私が分かってやらなきゃ、救われない」って言うような想いが伝わってくる。

どんな人なんだろうと思って検索してみたら、こんな記事が・・・
東奥日報 2013/8/23
首都圏発 あおもりNOW 古典の面白さ伝えたい/佐々木和歌子さん
http://www.toonippo.co.jp/kikaku/aomorinow/2013/0823a.html

記事は、佐々木さんの前著、『やさしい古典案内』と著者の人となりを紹介した記事で、何より大変に可愛らしい方でした。・・・こういうこと言うと怒られるかな・・・

ジェイアール東海エージェンシーの文化事業セクションでJR東海の京都や奈良に関わる歴史文化講座にたずさわったとか。『やさしい古典案内』も、そうして生まれたものらしい。そして、この『やさしい信仰史』も同一線上の一冊と考えていいでしょう。


『やさしい信仰史』 佐々木和歌子『やさしい信仰史』 佐々木和歌子
(2014/09)
佐々木 和歌子

商品詳細を見る
ー神と仏の古典文学ー
第一章  愛する人は黄泉の国へ・・・『古事記』 『万葉集』の「死後」
第二章  地獄と極楽・・・『源氏物語』と浄土教という救い
第三章  女たちの「法華経」・・・和泉式部と『更級日記』、そして遊女たち
第四章  魂よ、よみがえれ・・・『蜻蛉日記』のミソギと物詣で
第五章  平安貴族たちの習俗と「道教」・・・王朝文学のスパイスとして
第六章  平安京を襲う御霊、物の怪・・・菅原道真と『源氏物語』 『栄花物語』
第七章  交じり合う神と仏・・・歌僧・西行と神仏習合のゆくえ

ねっ、やっぱり『やさしい古典案内』の流れといった趣きが濃厚でしょ。それでもご心配なく。題名に偽りはございません。古典の側が、本質的に“信仰心”なしには理解し得ないものであるに過ぎない。

でもそれって、最初に書いたけど、しっかりと時代のなかに入り込んでそこに生きる人々を理解するって、そう簡単な事じゃない。努力だけじゃなくて才能もものをいう。著者の佐々木さん、とくに“女”を理解することに関しては抜群。『梁塵秘抄』の中から二首の今様が紹介されている。

女人五つの障りあり 無垢の浄土は疎けれど
蓮華し濁りに開くれば 竜女も仏に成りにけり

おそらくは、竜女と同じくらい成仏から遠く離れたという自覚を持っていただろう遊女たち。だからこそ成仏を願ってうたった。舞った。その「唇のふるえ、ひるがえす袖の先から、ありあまる功徳を感じとったことだろう」と、著者は語る。ん~、見事だな。
常の心の蓮には 三身仏性おわします
垢つき穢き身なれども 仏に成るとぞ説いたまふ

垢つきの汚い体だけど、そんな私でも仏に成ることができる・・・。魂をゆさぶられるな。

    

にほんブログ村 政治ブログへ 一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。



関連記事

テーマ : 精神世界
ジャンル : 本・雑誌

コメントの投稿

非公開コメント

ありがとうございました



「《めんどくせぇことばかり》は、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。」
よくお越し下さいました

イーグルス16

Author:イーグルス16

息も絶え絶えです、ぜひ応援してください


「沖縄の人は優しい」と皆が口をそろえる中、なぜ、自殺率やいじめ、教員の鬱の問題は他の地域を圧倒しているのか。
誰もなしえなかったアプローチで、沖縄社会の真実に迫る。
カウンター
カテゴリ
こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本






















































































リンク
検索フォーム
RSSリンクの表示
最新記事