めんどくせぇことばかり 『GHQ 知られざる諜報戦』 C.A.ウィロビー

『GHQ 知られざる諜報戦』 C.A.ウィロビー

今、この本を読んでいる。掛け値なしに面白い。

日本とアメリカの戦争が開始されたことの関する不可解な部分の多くが氷解したといっていい。すべてはフランクリン・ディラノ・ルーズベルトに帰結していた。残された疑問は、「なぜ日本がルーズベルトなんかに応じたのか」という点だ。

それはともかく、この本は、「ルーズベルトがヨーロッパの戦争に参戦するために日本を開戦に追い込んだ」ということだけを言ってるわけじゃない。ヨーロッパの戦いの始まり事態の背景にルーズベルトの存在があったという。・・・、そのことはまたあとで書くとして、とりあえず、・・・

以下過去記事です。
ウィリアム・J・シーボルト(元GHQ外交部長 対日理事会議長 米駐日大使)の書いた序文にこうある。
情報は作戦の侍女だとも言われている。情報官の任務は、司令官がそれを活用して作戦を成功させることができるよう、最善の情報資料を評価分析し、まとめて司令官に提供することにある。しかし、情報官たちは作戦が成功した時の勲功は司令官にあたえられ、失敗した時の責めは情報官に負わされることを知っている。作戦の成否にかかわらず、情報官は効果に対して沈黙を保ち、司令官に忠誠をつくさねばならない。陸軍少将ウィロビーから、われわれは理想的な情報官の姿を見ることができる。

なら、マッカーサーとウィロビーのコンビは、どのような成功を収めたのだろうか。

アメリカが太平洋に触肢を伸ばした19世紀中期は、日本が明治維新という国家改革を成し遂げて、世界にデビューした時期にあたる。

アメリカは太平洋制覇にあたって幾多の無理無謀を力づくで通し、最終的には大東亜戦争で日本を沈黙させた。かといって自らの行った、力づくの無理無謀を中に浮かせるわけにも行かず、それを日本になすりつけた。日本との戦いは、その責任転嫁を完璧にすることができるだけの、徹底的な勝利でなければならなかった。それが、日本全土への空襲であり、沖縄であり、広島、長崎だった。

日本は、アメリカの無理無謀に、西欧によるアジア支配のツケまで押し付けられて、それを日本の血肉として受け入れた。
その意味で、GHQの対日占領は大成功ではあるが、共産勢力の伸長で太平洋の利益は大半を失ったという意味においては大いなる失敗だ。

しかし、これを二人のコンビの責任に帰することには無理がある。アメリカそのものが、あまりにも共産主義に対する脇が甘かったのだ。あまつさえ、共産主義の脅威に体を張る日本を、同じ陣営から追い詰め、力づくでねじ伏せた。その後、アメリカが朝鮮半島でどれだけの血を流す事になろうが、日本の立場からいえば、同情の余地はない。その後、アメリカが事あるごとに、世界の問題をアメリカ国民の血と血税で贖うことになろうが、日本の立場からいえば、同情の余地はない。
 
共産主義のスパイ、シンパを内部に大量に抱えるアメリカとGHQにあって、ウィロビーとマッカーサーがいかに戦ったか、それがアメリカの日本占領に、どう影響を与えてきたか。もちろん、この本から得られるものは大きい。

しかし私には、それだけのものとして、この本を読むわけに行かないのだ。
自分が過去に書いた文章を読むことは常に苦痛を伴う行いだが、やはり今回も例外とはならず、・・・あまりにも痛い。あの時のアメリカは、“共産主義に対する脇が甘い”などという、それこそ“甘い”状況ではなかったわけだ。共産主義者ではなかったとしても、アメリカ大統領が部類の共産主義のシンパ、いや、スターリンという悪魔のシンパだったわけだからね。

    
それにしても、《時代が人を作る》という。ならば、あの頃の“人”を作った“時代”とは、一体何だったのか。レーニン、ヒトラー、スターリン、フランクリン・ディラノ・ルーズベルト、毛沢東・・・



    

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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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